no.61
2007/04
「母の日のてのひらの味塩結飯」

鷹羽狩行 [俳人 1930年山形県生まれ]

 

「サプリメール」

 句の「塩結飯」は「しおむすび」と読みます。まずは、カルノ作オリジナル小咄「ははたいせつ」から(笑)。 ところは小学校一年生の教室、習字の時間。
先生 「今日練習する文字はこれです(『ははたいせつ』と黒板に書く)
    これは何と読むかな?」
よしお「ハイ!(と手を挙げて)母大切です。お母さんの手伝いをして、
     お母さんをいたわりましょう!です」
先生 「よしお君はえらいな、みんなもしっかりお手伝いしてるかな」
あきこ「ハーイ!それは歯は大切で、ちゃんと歯を磨いてムシ歯に
     ならないようにしましょうです」
先生 「あきこちゃんはえらいな、将来、いい歯医者さんになれるよ、
     きっと!」
ひでき「せんせい、それはハハ大切です」
先生 「?それはさっきよしお君が言ったけど・・」
ひでき「僕が言っているのは、お母さんのははではなく、ハハハと
    笑うハハです。ハハハと笑うと体に良いそうです。
    それで『ハハ大切です!』」
先生 「ハハ!そうか、ひでき君、えらい!
     君は将来、笑い療法士になりなさい!」
と、いうわけで去る2月に無事、第三期生として「笑い療法士」に合格しました(喜)。そこで、今回はサプリメールのお話。
 まず、あなたのケータイからjam@pto.jpに空メールを送ってください。折り返し登録確認のメールが来ます。週に二、三回カルノがパソコンからサプリメールを配信いたします。詩歌・短歌・俳句・名言・歌詞などで、冒頭の俳句のような読んでホッとする短文をお送りいたします。もちろん無料です。
 あなたも早速『ハハ大切!!』。jam@pto.jpに空メールを!!

「笑い療法士」 http://www.connote.jp/hana/back60.htm
「癒しの環境研究会」ホームページ http://www.jshe.gr.jp/
「笑進日記」もどうぞ http://www.connote.jp/hanamaru/back/syoujin/back.htm

サプリメールアーカイブ   
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081229
*箱根を走る知り合いの彼へエール!

「君ならできる」葉祥明
今どんなに苦しくても
今日 いち日
我慢できれば
それでいい
次の日は次の日で
また我慢をすればいい
そうやって一日一日
我慢していけば
いつか もう
我慢しなくてもいい日が
必ず来る
その日まで
大丈夫 君なら
きっと耐えていける!

090105
「無心帰大道」無心大道に帰る
*初釜の軸で、大宗匠の筆でした。御存じのように、無心にはこの軸とは正反対の意もあります。この言葉を今年一年のテーマにします。

090107
「なんとなく松過ぎ福神漬甘き」岡本眸
*熊本市上通りの洋食橋本のカレーは、土鍋で供されます。シーフードカレーがイチオシ!もちろんビーフも美味!!

090109
「鯛は美のおこぜは醜の寒さかな」鈴木真砂女
*今はなき真砂女さんのお店「卯波」に数回足を運んだことがあります。大きなエメラルドの指輪の手で、ビールを注いでいらっしゃいました。

090113
「だれでも、あなたのところに来た人が前よりももっと気分よく、もっと幸せな気持ちで帰ることができるように」マザー・テレサの言葉
*スパムメールの影響で一部の方へサプリメールが届かないようです。復旧急いでいます、再登録はjam@pto.jpへ

090115
「わたしたちは忙しすぎます。微笑みを交わす暇さえありません。微笑み触れ合いを忘れた人がいます。これはとても大きな貧困です」マザー・テレサの言葉

090117
「無理なことをどうこう思い悩むのはむだなことです。できないことは神さまがおのぞみでないのだと思いなさい」マザー・テレサの言葉

090119
「ついでではない」 小泉周二
ごはんを食べることは
ついでではない
茶わんを洗うことは
ついでではない
トイレに行くことは
ついでではない
人を想うことは
ついでではない

090121
 挑戦は新たなものかもしれない。だが、私たちの成否を左右するのは昔と変わらぬ勤労と誠実さであり、勇気と公正さであり、忍耐と好奇心であり、忠誠と愛国心である。これが真理だ。「オバマ大統領就任演説」の一部(朝日新聞)

090123
私たちが今日問わなくてはならないことは、政府が大きすぎるか小さすぎるか、ではなく、それが機能するかどうかだ。 
The question we ask today is not whether our government is too big or too small, but whether it works -
「オバマ大統領就任演説」の一部(朝日新聞)

090126
現在完了やロシア革命を
知らなくても生きてゆけるよ。
でも、本当に良い本や音楽や
映画を楽しむには、
そういった知識が不可欠なんだ。
「こどもをやる気にさせる101の言葉」より

090128
一生に何度もあることじゃない。
だから、受験を楽しもう。
そして、人生のどんな場面でも
楽しめる人になろうよ。
「こどもをやる気にさせる101の言葉」より

090130
あなたがほしいものは、
どれもすべて、
手を伸ばすことで初めて、
手に入れられるんだよ。
「こどもをやる気にさせる101の言葉」より

090202
「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は 百合の花」
「惚れた数から 振られた数を 引けば女房が残るだけ」都々逸

090204
「ぬしと私は玉子の中よ わたしゃ白身できみを抱く」
「諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと諦めた」都々逸
090206
「嫌な方の親切よりも 好いたお方の無理が良い」
*都々逸とは、寛政12(1800)年東海道五十三次のひとつ名古屋の宿場遊里・宮の宿のお仲と言う女性が唄い始めたのが定説とか。熱田区伝馬町に「都々逸発祥之地」の石碑あり。

090209
「白梅のあと紅梅の深空(みそら)あり」飯田龍太
*拙宅の白梅は散り始めました。小倉もり田で早春の寿司を堪能してきました。お店の湯呑みは今月「白梅紅梅」。

090212
「たくあんの波利と音して梅ひらく」加藤楸邨
*季節は前後しましたが、これも好きな梅の句です。坐禅のあとの朝粥ではハリもパリも御法度です。音をたてようものなら「喝」!

