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携帯版オープンカレンダー

 今月号のタイトルを見て、アレッと思われる方もいらっしゃるでしょう。昨年の本誌拙連載「ニコラ・システムズ」の4月号のタイトルと同じです。今回、正確には「携帯版オープンカレンダー」すなわち、携帯電話で見ることのできる、診療所のオープン情報サイトのお話です。

一歩イット

 「イットじゃないよアイティーよ」というフレーズを耳にしてから、久しくなります。ただでさえ、光陰矢の如し、インターネットの日常化やITのさらなる進化によって、日々の変化速度はまさしく光速度。そんななか「キュアからケアへ。ケアからコミュニケーション」の「CCC」を持論としながらも、足元を見直してみるとまだまだ不十分で、「診療をコミュニケーション主体にシフトしているのか?」「診療にアイティーを有効に活用しているのか?」と自問自答してみると、いずれも答えは「ノー」でした。

 正月明け、ネットで次のような記事を見つけました。「10代男子の携帯料金は月6千円、メール1日30通」(アサヒ・コム2005/01/11より)という見出しで「首都圏に住む16歳から19歳の男子200人にネットで調査したところ、96.5%が所持しており、持ち始めたのが約15歳。物心ついた頃には、携帯の普及が進んでいたため、携帯によるメール交換は半ば義務化しているという」というような記事でした。ビックリです。朝日新聞には次のような記事もありました。宇宙飛行士の向井千秋さんのご主人で、慶応大学医学部助教授・向井万起男さん(57歳)のコメントです。「僕たち団塊世代の老後社会を劇的に変えるのがインターネットと携帯電話。これを活用できるかどうかで、老後は大きく変わります」(朝日新聞2005/01/05朝刊)。

 コメントは「ネットで情報を得て、携帯電話でメールをやり取りする」と続きます。10代の男の子から団塊世代の人々まで、つまり全世代にわたって、今や携帯メールは必須といえるでしょう。

コンビにの「C」

 さて、ダイエーが産業再生機構に頼らざるを得なくなり、仏カルフールが撤退を考えているらしい昨今、元気が良いのがコンビニエンスストアです。よく考えると不思議です。コンビニの価格は決してスーパーと比べて安いとは言えません、しかし、売上げを伸ばしている。一説には、街のコンビニの店舗数よりも歯科診療所のほうが多いといわれます。学ぶべきところがあるような気がします。

 ご存じのように、「コンビニ」とは「コンビニエンスストア=convenience store」のことで、コンビニエンスとは便利なことの意味です。ひと昔前は違いましたが、今ではコンビニ=年中無休・24時間オープンは当たり前です。さすがに歯科医院はコンビニのようにはいきません(年中無休をウリにしている診療所もありますが)。コミュニケーションへシフトするにあたっては、この便利さ(コンビニエンス)の「C」も含まれるような気がします。便利だから聞きやすい、敷居が低いから質問しやすい、気安く相談に乗ってくれる等々。コンビニにならって24時間オープンにするのではなく、いつでもすぐに、いろいろな診療所の情報がわかれば、それはコンビニなのではないでしょうか。

 そこで考えました。アイティーとコミュニケーションの組み合わせは、なんといっても携帯電話のメール。
 まずは一歩イット!

シンプル化

 図1を見てください。これがベーシックな携帯版オープンカレンダーです。上から、診療所の名前、今月のひと言、年月日、カレンダー、オープン時間、来月のカレンダーへジャンプ、青日・赤日の説明、電話番号へジャンプ、診療所のメールアドレス、これらが基本的な内容になります。携帯画面はパソコンに比べると、かなり限られた小さな画面です。その小さな画面で、的確に多くの情報を理解してもらうためには、ひとつの画面に盛り込む情報を整理して、簡素化する必要があります。

 ここで要らぬお節介をひとつ。このベーシックなオープンカレンダーに入ってないような情報がある場合、これを機に予約の取り方を含めて、簡素化してみてはどうでしょうか。リニューアルとは、何も院内の壁紙や待合室だけではありませんよ。

うれしいリストラ

 リストラとは本来「首切り」のことではありません。「restructuring=再構築」の意味です。携帯版オープンカレンダーの導入を機に、診療日・診療時間などをリストラしてみませんか?来月号で詳しくお話ししますが、一番利益を得るのは院長先生ご自身であり、あなたの診療所のスタッフの方々ですよ。



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