2000.02.11
「再会」
 実は先日、3年ぶりの寒波というのにいつも通りに運転していたら、スリップしてスピンしてクラッシュ。ということで徒歩通勤にシフト替え。非日常の中には結構、楽しいこともあるものです。徒歩通勤のお陰で、いつぞや「そして僕は途方に暮れる」(99.5.24ニッキ参照)で書きましたカワセミに再会しました。
カワセミのしたたかさに感心するとともに、嬉しく思いました。学生の頃、北九州市小倉城の池でカワセミに出会ったときに、なんでこんな汚い池にいるのだろうかと不審に思いましたが、おそらくカワセミは清流に棲むというよりは、魚の捕れる処に棲むのでしょう。それにしても嬉しい再会でした。また同じ小川にいつも白鷺と五位鷺がいます。あの二人は意味有りなのでしょうか。もし雛が生まれたらパンダ鷺?そんなことを言っていたら「サギ」と言われそうですが。また、ジョウビタキのつがいも横の畑でじゃれあっていました。手前の土手には万作がちらほら咲いています。途中、梅が満開で、目をつぶっても満開がわかるほど甘い香りです。非日常のもたらした嬉しい再会でした。


2000.02.07
「真空管の中」
 日南は田舎です。田舎ですから夜空には星の数ほど星がきらめきます。しかも静か。午前0時を過ぎようものならそれはもう無音の世界。
 今の家に住み始めた頃、夜、ベッドに入ると聞こえる音の存在に気が付きました。エアコンの音の様ですが、その音には大小の変化があります。不明のまま数カ月たち、ある夏台風接近の夜、判明しました。その音は波音でした。家から海まで2キロ足らず、街の喧噪が途絶えると波音はベッドまで届いてくるのです。
 この季節、丑三つ時はそれはそれは静かです。ふと目が覚めると無音の世界。よくよく耳を澄ますと何かしら聞こえますが、ふと目覚めた寝ぼけ耳には無音の世界です。そんな時ふと思いました、真空管の中に入ったらこんな感じだろうか、きっとそうに違いない。旧式のアンプの真空管の中はきっとこんな音の世界だろう。
 真空管の中を体感できるのも今だけです。しばらくすると蛙の唄が・・、もうしばらくすると虫の声が・・。日南は本当に静かな佳いところです。