09214

「片隅で椿が梅を感じてゐる」林原耒井(らいせい)

*みごとに季節の移り変わりの微妙さを表現していると思います。解説を読むと社会的な深い意味もあるようです。

090217
「熱うなったり、寒うなったり」雲の絶間姫
*ここ数日はまさに。やはり異常なのでしょうか。これは歌舞伎「鳴神:なるかみ」でのたえまの姫の台詞。恋と酒でのこのセリフ、納得。人も天気もまさしく! 

090219
「お腹がすいてもひもじうない」千松
*伊達騒動を扱った時代狂言「先代萩」に出てくる台詞です(名セリフの力より)。芝居はさておき実はカルノ、外食でまずい飯を食べるくらいなら空腹を選びます。グルメアンテナの感度が良くなること請け合い!

090221
「こいつは春から縁起がいいや」お嬢吉三
*これは旅役者くずれで女装できる盗人きちさの名セリフ。場面は早春の夜、端的に言えば短時間に強盗殺人と強奪をはたらき、アッと言う間に大金と刀を手に入れたあとの一言です。(名セリフの力より)。今までなにげに使っていましたが、これを知って要注意!です。

090223

 吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。吾輩はここで始めて人間というものを見た。

「吾輩は猫である」夏目漱石

090225

 親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている。小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。

「坊っちゃん」夏目漱石

090302
人生は自分の手でつくる壮大な1本のドラマ。

「半ケツとゴミ拾い」荒川祐二著より
*昨日、この若者(1986年生)に会いました。日本の未来は捨てたものではない!

090304
自分が一番、自分自身の可能性を信じてあげる事。

「半ケツとゴミ拾い」荒川祐二著より
*先日、この若者(1986年生)に会いました。日本の未来は捨てたものではない!

090306
「よくやったな」
それがもう1人の自分の第一声だった。
「半ケツとゴミ拾い」荒川祐二著より
*この若者(1986年生)の本を数十冊注文しました。これから配ります!日本の未来は明るい。

090309

『心棒』
「ストレスを思いっきり開放して、その真ん中に残っている心棒、それが自分なのだと、しっかり掴んで放したらいけないよ」(金八語録より)

090311
『希望の芽』
「泣きたいときは、遠慮しないで泣きなさい。涙が乾いたら、代わりに希望の芽が出てくる」(金八語録より)

090313
『もがき』
「ヘビでもチョウでも、
 もがいて脱皮して、
 大人になるんです」(金八語録より)
*大人になってももがいています(笑)。この時期好きなのが「大人だって大きくなりたい春大地:星野早苗」です。

090316
「柳緑花紅」柳はみどり、花はくれない
*この季節によく見る茶軸(茶室に掛けてある軸)です。実は続きがあって「柳緑花紅又一春」またひとつの春(また春が来た)。はい春です。

090318
「桃花笑春風」とうか春風に笑む
*これも、この季節によく見る茶軸です。日南の鶯は結構上手に鳴くようになりましたよ(喜)。はい春です。

090323
「花ふぶき」阪本越郎
さくらの花の散る下に、
小さな屋根の駅がある。
白い花びらは散りかかり、
駅の中は、
花びらでいっぱい
花びらは、男の子のぼうしにも、
せおった荷物の上にも来てとまる。
この村のさくらの花びらをつけたまま、
遠くの町へ行く子もあるんだな。
待合室のベンチの上にも、
白い花びらは散りかかり、
旅人は、花びらの上にこしかけて、
春の山脈をながめている。

090325
仰げば尊し、わが師の恩。
教えの庭にも、はや幾とせ。
思えばいと疾(と)し、この歳月。
今こそわかれめ、いざさらば。--あおげば尊し
*地元の小学校は今日卒業式

090327
「蛍の光」二番歌詞
とまるもゆくも、かぎりとて、
かたみにおもう、ちよろずの、
こころのはしを、ひとことに、
さきくとばかり、うたうなり。

090330

「あなたはやさしいのね」、「あなたの表情は美しいわ」、「あなたの声はすてきね」、これらの言葉は魔法使いである。

「宇野千代 幸福の言葉」より

090401
「言い争いになるときは、じっと辛抱して、ちょっと笑顔をして見せる。相手の笑顔を見て、腹を立てることは誰にも出来ない。」「宇野千代 幸福の言葉」より

090403
「お洒落と元気とは相関関係にある。お洒落をすると元気がでる。元気がでるとお洒落に精がでる。」「宇野千代 幸福の言葉」より

090406
「冬眠を終へて出てきた蛙」草野心平
両眼微笑
*タイトルより詩そのものが短い、珍しい作品です。この観察眼に敬服!
*サプリメール新企画!名付けて「スゴイサプリ」。英文サプリだけでは物足りないと言う声(だれの?)にお応えして、スペイン語とイタリア語の短フレーズを週に二回程。ただし、英語のアルファベットでは表記できないものがありますので、それはご容赦を。乞うご期待!

090408-10
「薔薇二曲」北原白秋

薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花サク。

ナニゴトノ不思議ナケレド。


薔薇ノ花。
ナニゴトノ不思議ナケレド。

照リ極マレバ木ヨリコボルル。
光リコボルル。

*白秋生家のある柳川は学生時代に「鰻の蒸籠蒸し」を食べに行きました。初夏にはオススメです。若松屋か本吉屋かな。

090413
「花」竹島羽衣
春のうららの隅田川、
のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る、
ながめを何にたとふべき。

090415
「花」竹島羽衣作詞 滝廉太郎作曲
見ずやあけぼの露浴びて、
われにもの言ふ桜木(さくらぎ)を、
見ずや夕ぐれ手をのべて、
われさしまねく青柳(あおやぎ)を。

090417
「花」竹島羽衣作詞 滝廉太郎作曲
錦おりなす長堤に
くるればのぼるおぼろ月。
げに一刻も千金の
ながめを何にたとふべき。

090420
「露地物の尖るトマトは桃太郎」八木林之助
*桃太郎と言えば、熊本八代の「塩トマト」。初めて食べた時に、塩なのになぜこんなに甘いの?トマトも塩ならチョコも塩、ドルチェビータ(甘い生活)には塩が必要?! 

