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7月号から歯科医院経営へのビタミンになるような、「楽しいホームページ=おうち」の作り方の連載が進行中です。家族会議、プランニング、三回目の「土地さがし」を経て、いよいよ建設にはいります。盛り沢山の内容で、少々消化不良気味かもしれませんが、ヨロシクお付き合いのほどを。
 待ちに待った着工です。地鎮祭のあと、ロープなどで大まかな間取りが、地面に描いてあります。不思議なもので、この時点では意外に狭く、こぢんまりと感じます。ところが、基礎工事が終わり、土台が完成し、メインになる柱が立っていくに従い、それまで二次元的であった現場が、俄然、空間の広がり、三次元的な広さを見せ始めます。

 上棟式(棟上げ)のときに、施主は屋根に上がって、お餅などをまきますが、下から見上げるのとは大違いで、慣れないせいもあって足がすくみます。棟上げが終わると、建設工事のテンポもアップします。この頃から施主は、もうひとりの現場監督にならざるを得ません。現場監督といっても、大工さんを監督するのではなく、いろいろなこと、壁紙の色から、照明器具、コンセントの位置等々、本当に、徹頭徹尾、沢山のことをその都度、その場で決める現場監督です。エッ!設計の段階で全部決まっているのじゃないの?取り付け器具の細かい品番まで、設計図に載ってるんじゃないの?もちろん載ってはいますが、完璧ではありません。ブラインドの品番は書いてあっても、ブラインドの色までは指定してなかったり・・。決める場面では、小さな壁紙のサンプルやカタログを見せられても、空間的な広がりや、他の空間との調和などが感覚にピンときませんので、結構時間がかかりますし、施主(素人)にとっては、なかなか難しいものです。

 そんなときに、頼りになるのが、やはりコンセプト。第二回目(8月号)で、じっくり考えたライフスタイルです。迷った時には、スタイル・コンセプトに立ち返る。これは鉄則です。幼い頃に、親に言われませんでしたか?「迷子になったら、迷子になった場所で待っていなさい」と同じです。

 また、もうひとりの現場監督を演じることで、当然ながら出来上がったものは、より良いものになります。キッチンの棚に置く家電製品が、手元にあれば、持っていきます。ベストな位置にコンセントが着けられます。本棚や靴箱には、メインになるサイズをサンプルとして、持参します。デッドスペースがほとんどなく、収納たっぷりな棚に仕上がります。

 ホームページ建設において重要なポイントは、「色」「形」「動き」でしょう。「色に強くなったほうがいいよ。予算がなくてもペンキ代がやっとというときでも、きれいな色と汚い色の値段はかわりませんよ」と、本に載っていました。同感です。この章のタイトルは「sense colour」であり、タイトルの下の文章は「色でよみがえるモノ、コト、ヒト、トキ…。」でした。別の本には「語感↓色感↓臨場感へと関連づける」とあり、「語感と色感の関連からスタートしたイメージの情報化は、物の素材感やデザインへと展開していき、使う人の好みも考えあわせて、物が置かれた現場が持つイメージ=臨場感へといきつく。このように、イメージのネットワークを認識することが、カラーワークの現場で今、もっとも役立つ考え方である。」と書いてあります。実際のマイホームでも「きれいな色と汚い色のペンキの値段が同じ」ですから、ホームページ上では、さらに値段の差はありません。値段の差が全くないだけに、センスの差が顕著に出てくるのかもしれませんね。

 ここで言う「形」とは、いろいろなマークやデザインされたイラストや図形、絵文字のことです。最近では「アイコン=icon」「ピクトグラフ=pictograph」とも言いますね。フランクフルト空港横のホテルに泊まった時のことです。部屋の電話機にはプッシュボタンの横に、ひとつひとつ絵文字が付いていました。よく見ると、ランドリーの絵文字であったり、フロント、レストラン、マッサージ、プール・・等々、数字の数ほど絵文字も並んでいました。絵文字は言語を超えるというよりも、見て分かりやすく、なんか楽しいなあと感じました。

 「動き」には、大きくふたつあります。ページ上の個々の動きと見ている人のマウスの動きです。個々の動きは、動画であったり、ズームアップやその逆、ドアや窓が開く・閉じるなど、いろいろな動きがあります。マウスの動きは、言い換えれば「動線」のことであり、これについては、すでに第二回(8月号)で「メビウス・ナビ」として紹介していますので、そちらを参照してください。

 第一号よりポジショニング、チューニング、スタイリングときました。今回は「ブランディング」です。ブランディングとは、と説明するよりも、実例をあげたほうが理解しやすいでしょう。スターバックスコーヒーは、明らかに他のカフェとは一線を画しています。しかも、美味しいコーヒーを提供するのみならず、美味しく、居心地の良い空間をもサービスしてくれます。GAPはユニクロとは、明らかに違います。無印良品は、GAPともユニクロとも違います。このように、その名前を聞いたり、ロゴマークを目にしただけで、みんなの脳裏に似通ったイメージがぱっと浮かぶことが、ブランディングの第一歩と言えるのでしょうか。最近では、低下した企業イメージを、回復させる戦略としての意味合いを含ませることもあります。ブランディングに成功した企業・メーカーこそが「超ブランド」と呼ばれるのでしょう。エルメス、ヴィトンがそうですね。

 ここでの「ブランディング」とは?それは「徹頭徹尾」です。スタイリングでリチャード・ギアは、完璧に服を選びました。次は、バラの花束を手にオープンカーで登場のシーンが似合うと思います。学生時代に、ラグビーの試合で初めて東北の地に足を踏み入れた時のこと。初めてということもあってか、地方の訛りが結構耳につきました。その時「イトーヨーカ堂」にも初めて足を運びました。資生堂の美容部員のお姉さんはさすがでした。レジのお姉さん方は、かなりの方言でしたが、美容部員のお姉さんだけは、標準語でした。これが徹頭徹尾です。

 充分に話し合い、じっくりプランを練って、しっかり場所を選んでも、建設でこけたら、家は倒れてしまいます。形を考え、スムーズな動きを与えても、色がいまいちだったら、やはり全部がダメです。ですから「徹頭徹尾」、とことんこだわることです。こだわるとは、お金を必要以上にかけることではなく、決める時に、熟考すること、妥協しないことです。妥協しないためには、可能な限り多くの情報を集めることが必要となるでしょう。

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