ハナマルメール

配信日
2006/6/6
Subject
No.036 『芒種』



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田圃

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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.036 2006-06-06 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
◆ ハナ通信
◆ ハナ言葉(オープンカレンダーユーザーの方、バースデーメールにどうぞ)
◆ 今月のひとこと(オープンカレンダーのユーザーの方へ)
◆ ご案内・お知らせ

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No.036『芒種』

 6/6は芒種。芒種(ぼうしゅ)とは、稲などの穀物を指し、田植えの時期に当たるそ
うです。ちなみに日南の田植えは三月下旬です。
 田植えとは関係ありませんが、この時期に歯科医必須の俳句とカルノが勝手に思う句
はこれです。

 万緑の中や吾子の歯生え初むる  中村草田男
 (ばんりょくのなかや あこのは はえそむる)
                 

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◆ハナマルコラム No.028
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 「食欲増進仕掛け人」    2003/05/04   
 (先日、パソコンの中に以前書いた文章を見つけましたので御紹介)

 「食欲増進仕掛け人」 
 「口から食べる」というテーマに関していささか面白い文章をみつけた。北大路魯
山人の文である。

 『先日、ある雑誌記者来訪「ものをうまく食うにはどうすればよいか」と訪ねた。世
の中にはずいぶん無造作に愚問を発する輩があるものだ。(中略)そこで私は言下に
「空腹にするのが一番だ」と答えてみた。その男はしばし二の句が継げずにいた。
(中略)
 だがまあそれはともかくとして、一に病人の食事というが、病人にも嗜好がある。そ
の要求する食事をどうしたら病人にがいにならずにうまく食べさせるか、それが料理
というもののねらいどころだ。ところが下手な料理人となると、それを知らずに、ど
んなものでも自分なりにこうと決めてかかるから病人に喜ばれぬ。この道理は、相手
が病人たると健康人たるとを問わない。
 凡そ誠実と親切心とがあるならば、その人その人の嗜好を考慮に入れて、これを合理
的に処理するのでなければならない。喜んで食べてくれぬ食物は、いかになんでも薬
や栄養になるわけがない。』魯山人の料理王国より

 この文章が書かれたのが、昭和10年であり、すでに70年近くも前のことである。はた
して、今、食事を提供する人々の気持ちの中に、どれほど、この心があるだろうか。
魯山人だからと言ってしまえば、それまでであるが、もう一度、いろいろな場面で、
この心を見直す必要があるのではないのか。
 歯科医師として、手助け可能なことはたくさんある。口の中の状態を改善することは、
食欲増進と同じ意味である。総入れ歯を、食事前にきれいに洗うことだけでも、その
人にとっては、食欲が増す。食事前に入れ歯をきれいにするということは、きれいに
洗われた器で食事が供されることと同一であり、入れ歯が汚れているということは、
汚れた器を使って食事するのと同じである。
 また加えて、歯を失った人の特性も、情報としてもっと現場の人に伝えるべきではな
いか。歯を失うということは、失った歯に付随する感覚も失うと言ってもよい。そう
であれば、失っていない感覚により訴えることで、食欲増進を図れるのではなかろう
か。よく噛めなければ、キザミ食にするというマイナスの発想ではなく、失っていな
い感覚、たとえば、より視覚にアピールする献立とか、より嗅覚に働きかけるメニュ
ーにすると言ったようなプラスの発想である。
 魯山人の文にあるように、うまく食うためには、空腹にするのが一番である。言い換
えるならば、うまく食うためには、食欲を増進させることが第一である。この投稿を
きっかけに「食欲増進仕掛け人・appetite promoter」を目指してみようと思う。
 
参考文献 魯山人の料理王国 北大路魯山人 文化出版局

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スターブックスカフェ No.067
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 「食の一句」櫂未知子著 ふらんす堂 1714円+税

 カルノの朝のネットアクセスは「増殖する俳句歳時記」から始まります。清水哲男氏
によるサイトで、毎日一句ずつの紹介です。今年4月12日付の文章の中でこの本を知り
ました。六月を走り読みしてみましょう。

「後朝や冷しスープに浮くパセリ 小林貴子」
 後朝(きぬぎぬ)というのが、かなり意味深な句です。

「鮨喰うて道を急がずなりにけり 石原八束」
 かなり、美味しかったお鮨なのでしょう。大満足!