090422
「七彩に銀の鰹が輝けり」山口誓子
*本日アースデイ、拙ホームページ十周年!更に輝くべく精進・笑進します。日南の漁師さんも初鰹を追って北上中です。初鰹には軽めの赤ワインが好相性!

090424
「そら豆はまことに青き味したり」細見綾子
*この表現には脱帽、特に空豆スープを食すると合点が行きます。その昔「カルピスは初恋の味」とありました、これも納得! 

090427
005「自分にしか出来ないこと」
この仕事を始めたときからいつも考えてたのは、「誰かの真似をしない」ということでした。「それは、誰かが前にやったことじゃない?」と自問しながら、自分にしかできないことなのかを考える。
「明日を変える近道」小山薫堂著
*その昔、一度だけ薫堂さんと食事したことがあります。優しい目をしていらっしゃいます。

090429
009「すべての仕事はサービス」
自分が勧めたものを誰かが「おいしい!」と言ってくれたら嬉しい。
そのために相手がなにを、どういうときに「おいしい」と感じるのかリサーチする。
そして「おいしい」ものを探しにいく。
ホテルのコンシェルジュのようなものかもしれません。
人をどう喜ばせるか、感動させるか、ハッピーにするか・・・。それが仕事の原点。
つまり仕事とは相手を幸せにするためのサービスなんだと思います。
小山薫堂著「明日を変える近道」より

090501
010「いいことナルシスト」
いうなれば「いいことナルシスト」でしょうか。
そんなふうに「あ、自分って優しいひとだな」って思える瞬間を意識的に作る。
そのうち本当にいい人になって
神様が味方してくれるようになる気がします。
つまり運がよくなるんです。
僕は本気でそう思っています。
小山薫堂著「明日を変える近道」より

090504

「坐華酔月」ざかすいげつ
*昨日薩摩焼沈寿官さんの茶会での軸です。ネット検索すると「花中に坐し月に酔う」とありました。一日に一回でもこのような状況を作りたいものです。

090506
「赤心」せきしん
*先日の薩摩焼沈寿官さんの茶会で、濃茶席の茶杓の銘です。赤心とはまごころの意で「赤心を推して人の腹中に置く」という成句が有ります。出典は後漢書で「自分が真心を持っていることから推察して、他人もまた真心を持っているとして、他人を疑わない」との意。

090518
スペイン報告1「西班牙人は饒舌!」
*連休明けに一週間ほどスペインに行ってきました。よく情熱の国と言われますが、それ以上に「饒舌の国(国民)」です。レストラン内では勿論のこと、車内だろうが機内だろうがよくしゃべります。故に(?)マスク着用者はゼロでした。

090520
スペイン報告2「西班牙人は時間を守る!」
*連休明けに一週間ほどスペインに行ってきました。意外なことに約束時間厳守でした。タクシーも迎えにきてくれたワイン関係の人も!新幹線も時刻通りの発車。始まりは時間厳守、ただし終わりは・・?続きは次回。
*サプリメール新企画!スゴイサプリを週に二回程配信中。先日訪問したスペインに敬意を表してスペイン語イイゾでスゴイサプリ!
090521
スペイン報告3「西班牙人は時計を見ない!」
*前回時間厳守と書きましたが、一方で自分たちの行動(日程)を時計に合わせることはあまりしないようです。午前中にワイン生産者を訪問して説明を受け、テイスティング等々。日本ならお昼時間とともにランチですが、今回御馳走になったランチ開始は、何と二時半とか三時でした。しかもランチ終了が五時なんて日本ではちょっと信じられません。時間にルーズではなくて、あくまでも物差しは自分自身、時計の告げる時間はそれはそれ!

090525
スペイン報告4「西班牙人は野菜好き!」
*旅行中は全食外食です。意外なことに野菜料理が多く、焼き野菜、トマト、ピーマン、パプリカ、豆の料理などです。生野菜は少ない一方、フルーツは盛り沢山です。スイカが美味でした、ムイ リッカ!!

090527
スペイン報告5「ヘレスは南部のみ!」
*今回心密かにシェリーを楽しみにしていましたがメニューに見当たらず。聞いてみるとシェリー:Jerezは南部の飲物でバルセロナではあまり飲まれないそうです。またサグラダ・ファミリアは教会ではなくただの建造物だそうです。

090529
スペイン報告6「隅々までプロが掃除!」
*バルセロナ最後の夜(5/15)はサッカーの優勝で大変な夜でした(今朝のニュースでは欧州制覇でもっと凄かったようです)。ところが翌朝の散歩の時には昨夜の狂乱騒ぎは?いつも通りの通りでした。至る所でしばしば、いえ、いつも清掃の人を見かけます。小さな清掃電気自動車もカフェの横を掃除します。人は汚すものだ故にきれいにする。これは予防のヒントです。あなたが磨きなさい!ではなく、私が磨いてあげます!自分自身では完全にきれいにすることは不可能なことを知って下さい。

090601
スペイン報告7「Que buena pinta!」
*けブえナぴンタ!西語で「おいしそう」と言う意味です。今回のスペイン行きが決まった昨年10月からラジオの西語講座をしっかり聞きました。約半年でしたが、かなり通じました!バルでこう言った時に「食べても美味しいわよ」との返事。カルノはピンポイント場面で使えそうな文章丸暗記法です。

090603
スペイン報告8「El recibo, por favor.」
*エル レしボ ポル ファぼール。「領収書をください」の意味です。今回スペイン語を使う中でつくづく「西語はサウンド言語である」と痛感しました。reciboは真ん中の「し」にしっかりアクセントを付けないと通じません。移動中に車窓からオリーブ畑が見え「オリーブ?」と聞いても通じず、指差すと「オりーバ」。日本語はビジュアル言語ですのでオリーブもオりーバも分かりそうですが西語は違います。いかにも活きてる言語!ノリが必須!

