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◆オススメミッケ![No.028]
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オススメミッケ028
初日と年賀状

 今年の初日の出はいかがでしたか。日南は穏やかな初日でした。水平線上に結構雲が出ており、水平線から昇る初日とはいきませんでしたが、その雲が面白いことに「イノシシ」に似ていました。もちろん、子年の元旦に合わせて、次第に去っていきました(笑)。写真はホームページにアップします。
年賀状について。まず次の文章(ハナマルコラム03)をお読みください。
『さて、今回は名付けて「時差方式」。皆さんも、今正月というか、昨年の暮れに年 賀状を書かれたことと思います。実はカルノ、かなりズボラな年賀状の出し方をしま す。それは「受け取った年賀状に返事を出す」という書き方です。頂いた賀状を読ん で、その方への年賀を書きますので、出し忘れはありませんし、さほど枚数が増える こともありません。頂いたお年賀に、一言書いてあれば、そのことへの返事も書けま す。写真が印刷してあれば、その写真の感想も書けます・・と、利点は多いのですが、 お分かりのように、時差が生じます。元日に頂いた賀状の返事はまだしも、五日頃頂 くと、返事年賀は八日、九日となってしまいます。それまでに、年賀の集まりなどで、 お会いすると少々ばつが悪いことにはなります。しかし、ここ五年以上になりますで しょうか、この方法をとっています。「そんな、失礼な」と、声が聞こえてきそうで すが、勝手に「自分軸」と称して、今年もこの方法でした。この方法のもうひとつの 欠点は、みんながこの方法をとると、いつまで経っても年賀状が来ないということに なります(笑)。』
http://www.connote.co.jp/hanamaru/back/column/001.htm

 今年もこの方式で年賀状を出しました。実はこの方式でないと出せない理由があります。それは、賀状の本文を作るのが12/31以降しかできないということです。
 ちなみに今年の文章は次の通りです。ネタはもちろんあります。

【い】インド洋窮油法案【ろ】論より大連立【は】働けどネットカフェ【に】肉憎し いホープ【ほ】本部ビルはやれん総連【へ】ペコペコ不二家、白々しい恋人【と】t otoのエサは6億円【ち】頂点極めた欽ちゃん球団【り】リンチどぎつ風部屋【ぬ 】抜く気あるのか福田家の宝刀【る】ルーズも積もれば5000万件【を】終わりな き救急病院探し【わ】わらにもすがるバイオ燃料【か】かぐやが写す青い星【よ】世 にあふれる品格本【た】タミフルが民震わせる【れ】霊感びびっと警官商法【そ】増 税なき埋蔵金【つ】次は北京で勝って星ぃ野【ね】値上げに音上げる原油高【な】内 閣放り大臣【ら】楽あれば寒(さ)ぶプライム【む】無残ブットの志【う】動かぬ省 庫に感染リスト【ゐ】犬も話せばCM当たる【の】野となり山となる限界集落【お】 奥様も大統領?【く】空気が読めないバンソーコー【や】病をオシム【ま】毎度小沢 がせ【け】拳闘違いの親子亀【ふ】プーチン不沈【こ】ゴアさんに願いましては平和 賞【え】駅前流学【て】テストの点より無気力退治【あ】赤ちゃんポストいらぬ世に 【さ】サッカーで綱汚し【き】議事堂ねじった参院選【ゆ】湯水のごとき虚額事務所 費【め】メル友もメタボも入った広辞苑【み】宮崎どげんか選挙【し】しょうがない 防衛相【ゑ】越後で大揺れ原発神話【ひ】ビルマのもめごと【も】モンスターペアレ ント学校襲来【せ】接待ゴルフで次官つぶし【す】数学嫌いもはまる数独【京】京の 夢、万能細胞 【余】余録でよろしく、謹賀新年
(クリックすると大きな画像が見れます)










   
 
 
   

◆オススメミッケ![No.027]
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オススメミッケ027
イケメンセミナーのご案内        
「ニコラ・システムズ」 New Dentist’s Style

