ペースに関して、隔月とか毎月とか、いろいろ案は出ましたが、結局、年4回でスタートすることになりました。はじめは、年4回が待ち遠しくもありました。隔月で発行しましょうと、まとめ役のY先生に話したこともありましたが、Y先生曰く「軌道に乗ったら、しましょうか」との返事。結局、未だに年4回です。
ペースについてのお話をひとつ。もう10年以上も昔ですが、富士山に登った時のことです。5合目からの登山で、アルバイトのガイドさんは東京大学の学生さんでした。麓からバスで5合目まで登り、お昼食べて一休みしてからの登山開始でしたので、元気・体力は十分にあり、早く上に登りたい。そんな気持ちを見透かすかのように「はじめは、まどろっこしいようでも、絶対にこのペースを守ってください。はじめに急ぐと必ず疲れます。先は長いのですから」というアドバイス。
そうかなあと思いつつも、ガイドの学生さんの背中を見ながら、ゆっくりペースで登っていきました。7合目、8合目と登るにつれて、この言葉が理解できました。はじめ、元気良く横を早歩きで追い越していった人々が、疲れて途中で休んでいます。こちらは、はじめからのゆっくりペースですから、さほど疲れも感じることなく、相変わらず一歩一歩、登っていきます。もうおわかりでしょう、年4回のペースが結果的に、50号まで辿り着けたベストなペースであったわけです。 |