090605
スペイン報告9「食べながら消化?」
*報告3でランチ開始2時半と書きましたが、終了は何と5時!料理と料理の間にもうひとつの皿が加わります。その皿(料理)とは「おしゃべり」。話をつまみにワインを飲む、飲む程に饒舌に、話す程にワインがすすむ!故に終わりは5時を回ります。晩御飯は何時から?はい9時過ぎから始まります、もちろん終わるのは11時過ぎ。食べながら消化している?

090608
スペインラスト報告10「世間は狭い!」
*El mundo es un panuelo. 世界はハンカチ。今回覚えていったフレーズは場面場面で全部使いました(強引・笑)。このフレーズで面白い話が聞けました。なぜハンカチなのか?NHKラジオ講座では「なぜですかね」で終わり。そのスペイン女性曰く「ハンカチの角と角を(物を包むように)持つと一番遠いところが合わさるでしょ!」。なるほど合点納得。その国の言葉を勉強して使うことは、まさしく「世界を小さくするマジック、どこでもドア!」。スペイン語継続を誓って報告終了です。Buena suerte!

090610
スペイン報告おまけ1「ロゼはランチに!」
*ロゼワインについて。御存じロゼはrose:バラです。色的には白と赤の間のような気がしますがワインの中での位置付けは?簡単に言うと初夏に庭先でのBBQに最適なワインです。今回出会ったロゼの名前はズバリ「Mediodia:正午」。これからの季節、是非ロゼを!

090612
スペイン報告おまけ2「やはり定番が一番!」
*今回出発前の予習でフィデオワ(Fideua:パスタのパエリャ)を知りました。メニューに見つけ早速注文するも少々期待はずれ。Paella(パエリャ・パエジャ)はやはりお米でシーフードが一番!おつまみにはイカリング(Calamares a la romana:イカのローマ風フライ)が一番!

090615-17-19
「六月」茨木のり子
どこかに美しい村はないか
一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒(ビール)
鍬を立てかけ 籠を置き
男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい村はないか
食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
鋭い力となって たちあらわれる

090622
「やる気に頼るな、仕組みに頼れ」勝間和代
*5/16朝日新聞で見つけた言葉です。 「長期的にはいい結果が得られるが、短期的には辛抱が必要なことを続けるには、やる気に頼らない仕組みを作れるかどうかが鍵だ」 続く・・

090624
「やる気に頼るな、仕組みに頼れ」勝間和代
「やる気に頼らない仕組みを作れるかどうかが鍵だ」なぜなら「やる気だけでは結果が出るまで続かないから」とのこと「あなたに欠けていたのはやる気ではなく仕組みです」と言い切っています。朝日新聞5/16より

090626-29-701
「一秒の言葉」小泉吉宏

「はじめまして」
この一秒ほどの短い言葉に、
一生のときめきを感じることがある。

「ありがとう」
この一秒ほどの短い言葉に、
人のやさしさを知ることがある。

「がんばって」
この一秒ほどの短い言葉で、
勇気がよみがえってくることがある。

「おめでとう」
この一秒ほどの短い言葉で、
しあわせにあふれることがある。


「ごめんなさい」
この一秒ほどの短い言葉に、
人の弱さを見ることがある。

「さようなら」
この一秒ほどの短い言葉が、
一生の別れになる時がある。

一秒に喜び、一秒に泣く。
一生懸命、一秒。
人は生きる。

090706
「じゅんさいの椀の底なる秘境かな」渋谷 道(みち)
週末、福岡市へ出張でした。懇親会でこのじゅんさいが椀の中に。
漢字では「蓴菜」と書きます。「蓴:ぬなわ」として万葉集や古今集にも見え、古くから人々に親しまれてきました。唐の習俗にならって、食べるようになったそうです。(旬の菜時記より)

090709
「大粒の雨が来さうよ鱧の皮」草間 時彦
*学生時代、悪友の下宿の冷蔵庫に「鱧の皮」を発見。身を食したのは社会人になってからでした。さて大粒の雨はパスですが、大粒の葡萄はオーケーです! 福岡のオススメ土産に「ぶどう大福」があります。苺大福の葡萄版です。画像はこちらで。

090711
「がてんゆく暑さとなりぬきうりもみ」久保田万太郎
「きゅうりは胡(こ:西域)から伝来した瓜であることから「胡瓜」と書き、熟れると黄色になるゆえに黄瓜(きうり)と呼ぶのだとのこと。(中略)黄瓜の魅力は、さっぱりした旬のみずみずしさと、暑さを忘れさせる歯ごたえのよさでしょう。」旬の菜時記より
*宮崎地鶏はつとに有名ですが、宮崎市「とり乃屋」の付け合わせの「キュウリ」は最高です!勿論地鶏も!

090713
「遠山無限碧層々」
*先日の稽古で目にした茶軸です。「えんざんむげんへきそうそう」碧巌録第二十則。ふと種田山頭火の「分け入つても分け入つても青い山」を思い出しました。大正15年宮崎高千穂での句です。高千穂・五ヶ瀬はこれからまさしく青い山無限の夏です!茶軸の画像はこちらへ。

090715
「雲悠々水潺々」くもゆうゆうみずせんせん
*この時期よく目にする禅語です。潺々とは水のさらさらと流れるさま。昭和五年に日南で山頭火は「こんなにうまい水があふれてゐる」と詠んでいます。この「うまい水」とは山水、湧水それとも焼酎?

