歯科医院経営のヒント満載 ニコラ・システムズ
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ユニクロユニフォーム
ユニクロオープン
 今年(2004年)の春、日南市にもユニクロがオープンしました。さすがにブームは一段落していましたが、やはり近くにできるとなると、足が向くようです。日南にまだユニクロがない頃には、宮崎市まで行って、買っていました。この「買う」には、ちょっとした非日常的要素が、含まれていたような気がします。ですからブームが収まるとともに、わざわざ車を運転して、宮崎市まで行っては、買わない。

 ところが、日南市内にユニクロのお店がある今、ユニクロは日常です。ちょっとお洒落でリーズナブルな、日常着。生地もしっかりしていて、毎日の洗濯でもすぐには傷まない、普段着。毎日着替えても、お財布が気にならない、小粋な仕事着。

ユニフォームはいらない?
 開業当初は、女性職員全員に同じデザイン、同じ柄・色の歯科衛生士用白衣を用意しました。白衣は診療所で購入しますが、その後の管理(洗濯・クリーニング)は、すべて本人まかせ。着る本人が、メンテナンスするほうが、愛着をもってくれる(いつも清潔にしてくれる)と考えたからです。数年経つうちに、6月の歯の衛生週間のイベントなどに合わせて、新作白衣を購入するようになりました。

 そこでわかったことは、女性職員は十人十色。スタイル、行動、表情、声など、人それぞれです。その人に合った、色やデザインがあるのだなあと、つくづく思いました。その時点で、白衣の統一性(ユニフォーム)は不要と判断しました。

ユニクロ上下
 話を戻しましょう。ユニクロが日南にオープンして、しばらく経った頃、スタッフのひとりが「これ、上下ともユニクロなんです」と、自分で購入した上下のユニクロを披露してくれました。上がTシャツ、下がパンツ(ズボン)です。「しかも、上下ワンセットで3000円しないんです」とのこと。すぐさま、ユニクロキャンペーンの実施です。

 通常、買う白衣は、モノによっては一着で一万円を超えるものもあります。ユニクロだと上下で三千円!早速「都合の良い時にユニクロに行って、あなたの好みの上下を、三セット買ってきてください」と言って、スタッフに一万円ずつ渡しました。十日ほど経つと、それぞれお釣りと領収書を持ってきました。気に入って、選んだものの、実際に仕事してみて不都合があれば、その服は「どうぞ、家で着てください」。

 このユニクロキャンペーンが初夏のスタートだったこともタイミングよく、超常連さん(顔馴染みの患者さん)の評価もまずまずです。清潔感があり、オシャレとのことでした。

ユニクロ+アルファ
 ユニクロで仕事をしてみると、ちょっと不都合なことがありました。価格を抑えるためなのでしょう、上(Tシャツ・ポロシャツ)には、ポケットがありません。仕事柄、ボールペンは携帯必須です。ボールペンは、パンツの後ろのポケットにさすしかありません。そこで+アルファ!ポケット付きのオリジナルエプロンを作ることにしました。

 常連さんの患者さんに、主婦向けの小粋なエプロンを作るお仕事の女性がいらっしゃったので、すぐ相談。試作エプロンを作ってもらい、スタッフが実際に使ってみて、ポケットの位置、大きさ、デザイン、生地の厚みなどを検討。夏が終わる頃には、ほぼ、最終デザインが決まりました。

ユニクロユニフォームの+アルファ
 さて、白衣をユニクロに替えてみて、いろいろな+アルファがありました。もちろん、経費節減になります。加えて意外なことに、スタッフの笑顔が増えたことです。自分なりに分析してみました。今までの、歯科材料店から買う白衣には、それなりに不満はなかった、機能的でデザインもそこそこで…。しかし、ユニクロになると…。

 おそらく、第一に、ユニクロのお店の膨大な服の中から、自分で気に入ったものを選ぶ喜び。二番目に、気に入ったものを着ているという心地よさ。三番目に、低価格ゆえ、毎日、洗い立ての服で仕事をすることができるという爽快感。大まかに、この三点がスタッフの笑顔を増やしたのではないのでしょうか。

 ユニクロの語源は「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」だと、聞きます。経費節減になって、笑顔が増える、これはまさしくユニークなシステムだとは思われませんか。






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