 なぜ、人々はスターバックスに足を運ぶのか?現在のスターバックスがアメリカで産
声を上げて約20年、今や日本主要都市の至るところで看板を目にします。既存の喫茶
店、カフェ、マクドナルドなどで飽和状態と思われがちだった市場においてなぜ成功
したのか?その理由は、スターバックスは単にコーヒーを売るカフェではない
ということです。
人々のニーズ(要求)とそのニーズに潜むデザイア(欲望)。デザイアにフォーカス
を当てることで、歯科の日常臨床は従来とは大きく異なったスタイルになります。年
々成熟していく日本社会において、診療の軸足をニーズに置くのか、デザイアに置く
のかで全く違った数年後が到来します。
「ニコラ・システムズ」では、今まで治療の延長のように考えられていた予防処置を
まったく異なったベクトルにのせてお話しいたします。また、まだまだ根強いニーズ
の総義歯に関しても、デザイアを掘り起こすことで自費義歯へのスムーズな移行が可
能です。くちセレブ(永久歯においてカリエスフリーな人)から総義歯の話まで網羅
したこのセミナーはきっと有益なものとなることでしょう。

セミナー開催日 
第一回目 2008/1/27 日曜日 9:30-15:30(ランチ付き)
C2.0という考え方と「ハッスル隊」(会費制ムシ歯予防クラブ)、  
「オーラルエステ」(PMTC)について
第二回目 2008/2/17 日曜日 9:30-15:30(ランチ付き)
ナビデンチャーについて
第三回目 2008/3/23 日曜日 9:30-15:30(ランチ付き)
C2.0とオープンカレンダー(ケータイメールの活用)について

開催場所 天神ビル11階会議室 福岡市中央区天神2-12-1
講師   河野秀樹 日南市桜歯科院長 
アシスト 松岡光孝 マクロン代表取締役

カルノゼミはこちら
http://www.connote.co.jp/zemi/index.htm



   
 
 
   

◆オススメミッケ![No.026]
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「tete テテ」

 日南市の南隣、南郷町にあるカフェです。小さな看板を目印に国道から細い山道にはいり、車を停めて庭を抜け、扉を開ける頃には期待に胸は膨らみ、口の中は唾液で・ ・。料理はもちろんのこと、お店の佇まい、店内の雰囲気、店の方とのおしゃべりとフルコースでセンスの良さを堪能できます。カウンターに並ぶパンやケーキはお土産にもオススメ!串間に向かって榎原神社を過ぎ、柿の木茶屋から数分で右手に看板が見えます。 

テテ tel 0987 68 1477
(クリックすると大きな画像が見れます)





   
 
 
   

◆オススメミッケ![No.025]
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オススメミッケ025
月刊「致知」11月号
致知出版社のホームページはこちらへ
http://www.chichi.co.jp/outline.html
小生の記事が載りました!