090717
「清流無間断」せいりゅうかんだんなし
*清らかな流れは絶えることなく流れ続けている意。「流水無間断」もよく目にします。さて昭和五年に日南から南下した山頭火は、鹿児島県志布志で山頭火は「飲まずには通れない水がしたたる」と詠んでいます。一度飲んでみたいですね!参考(山頭火と歩く名水:小学館)。

090721
「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著
1-生活リズムを変える
脳という器官は、いつもと違うことをしないと変わりません。いちばんおすすめの方法は、毎日の「生活リズム」を変えることです。手始めに、早寝早起き。より規則正しい生活を送るように変えてみましょう。それに、早寝早起きは、脳の中のリズムをも変えてくれます。「生活リズムを変える」ことによって与えられる”恩恵”は計り知れないものがあるのです。(抜粋)

090723
「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著
2-「簡単なことを1週間続けてみる」
時間は誰にとっても平等です。1日24時間という時間は、誰にも等しく与えられています。問題は、その時間内にどんなことをするか。その時間をどう使うかです。よく、「今のまんまでは、今のまんま」って言いますよね。ジョギングだって、英会話だって、ダイエットだってそう。時間を上手に使い、何か「いつもと違うこと」を始めない限り、これまでと何ら変わらないのです。どうすれば途中で挫折せず継続できるか。それにはとにかく「もっと簡単なこと」「もっとハードルの低い、できそうなこと」から始めることです。とにかくまずは1週間。(抜粋)

090727
「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著
3-「自分に関する他人の意見をよく聞く」
 自分の性格を変えるといっても、自分の性格のどの部分を伸ばしてどの部分を改めるべきかは、ひとりで考え込んでいてもなかなかわからないものです。そこで大切になってくるのは、そうした「他人の言うこと」によく耳を澄ます姿勢。他人の話をよく聞いていると、今まで気づかなかった自分の性格に気づいたり、全く別の角度から「自分の知らない自分」が見えてきたりします。(抜粋)

090730
「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著
4-「察知力をつける」
 脳の考え方のクセというのは、その人の判断や行動のパターンのようなものです。「自分のパターン」を知ることはとても大事です。”うすうす感じている自分のパターン”を察知する力を磨き、それをキャッチしたなら、自分の考え方や行動の「出し方」を少しだけ変えてみるようにするといいのです。自分の中へ光を当てて、察知力を磨きましょう。(抜粋)

090801
「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著
5-「他人のいいところを真似る」
 「答えは自分の中にある」そうは言っても、誰もがその答えにたどりつけるわけではありません。おすすめの方法があります。「自分と似たタイプ」の人を探して、そのひとのいいところを真似ていくことです。ここで注意しておかなければならないのは、模範にするのは「自分と性格が似たタイプ」にするということです。積極的に「自分」と「自分と似た人」を重ね合わせ、その長所を盗むようにしましょう。(抜粋)

090803
6-「口癖を変える」
 脳内のプチ・リフォームにうってつけなのが「口ぐせを変えること」です。なぜなら、口ぐせほど「自分の思考傾向」を象徴するものはありません。ふと口をついて出てしまうクセは、自分の考え方のクセそのもの。ですから、その口から出る言葉の傾向を変えれば、考え方の傾向も変わります。脳というものは、非常にだまされやすい器官で、とりわけ「自分の口元から出た言葉」にはだまされやすい傾向があります。意識的に口ぐせを変えて自分の脳をだまし続けていれば、割合にすんなりとだまされてくれます。だんだんその気になってくるものなのです。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著

090805
7-「手が届く目標を設定する」
 自分でうまく目標をつくったり環境を整えたりすれば、自分の力を伸ばしたり自分を強くすることができます。まず、目標の立て方でいちばん大事なこと、それは、いきなり高望みをしないことです。高すぎても低すぎてもダメ。適切なハードルの高さはその中間。そうして目標設定の次のポイントは「自分の等身大の力を把握する」ということ。自分の等身大の力が分かっていて、自分の手がなんとか届きそうな範囲に目標が見えているから、それを目指してがんばれるのです。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著

090807
8-「いつもと違うやり方を試してみる」
 誰にでも多かれ少なかれ「自分は自分。自分には自分のやり方があって、それはこれからも変わらない」という部分があります。でも、あまりに「自分にはこの方法しかない」という考えに執着してばかりいると、脳はそんなに伸びないし変わりません。たまには「いつもと違うやり方」を試してみることが必要なのです。怖がらずに「いつもと違う自分」を積極的に打ち出してみましょう。その一歩、一歩の積み重ねが、自分の脳の回路を変え、自分を変えていくことにつながっていくのです。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著

090810
9:「小さな成功体験を積み重ねる」
 あなたは目標を達成したときや望んでいた成功を手にしたとき、どんな気持ちになるでしょうか。おそらく「できた!」「やったー!」という感動を覚えるのではないでしょうか。脳を刺激し、脳回路を成長させるのは、この「感動」です。「感動」は脳回路の栄養のようなものなのです。ですから、なんでもいいから自分にとっての「小さな目標」を決めてその目標をひとつ、またひとつとクリアしていくのです。小さな目標を達成するごとに、小さな成功が得られ、その度に感動を味わうことができます。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著

10:「自信を育(はぐく)む」
 小さな成功体験を積み重ねていると、自然に育まれている資質があります。それが「自信」です。「自己効力感」と言い換えてもいいでしょう。「自分でもできた!」「これならいける!」「自分はいける!」といった感動を伴う体験の記憶は、海馬(かいば)を通して脳に強く刻み込まれます。その記憶は小さな成功を積み重ねるとともにどんどん脳にストックされていくものなのです。自信を持つと人間は変わります。心に自信の枝葉を繁らせると、その人の性格や行動も変わってくるもの。なかには別人のように大きく変わる人もいます。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著

090818
11:「あせらずに余裕を持つ」
 最後のコツは、実践の際の大切な心得について。それはあまり「がんばりすぎないこと」です。まあ、何事も大切なのはバランス。「早く変わらなきゃ!」とばかりに目を吊り上げてがんばるよりも、少し肩の力を抜いて、リラックスして取り組んだほうがかえっていい結果が生まれるものなのです。(抜粋)「やわらか脳」をつくる11のコツ 石浦章一著 *「続けるコツはさぼること!」カルノ

090819
「今ここで」すずきゆかり
元気な顔見せてね
とは言わないよ
元気じゃない顔でもいいよ
顔見せてください
笑った顔
怒った顔
泣いた顔
生きている顔
この億万光年の時空の中で
奇跡的に
すれちがうこともせず
あなたが生きている顔を
見られるしあわせ

