◆笑進日記 No.018
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美味しい記憶のクスリメント 2008/05/08
「この部屋に何用だつけ春の昼」 渡辺善夫
ここ数日、硫化水素による自殺のニュースが連日のようにラジオから流れてきます。
悲しいことです。平成十年より年間三万人以上の自殺者を生む我が国日本は自殺率世
界一だそうです。毎日百人近くの人が自殺していることになります。ますます悲しい
ことです。また自殺者増加の背景に鬱の問題があることを耳にするようになって久し
くなります。
さて小学生であろうと、サラリーマンであろうと、はたまた悠々自適に見える高齢者
の方でも生きてる限り、悩みはつきものだし尽きないでしょう。また一方、悩みのみ
ならず、悲しみ、苦しみ、イヤな思い出を薄める、もしくは徐々に消してゆくひとつ
の作用として「忘却・忘れること」があるように思います。もちろん、戦争体験など
忘れようとしても忘れることのできない記憶もあるでしょう。考えるに、たとえ忘れ
ることができるとしても、その前段階、すなわち忘れたい記憶がたくさんあること自
体が大きな問題のような気がします。むかしむかしSACHIKOという歌に「幸せを数えた
ら片手にさえ余る 不幸せ数えたら両手でも足りない」「幸せを話したら五分あれば足
りる 不幸せ話したら一晩でも足りない」というフレーズがありました。
そこで、今回のタイトル「美味しい記憶」です。先程述べた負の記憶に対して、プラ
スの記憶のひとつが「美味しい記憶」です。美味しい体験をして、嬉しくない人はい
ないでしょうし、美味しい時には皆、笑顔です。日常生活において、最も手軽な笑顔
を作るひとつの方法だと思います。日頃、スタッフ(歯科診療所)に言います、「意
識して美味しいものを食べるように!」。歯科診療所とは病んだ歯や口を治すところ
ではありません(二次的にはそうですが)、第一の存在理由は「人々に、美味しい!
人生は美味しい!」と実感して頂くための手助けをすることだと思います。人々の豊
かな人生実践のための黒衣(くろご)です。拙歯科診療所では、日南市のみならず近
隣の宮崎・鹿児島・福岡などのグルメ情報をも、折に触れ提供しています。このよう
な情報も、その人の笑顔・小笑(クスリ)を引き出すもの、名付けて「クスリメント」
と考えます。日々精進ならぬ笑進して「クスリの壺」(前回レポート詳述)にクスリ
メントを蓄えてゆきます(笑)。
クスリを引き出すサプリメント→
クスリ(小笑)+サプリメント=クスリメント
最後に、本で見つけた英語のことわざを紹介します。
You don’t stop laughing because you grow old.
You grow old because you stop laughing.
歳をとるから、笑わなくなるのではない。
笑わなくなるから、歳をとるのだ。
「サプリメール卯月」
080403
おきよ おきよ ねぐらのすずめ
朝日のひかりの さしこねさきに
ねぐらをいでて こずえにとまり
あそべよすずめ うたえよすずめ
「蝶々」二番歌詞 稲垣千頴(ちかい)
*何と二番は「すずめ」です!しかも作詞者も別の人なんです。
080405
里わの火影(ほかげ)も、森の色も、田中の小路(こみち)を たどる人も、蛙(かわ
ず)のなくねも、かねの音も、さながら霞める 朧月夜。「朧月夜」二番歌詞 高野辰
之
*さながら漢文のような格調高い詞です。
080407
「街の雨鶯餅がもう出たか」富安風生
*日南は結構な雨でした、今朝も鶯が上手に歌っています!
080409
「栄螺にもふんどしがありほろ苦し」津田清子
*今日の問題は「味」について。基本的な味は五つに分けられます。甘味、酸味、塩
味、苦味、残りのひとつは次のどれでしょう?1-風味 2-旨味 3-渋味 (ハッスルメー
ルより)
080411
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫
*春のみならず春夏秋冬、あります。健忘力強化中(笑)!
080414
山道を登りながら、こう考えた。?智に働けば角(かど)が立つ。情に棹させば流され
る。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。「草枕」夏目漱石
080416
野ゆき山ゆき海べゆき/
ま昼の丘べ花をしき/
つぶらひとみのきみゆえに
/うれいは青し空よりも。
(春のみ)「少年の日」佐藤春夫?
080418
落ちてきたら/今度は/もっと高く/もっともっと高く/何度でも/打ち上げよう?美
しい/願いごとのように 「紙風船」黒田三郎
080421
暮しは分が大事です/気楽が何より薬です/そねむ心は自分より/以外のものは傷つ
けぬ 「座右銘」堀口大学
080423
山なみ遠に春は来て/こぶしの花は天上に/雲はかなたにかへれども/かへるべしら
に越ゆる路(みち) 「山なみとほに」三好達治
080425
「いろは歌」
色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔
ひもせず
080428
「目には青葉山時鳥初鰹」山口素堂
やはりこの季節にはこれです。「は」をお忘れなく!日南市油津の太郎の初鰹は美味
でした。
080430
「鶯もこちらへござれお茶ひとつ」村上元三
自宅前の丘で朝から高らかに鳴いています!思うに「ホーホケキョ!」と表記したひ
とは偉い!
080430
「竹の子の力を誰にたとふべき」野沢凡兆
*今春は結構筍を食べました、パスタにも相性バッチリ、お陰で元気!?
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