「耕不尽(耕せども尽きず)」
この言葉は、私が二十代後半の頃に、いまは亡き鹿児島・南洲寺の完道和尚からいた
だいたものです。二つの意味が込められていました。
一つは、幅広くかつ奥の深い人間になりなさいということ。もう一つは、仕事や研究
には限りがないということ――。
和尚の禅寺へ毎週末坐禅に通っていた私が、歯科医院を開業するため故郷の宮崎・日
南市に帰る時でした。これからの指針として手渡してくださったのです。二十年近く
が過ぎ、仕事の奥深さを知るにつけ、和尚の教えがひしひしと実感されます。
私が歯科医になったのは桶職人だった祖父の影響があります。手足を器用に使い桶や
樽を仕上げていく姿に、幼いながら憧れていました。そして大学受験にあたり将来の
進路に悩んだ時期、祖父のことが脳裏に浮かびました。応用化学分野にも魅力を感じ
ていましたが、結局、最後は“手仕事”への魅力を禁じ得ず、歯科医の道を選びまし
た。
歯科医になり、栃木や福岡、鹿児島での勤務を経て平成二年に開業しましたが、手仕
事に対するこだわりは、その後も強くありました。そうした中、幸運にも“ものづく
り”をしている方々にインタビューをする機会を得られたのです。
それまで私が入れ歯に関するエッセイを連載していた歯科技工士向けの業界誌の編集
の方が、次の企画案を自由に出すよう声を掛けてくださいました。そこで「ものづく
り 名手名言
」という連載を提案させていただきました。
ものを作ることにこだわり、こよなく愛している方たちから、“ものづくり”の楽し
さ・厳しさ・難しさなどを伺い、読者である歯科技工士や歯科医の方々に共感してい
ただければと考えました。また、自分自身の仕事観にも役立てることができるに違い
ないと思ったのです。
この連載は平成十二年にスタートし、足掛け三年、全二十六回に及び、私自身がぜひ
お会いしたいという方を訪ねました。まさしく“ものづくり”をするかのように、段
取り、インタビューから原稿執筆、写真撮影まで自分でこなしていきました。
興味あることには、積極的に行動するよう心掛けている私です。偶然覗いた陶器店の
片隅に存在していた木の椅子に強く惹かれた時も、早速店主に名前と住所を聞き、数
日後には椅子の作者のもとへ足を運んでいました。仕事場は木の香りに満ちており、
祖父の仕事場と同じ懐かしい匂い。牧師さんのような雰囲気のご本人にも惹かれ、そ
の後取材をさせていただきました。
他にも日本の伝統工芸の第一人者の方からフランスのワイン醸造家の方まで、三十数
名にわたる方々から貴重なお話を伺いました。皆さんそれぞれの分野でご活躍ですが、
順風満帆に来られた方は一人もいらっしゃいません。しかし高い志のもと、自助努力
を惜しまずにそれぞれの道を極め続けておられました。
仕事には限りがない――という和尚の教えをますます深く感じるようになっていきま
した。
こうして“ものづくり”の方々に触発され、歯科医としての自分の仕事をさらに追求
したいと思うようになりました。開業以来自分なりに工夫改善してきた診療システム
を本格的に構築し、役立つものは他の歯科医にも伝えていこうと考えました。そこで
平成十六年に会社を立ち上げ、歯科医療のコンサルティング業務も開始しました。
多くの人が食べる・話す・笑うことを存分に楽しみ、「生」の喜びを味わうことがで
きるよう、歯科医院として何ができるか……。ある時、ムシ歯になってから治療する
というマイナスの状態をゼロに戻す後手ではなく、天然歯の価値を保ち生かす先手の
仕事があることに気がつきました。天然歯という「天賦の才をのばす」、マイナスに
陥ることなくプラスの領域においての歯科医療です。
このマイナスからプラスへの発想の移行ができたのは、今年福岡で開催した六回コー
スセミナーの五回目を準備している最中でした。私自身、セミナーを始めた時にはこ
のような発見をするとは想像だにしていませんでした。ここでも歯科医療の奥深さを
実感……。受講された歯科医の方々からも「目から鱗」と反響をいただき、目指す方
向性の正しさを確信できました。
歯は身体の他の部位に比べ、手入れ次第で状態を安定させることが容易です。削らな
い歯科医療を実現するには、早期発見・長期観察の視点が不可欠。美容院や理容店の
ように当たり前に、さらに喜んで通ってもらえるような診療体系・医院づくりを進め
ていこうと考えています。それには、ムシ歯治療や予防処置に加え、ホワイトニング
や口のクリーニングなども積極的に取り入れています。「あいててよかった」ではな
く、「あ、いってよかった」と思っていただけるような、健康産業・溌溂産業として
の歯科医療。これまでの試行錯誤の末、ようやく一生を懸ける使命としての仕事が具
体的に見えてきたように感じます。
これまでの様々な経験を振り返ると、勇気を持っての最初の一歩がいかに大切である
かということを実感します。「興味あることはとにかくやってみる」。そうすること
で、不得意なことであっても二歩目が続き、結局辿り着いたゴールは当初予測した地
点を遥かに超えているように思います。さらに新しい展開にも繋がっていきます。
自分の想像を超える、耕せども尽きない人生――。これからも前向きに自分らしい生
き方を貫きたいと思います。
(かわの・ひでき=歯科医師)