090821
「騙されるな」ビートたけし
人は何か一つくらい誇れるものを持っている
何でもいい、それを見つけなさい
勉強が駄目だったら、運動がある
両方駄目だったら、君には優しさがある
夢をもて、目的をもて、やれば出来る
こんな言葉に騙されるな、何も無くていいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ

 090824
「太陽」八木重吉
太陽をひとつふところにいれてやりたい
てのひらへのせてみたり
ころがしてみたり
腹がたったら投げつけたりしたい
まるくなって
あかくなって落ちてゆくのをみていたら
太陽がひとつほしくなった

*夕日が秋の色になってきました、カルノ。

090826
「この道より」武者小路実篤
この道より
我を生かす道なし
この道を歩く。

*短いのに長い長い詩です:カルノ

090831
「平凡に咲ける朝顔の花を愛す」日野草城
*暑い朝、涼しい朝、台風の朝、花は開きます。政権交代の朝。

090902
「ぐひ呑の手触りを言ひ初秋刀魚」伊藤白潮
*カルノは秋刀魚大好きで、この季節毎晩でも良いと家人に言っています。日本酒、焼酎も合いますが意外と重ための赤ワインも好相性です。

090904
「ぎんなんをむいてひすいをたなごころ」森澄雄
*カルノの参禅する南洲寺の境内には大きな銀杏があり、坐っていると、実の落ちる音がそれはそれは大きく響きます。静寂を破るほどの音に目を覚まします(喝!)。平仮名表記がシーンをよりリアルに伝えてくれます。ご存じとは思いますが、茶封筒に銀杏と塩を入れチンすると翡翠の簡単出来上がり。たなごころ=掌、手のひら

090907
「食べ方のきれいな男焼秋刀魚」二瓶洋子
*この季節カルノは「上手に食べますね!」とよく誉められます。卒後1年目、医局の先輩に強者発見。先輩は何と!秋刀魚の背骨まで食べ尽くし、皿に残るは小さくなった頭部のみ、脱帽。

090909
「うつくしや鰯の肌の濃さ淡さ」小島政二郎
*イワシも大好物です。食する時は醤油を付けずにツマを包んで口へ。すると味の濃さ淡さも堪能できます。上品な白ワインが好相性。

090911
「新豆腐よき水生む山ばかり」藤田しょうし
*秋に収穫した大豆で作った豆腐が「新大豆」と本にありました。新豆腐という言葉があることに驚きましたが、地元で夏のお盆の頃だけ作られる「心太」があります。豆腐にせよ心太にせよ、本当の味は相当な味なのだと思います。(旬の菜時記参照)

090914-16
「たべもの」  中江俊夫
もこもこ さといも
ほこほこ さつまいも
はりはり だいこん
ぱりぱり たくあん
ぽりぽり きゅうり
かりかり らっきょう
つるつる うどん
くるんくるん こんにゃく
ぷよぷよ とうふ
ぬるり わかめ
ねとねと なっとう
しこしこ たこ
しゃきしゃき はくさい
こりこり こうめ
ぷりんぷりんの とまと
がすがす なし
ひりひり しょうが
ぴんぴんした たい
あつあつの ふろふきだいこん
ほかほかの ごはん

090924 
「あ そうかそういうことか鰯雲」多田道太郎
*字足らずではなく「あ」の次の一息も立派な文字のように思えます。俳句とは普段の何気ないことを明瞭に表現してくれます。感服!

090926
「秋晴れの空気を写生せよといふ」沢木欣一
*日南の秋晴れは、まさしくこの空です。お腹いっぱい吸い込んでも、貯まらずにスルーッと流れ出るくらい澄んでいる空気です。

090928
「やる気に頼るな、仕組みに頼れ」
「長期的にはいい結果が得られるが、
短期的には辛抱が必要なことを続けるには、やる気に頼らない仕組みを作れるかどうかが鍵だ」
「やる気だけでは
結果が出るまで続かないから」
「あなたに欠けていたのは
やる気ではなく仕組みです」
勝間和代の言葉 2009/05/16 朝日新聞より

090930
「笑うこと」田中章義
はしゃいでいる人の
顔はいいのに、
はしゃごうとしている人の顔は
どうしてこんなに
さみしいんだろう。
いろんなことに
無理しすぎているんだから
せめて、
笑うことにまで
苦労しなくていいんだよ、
きっと。
*これは笑い療法士のコンセプトに沿う考えだと思います。

091002
「じぶん」高橋新吉
じぶんがすっぽりと
じぶんからぬけ出したならば
このような自己に
執着することはなくなる
じぶんばかりだったら
なんにもないことになる
他があって
はじめてじぶんがあるのだ

091005
「紅葉」高野辰之
秋の夕日に 照る山紅葉
濃いも薄いも 数ある中に
松を彩る 楓や蔦は
山の麓の 裾模様

溪の流れに 散り浮く紅葉
波に揺られて 離れて寄って
赤や黄色の 色さまざまに
水の上にも 織る錦
*いい加減に覚えていた箇所が何ヶ所もありました(笑)。

今週は秋の歌です。

091007
「旅愁」 犬童球溪
ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む
恋しやふるさと なつかし父母
夢路にたどるは さとの家路
ふけゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思いに ひとり悩む

窓うつ嵐に 夢もやぶれ
はるけき彼方に こころ迷う
恋しやふるさと なつかし父母
思いに浮かぶは 杜のこずえ
窓うつ嵐に 夢もやぶれ
はるけき彼方に こころ迷う
*二番がネガティブですが台風が明日来そうなので・・。

新潟で教鞭をとる犬童のふるさと人吉に思いを馳せての歌詞だそうです。

091009
二番をふたつ、是非歌ってみて下さい!
「夕焼小焼」中村雨紅
子供が帰った 後からは
円い大きな お月さま
小鳥が夢を 見る頃は
空にはきらきら 金の星

「赤とんぼ」三木露風
山の畑の 桑の実を
小籠に摘んだは まぼろしか

091012
「十二月遁れて坐る落語席」野地新助
*少々早いのですが大宮崎落語祭にちなんで。久々の生落語でした。林家正藏、柳家花緑、春風亭小朝、桂米團治などゾロゾロと。落語の笑いは脳感動の笑いと再認識。笑後の心地良さが最高でした。まさしく幸せの笑い!落語常連にとっては世知辛い世間から、まさしくのが(遁)れてかも(笑)。

091014
「噺家の扇づかひも薄暑かな」宇野信夫
*季節外れですが大宮崎落語祭にちなんで。久々の生落語で驚いたことは噺家のジェスチャーと表情です!以前のイメージよりもかなりオーバーというか大振りで、途中立ち上がることも(驚)。表情は豊かと言うより完全に成りきっていて、まさしく八面六臂、変幻自在ひょっとすると妖怪変化(笑)!

