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先月号から歯科医院経営へのビタミンになるような、「楽しいホームページ=おうち」の作り方の連載がスタートしました。前回(7月号)の家族会議を受けて、今回は具体的なプランニングにはいります。住みやすく、健康的で楽しく、しかもデザイン的にも良いというような才色兼備のお話です。
 第1回目7月号では、家族会議による自己分析を提案しました。今回は自己分析の結果を踏まえてのプランニングです。プランニングとは企画立案のことですが、重要なのは、何をまず企画立案するのか、ということで、マイカーでいうならば、どの車を買うかではなく、車で何をしたいのか。すなわち、最優先すべきことは、ずばりライフスタイル。どのようなライフスタイルを持っているのか、もしくは望むのかということです。えっ、ライフスタイルがあやふや?もう一度、第1回のチェックシートで自己分析してみてください。あなたの望むスタイルが、徐々に見えてくると思います。スタイルが明確になればなるほど、部屋数や大きさ、外観のデザインなどが、あなたの考えや夢に近づいてくるはずです。

 今回のタイトル「才色兼備」の才色とは、才知と美しい容貌のことで、才知とは才能と知恵、物事をうまく行う、頭のはたらきのことです。ここでは、才を機能、色をビジュアル的なもの(色や形・デザイン)と捉えましょう。道具の機能とデザインについて、「form follows function」という言葉を耳にします。形は機能に従う、とでも訳せましょうか。とは言うものの、才重視では、味気ないような気もしますし、かといって、色を重視しすぎると、本末転倒になりかねません。そこで、重要になるのが基本編同様、貴医院のスタイルです。現在お持ちのコンセプト(信念)でも結構ですし、これからの希望を盛り込んだドリームでもいいと思います。スタイルを明確にすることで、これから作ろうとするホームページの役割や性格がはっきり見えてくると思います。

 本屋さんで雑誌を手にする場合を考えてみましょう。雑誌の表紙は、まず見た目が大事です。お客さんの目に留まらなければ、いかに内容がよくても、手に取ってもらえません。手にしたお客さんがパラパラッとページをめくる。この時に、雑誌のスタイルがしっかり伝わらないと、買ってはもらえません。さて、買って読み始めました。特集ではトピックや旬の話題の提供。特集は毎号変わりますから、いわばプラスアルファの内容です。それに対して連載やスタイル記事は、定番記事。この雑誌を買った人が満足し、ちょっとした驚きや発見をもち、得した気分になると、その人はまた次号を買って、リピーターとなっていくのです。大まかな内容を、ホームページと対比させてみました。



 スタイルをはっきりさせることによって、表に出てくるような大まかな内容の、分量の調合、それぞれの才色の調合がおのずと決まってくるように思います。カクテルのように、たとえ同じ種類のお酒でも、その分量のバランスや、混ぜ方によっては、まったく性格の異なるカクテルに仕上がります。ですから、好みのスタイルをはっきりと持つということは、重要なポイントとなります。

 ひねり編では、そのスタイルをいかに絞り込むかについてお話しします。
 さて、スタイルと聞くとファッションや流行を連想される方もいらっしゃるでしょう。ファッションの流行とは、ちょっと意味合いが異なりますが、ここでお話しするスタイルでは、流行ならぬ方向性が重要なポイントとなります。ご自分の想いや夢を考える場合に不可欠となることが、この方向性を明確にするということではないでしょうか。

 第1号で、自己分析の際のポジショニングを提案しました。さて、今回はチューニング(tuning)です。方向性のあるスタイルを決めること、すなわちチューニング。ピアノやギターのチューニングもあれば、ラジオ・テレビのチューニング、車のエンジンのチューニングもあります。楽器の場合、チューニングを怠ると、その演奏が台無しになりますし、車のエンジンは、そのチューニングによって走りが違ってきます。

 楽器のチューニングに相当することが、自己分析結果の評価と微調整ではないでしょうか。せっかく、良い演奏テクニックを身につけていても、チューニングが不完全であれば、そのテクニックを十二分にいかすことはできません。一方、エンジンのチューニングに相当することは、どのスタイルを選ぶかということになります。ですから、チューニングとは方向性の模索・決定に関わってくると言えましょう。



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