   
 
 
   

◆オススメミッケ![No.024]
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【024】
「PMTC=ピーエムティーシー=専門家による歯のクリーニング」

衰ひや歯に喰あてし海苔の砂  松尾芭蕉(1644-1694)

 季節はすでに夏ですが、この句の解説文には「季語は海苔で春。人間の衰えの兆しは、
まず歯に来ると昔から言われてきた。(中略)べつに芭蕉に言われなくても、年老い
てくると、誰もが歯の一瞬の感覚で衰えを感じているはずだ。」とあります。皆さん
はもうおわかりでしょう。これはシソーノーローのことです。人体の老化とシソーノ
ーローは別々のことですが、昔は同じように考えられていたようです。時代はさかの
ぼり、唐の詩人、韓愈(かんゆ)は、落齒(らくし)という詩を803年、作者三十六歳
の時に書いています。「去年落一牙 今年落一齒」(去年は奥歯が一本抜け、今年は前
歯が一本抜けた)で始まる長編詩で、最後は歯が抜けたら抜けたで、別の楽しみもあ
るとひらきなおっています。このように、昔から年を取るということと歯は、密接な
関係にあったようです。漢和辞典には「歯-よわい。とし。としかさ。」とあり、歯は、
元々よわいとも読んだようで、歯一字で年齢の意味があったようです。
さて「バイオフィルム」という言葉をご存じですか?名前だけ聞くと、何かしらやわ
らかそうで、身体に優しそうなイメージですが、実際は全くその反対で、かなり身体
にとっては危険で、手強いものなのです。歯の表面のエナメル質はツルツルしてそう
ですが、顕微鏡的には細かい溝があります。その凹凸に細菌や食べ物がくっつくわけ
です。ムシ歯菌といわれるミュータンス菌は砂糖をえさとして、ネバネバとしたもの
を作って歯の表面にへばりつきます。このネバネバの中でミュータンス菌は増え続け、
しだいに歯の表面に分厚いバイ菌の膜を作っていきます。この膜を「バイオフィルム」
といいます。このバイオフィルムの下では、作られた酸によって脱灰がおこり、ムシ
歯が作られていくわけです。
さらに、怖いことには、このバイオフィルム1グラムあたり1000億個ものバイ菌がす
んでいます。その中には、もちろんミュータンス以外のいろいろなバイ菌もすんでい
ます。これらのバイ菌は、バイオフィルムの存在によって、抗生物質や薬液からガー
ドされ生き続けます。厄介なことには、そのバイオフィルムの中で、いろいろな突然
変異のバイ菌が生まれてきます。そうして、何かの拍子に、そのバイ菌の巣窟である
バイオフイルムから飛び出て、肺や胃の中へ入っていきます。それらバイ菌が肺炎や
そのほかの病気を引き起こしかねないことは想像に難くありません。加えて面倒なこ
とに、バイオフィルムができてしまったら、いくら歯ブラシでゴシゴシこすっても完
全には取れないということです。もちろん鏡で見ても分かりません。今のところ、そ
のバイオフィルムを除去する方法は歯科医院でのPMTCのみです。
このPMTCという処置は、痛みはほとんどなく、歯の表面をきれいにする北欧で開発さ
れたお口のケアです。歯を思う存分使うこと(食べる、話す、歌う、笑う、食いしば
る等々)が皆さんの仕事なら、その歯を守り、歯の健康を維持するのが歯医者の仕事
です。これを読まれてハッと、口に手を当てられた方、どうぞ、ご相談ください。私
たちが、バイオフィルムを除去してさしあげます。
「歯は白く 歯ぐきピンクに 吐息は甘く」

参考文献
「増殖する俳句歳時記」清水哲男
「中国名詩選(下)」松枝茂夫編 岩波文庫
「もう虫歯にならない!」花田信弘 新潮OH!文庫


   
 
 
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