091019
「牛が水を飲めば乳となり、蛇が水を飲めば毒となる」

(裏千家淡交会九州地区大会より)
*地区大会で御家元(十六代坐忘斎)が講義の中で引用された言葉です。すべきこと(仕事・勉強・雑事等)を牛でするのか蛇でやるのか。本来二者が同居していてどちらが前に出るのか?カルノは丑年です←無関係(笑)。

091021
「隻手音声:せきしゅおんじょう」
*来月、京都妙心寺に二泊三日坐禅修行に参加します。

その準備の文章です。
白隠禅師 徒に示して曰く
両掌相打てば声有り 隻手何の音声か有る
「隻手音声」
(りょうしょうあいうてばこえあり/せきしゅなんのおんじょうかある=両手を打ち合わせると音がする、では片手ではどんな音がしたのか)

091021-3
「隻手音声:せきしゅおんじょう」
*来月、京都妙心寺に二泊三日坐禅修行に参加します。

その日程表の言葉より。
開静=かいじょう:起床。解定=かいちん:就寝。粥座=しゅくざ:朝食。斎座=さいざ:昼食。薬石=やくせき:夕食。把針灸治=はしんきゅうじ:準備。開浴=かいよく:入浴。
白隠禅師 徒に示して曰く
両掌相打てば声有り 隻手何の音声か有る
「隻手音声」

091026
ふりむくな
ふりむくな
うしろには夢がない
「さらばハイセイコー」寺山修司
*マガジンハウスBRUTUS11/1号
「美しい言葉」は、なかなか面白いです。

091028
現実のほかにどこかに真実が
あるかと問うことなかれ。
真実はやがて
現実となるのである。
「目に見えないもの」湯川秀樹
*マガジンハウスBRUTUS11/1号
「美しい言葉」はなかなか面白いです。

091030
いやなことは、
その日の内に忘れろ。
自分でどうにもならんのに
クヨクヨするのは阿呆だ。
田中角栄の言葉
*大賛成です。
 マガジンハウスBRUTUS11/1号
「美しい言葉」はオススメです。

091102
「今こそ出発点」
人生とは毎日が訓練である
わたくし自身の訓練の場である
失敗もできる訓練の場である
生きているを喜ぶ訓練の場である
今この幸せを喜ぶこともなく
 いつどこで幸せになれるか
この喜びをもとに全力で進めよう
わたくし自身の将来は
 今この瞬間 ここにある
今ここで頑張らずにいつ頑張る
:京都大仙院尾関宗園
*今週末から京都妙心寺にはいります。
大仙院は「経行:きんひん」で行く予定の大徳寺の塔頭(たっちゅう)で、約20年前そこの本堂(国宝)で坐禅したことがあります。その時、小生は受けませんでしたが「喝」片方で何と八連発でした。その八連発合計十六発の「喝」を耳に、ひとり震えたのを覚えています。

091104
夢をかなえる「打ち出の小槌」堀江貴文著
『価値』「心の中の打ち出の小槌」の存在に気づかないことは、自分の可能性や才能を潰しているのと同じことだ。
『挑戦』人間にできないことなんて何もない。自分で大きな関門を設定し、それを越えろ。そうすれば大きな自信がつく。
『好機』朝ご飯に納豆。これを疑うところから、ビジネスチャンスが生まれる。常識を捨てて、他人と違うことをするのだ。
*はいホリエモンの本です。

91109
妙心寺大摂心報告1「請う、其の本を務めよ」
妙心寺開山無相大師650年遠諱報恩大摂心に参加!平成元年二月三日より鹿児島市南洲寺で始めた坐禅。今回京都妙心寺に上記の行事に二泊三日で参加。学生時代のラグビーの夏合宿よりハード(泣)!朝四時開静(起きて)夜十時半解定(就寝)まで、坐禅か食事か寝るか、
まさしく「食う・寝る・坐る」。
多くのこと学ぶもまずは、
「請う、其の本を務めよ」。
其の本を学べ、でもなく、
其の本を知れ、でもなく、「務めよ」。
行動あってこその結果と知る。
知っただけでは無意味と自己に言い聞かせる!
「其の本(もと)を務めよ!」喝!!

091111
妙心寺大摂心報告2「二便往来:にべんおうらい」
朝四時開静夜十時半解定の間は食う・寝る・坐る。その間ノーブレイク!食事中も私語禁止、唯一のホッとタイムは東司(とうす:便所)のみ。トイレどうぞの意味が二便往来。中日の坐禅中に便意が襲ってきました(泣)。波状攻撃の第三波が来た時に限界を感じ冷汗タラタラ。寸でのところで「二便往来」の声。まさしく地獄で仏「喝」!

091113
妙心寺大摂心報告3
「粥座・斎座・薬石」
それぞれ朝食昼食夕食で、しゅくざ、さいざ、やくせきと読みます。食事前後にお経を唱え多くの方は正座でした。朝は粥、昼夜はご飯で必ず漬け物と沢庵が付きます。昼夜には汁と揚げ豆腐も。妙心寺御用達「阿じろ」担当でしたので味はなかなか、ただし食事中の私語禁止がシビア。食事を楽しむには味匂い彩り音のみならず、会話が必須の味付けであることを痛感しました。「喝」!

091116
妙心寺大摂心報告4
「経行:きんひん」(写真はブログにアップ)
中日午前中に大徳寺まで往復約2時間半歩きました。一列経行で、やっと大徳寺に着き金毛閣の横から中に入りお経を唱えて二便往来後すぐに復路。驚きが二つ。何と先頭を歩いておられたのは老師様でした。もうひとつは引率の和尚さん方の履物。妙心寺は46塔頭(たっちゅう)寺院の集まりで各玄関にはゴム草履が置いてあります。何シーズンも履き古して潮焼けしたビーチサンダルのイメージ。引率の和尚さんの履物がそれでした。それを見た時に「無頓着」と共に「放下着:ほうげちゃく」の禅語が頭に。「捨て去りなさい」の意ですが、それを体現されていることに感心しきりのカルノでした。(経行:本来は長時間坐禅の合間に堂内を静かに歩行すること)「喝」!

091118
妙心寺大摂心報告5
「提唱:ていしょう」
 土日に各一時間、東海大光管長より「碧巌録:へきがんろく」の第十八則「忠國師無縫塔:むほうとう」・二十七則「雲門體露金風:たいろきんぷう」の講義でした。配布資料は碧巌録原文で漢文。管長はそれを滔々と読み下し解説されます。大学の漢文講義の風情。哲学を体感し実践する三日間でした。「喝」!

091120
妙心寺大摂心報告6
「参禅:さんぜん」
 この三日間のメインイベントは何と言っても参禅です。朝五時と夜七時に河野太通老師と雪丸令敏老師へ参禅しました。河野太通老師はどちらかと言うと小柄な方ですが、そのオーラたるや凄い!の一言。「隻手音声」の問答中、緊張のあまり老師のお言葉に「ハイ」が出ず、大きく頷くのみ。お茶を嗜む者にとって非公開の塔頭寺院そのものが茶室です。控えで待つ間、襖を見るとどう見ても江戸時代のものです。茶室に入り茶軸に相対するがごとく、老師と対面するとは、生きている茶軸と問答しているようです。下衆な表現ですが百万円積んでも体験できないような経験となりました。人生の記憶に残るベストスリーにはいるでしょう。「喝」!

091124
妙心寺大摂心報告7
「生死事大:しょうじじだい」
 禅寺には写真(ブログにアップ)のような板が置いてあり、いろいろな合図としてこれを叩きます。そこに書いてある言葉が
「生死事大 無常迅速」
三日間でこのことを実感させられました。朝課、晩課、坐禅等々と食事睡眠以外は、当たり前のことでしょうがすべきことがあります。朝起きて洗面の時間などは特にとってありません。すべきことは淡々と予定表通りに進んで行きます。起きている(覚醒している)間はひたすら禅であったように思います。まさしく「生死事大 無常迅速」あらためて修行されているお坊さん方の偉さを痛感しました。
「喝」!

091126
妙心寺大摂心報告8「煩悩無尽誓願断」
これは「四弘誓願文:しぐせいがんもん」の二番目の言葉です。
衆生無辺誓願度
しゅじょうむへんせいがんどー
煩悩無尽誓願断
ぼんのうむじんせいがんだん
法門無量誓願学
ほうもんむりょうせいがんがく
仏道無上誓願成
ぶつどうむじょうせいがんじょう
 この三日間のいろいろな場面で何度となく唱えました。何度唱えても「煩悩」は無尽です。四弘誓願文のどれひとつ成(じょう)していませんが、今回の大摂心で色々なことに気づくことができました。深謝!
「喝」!

091128
妙心寺大摂心報告9最終報告
「廓然無聖:かくねんむしょう」
今回、改めて痛感させられたことは「文化としての宗教」「哲学としての禅」です。毎春、欧州にワインセラー巡りの旅にでます。そこでは何百年と風雪に耐えてきた建造物が普通の生活の中に生きています。そこに住む人の心にも百年単位の考え方が息づいています。今の日本では、なかなかそのような環境に住むということはできません。しかし日本もまんざらではないと、心から、身体をもって認識をあらたにしました。一言でいえば、「文化としての宗教」「哲学としての禅」です。
達磨大師が「廓然無聖」と答えて以来、人は連綿と坐禅してきたわけです。惜しいかな一般の生活の中では、このような坐禅や参禅に接する機会は希有です。是非、機会を見つけて禅寺に足を運ばれることをお勧めして、報告を終了いたします。
「喝」!

091130
「あたたかき十一月もすみにけり」中村草田男
技工室のラジオはNHK第二放送です。先日俳句の番組で「平凡と平明はちがう」とのこと。このような句を平明な句と言うのでしょう。平明:わかりやすくて、はっきりとしていること。明日から師走!走ります!

091202
「流れ行く大根の葉の早さかな」高浜虚子
師走になると思い出します。ネットで語源を調べると「師馳す:しはす」師匠の僧が読経に東奔西走する。「年果つ:としはつ」年が果てる。「四極:しはつ」四季の果てる月の意。「為果つ:しはつ」一年の最後になし終える意。異名臘月:ろうげつ

091204
「風呂吹にとろりと味噌の流れけり」松瀬青々
勿論大根料理で焼酎湯割りに好相性。大根役者とは演技力のない下手な役者のこと。元々下手な役者を単に大根と呼んでいたのが役者が付いたようです。味わい深い大根には失礼ですね(笑)。

091207
「忘年会で忘れることは?」今週は忘年会ネタです。文献上最古の記録は1430年12月21日、室町時代皇族による「看聞日記」に「としわすれ」として出て来るそうです。その年の苦労や天災などを忘れ、憂さを晴らすために、武士や特権階級で行われていて、民衆に広まったのは明治以降のようです。a year-end party:忘年会

「笑い療法士」 http://www.connote.jp/hana/back60.htm
「癒しの環境研究会」ホームページ http://www.jshe.gr.jp/
「笑進日記」もどうぞ http://www.connote.jp/hanamaru/back/syoujin/back.htm



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