「水揚げの鯖が走れり鯖の上 石田勝彦」
 鯖好きのカルノにとっては、読んだだけで唾がジワッ。

「俎板や青菜で拭う烏賊の墨 松瀬清々」
 小料理屋のカウンターに座って、ふと覗くと・・。

「梅雨深く葱だくさんのぎようざかな 草間時彦」
 梅雨と葱と餃子、またまた唾が・・。

「もつ焼いている白雨のはずれかな 永末恵子」
 モツも大好きです。はくうは夕立・にわか雨のこと。

「食ひ物の名は限りなしつゆの雨 石川桂郎」
 真実!食欲なのか煩悩なのか、限りなしです。

 このように、1月1日から12月31日まで、365句紹介してあります。旅のお供に、
おなか空いたら開きましょうか。

おかわり 増殖する俳句歳時記2006年4月
     http://www.longtail.co.jp/%7Efmmitaka/200604.html
ちなみにこのサイトは今月末、予告通りに10年間で幕を下ろす予定です。

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◆ハナ通信
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ハナ通信 No.53「花ふぶき」について 2006/06/05

 実は2005年4月「花ふぶき」について、いくつかのメールを頂きました。そのメール
への回答もかねて、先日、出典をさがし、出版元に確認をとりましたので報告いたし
ます。
 出典 「定本 阪本越郎全詩集」彌生書房(現在入手不可)

 「花ふぶき」     阪本越郎
 さくらの花の散る下に、
 小さな屋根の駅がある。
 白い花びらは散りかかり、
 駅の中は、
 花びらでいっぱい
 花びらは、男の子のぼうしにも、
 せおった荷物の上にも来てとまる。
 この村のさくらの花びらをつけたまま、
 遠くの町へ行く子もあるんだな。
 待合室のベンチの上にも、
 白い花びらは散りかかり、
 旅人は、花びらの上にこしかけて、
 春の山脈をながめている。

 「診療所の近くに飫肥(おび)駅があります。駅舎の横には別棟でトイレというより
便所があり、用をたそうとはいりました。臭い、暗い、汚いなあと思いつつ足を踏み
入れると、近くの小学生が奉仕活動で掃除等をしているのでしょう。奥のセメントの
壁に、いかにも小学生の字で書いたポスターが貼ってあります。ふと目をやると、な
んと、なんと、その詩が書いてあるではありませんか。まさしく灯台もと暗し。それ
は「花ふぶき」という詩でした」ハナ通信53号より

 このポスターを発見したあとNHKの朝の連続ドラマで「わかば」が放映されました。
日南が舞台となりました。ふと、イヤな予感がしてこの「便所」にカメラ持参で行っ
たところ、この「花ふぶき」のポスターははがされおり「わかば」ののぼりが無数に
立ててありました。花ふぶきのポスターも、同様に散りました(泣)。

ハナ通信 No.53
http://www.connote.jp/hana/back53.htm

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◆ハナ言葉
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(オープンカレンダーユーザーの方に。バースデーメールにお役立て下さい)
 バースデーメールとは http://www.connote.jp/essay/nichola-sys/08/n08.htm


++  6/5  ほたるぶくろ    忠実、正義
++  6/6  てんなんしょう   壮大な美
++  6/7  くちなし      あまりにも幸せ
++  6/8  すいかずら     愛の絆
++  6/9  ガーベラ      神秘的
++  6/10 アカンサス     芸術家の心
++  6/11 べにばな      あなたに染まる
++  6/12 みずばしょう    美しい思い出
++  6/13 くりんそう     幸福を重ねる
++  6/14 しもつけ      穏やかな愛
++  6/15 くり        公平、豊かな喜び
++  6/16 まつばぎく     忍耐、順応性
++  6/17 ゆり        純潔、高貴な品性
++  6/18 すいせんのう    思慕、いつも愛して
++  6/19 イキシア      団結、協調
++  6/20 かきつばた     幸運は必ずくる
++  6/21 さつき       節制、幸福
++  6/22 かんぞう      悲しみを忘れる
++  6/23 みやこわすれ    穏やかさ
++  6/24 おもだか      高潔、信頼
++  6/25 かたばみ      あなたと共に
++  6/26 グロリオーサ    栄光、天分
++  6/27 びわ        ひそかな告白
++  6/28 ざくろ       再生、希望
++  6/29 あじさい      ひたむきな愛情
++  6/30 びようやなぎ    有用、幸福
++  
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◆今月のひと言
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(オープンカレンダーのユーザーの方へ)

オープンカレンダーについて http://open-cal.jp/cal/

6月のひと言
「梅雨晴れ仰ぎ衣更え」
「明日は又明日の日程夕蛙 高野素十」

7月のひと言
「梅雨明けたなら蝉時雨」
「昭和遠し冷しトマトといふ肴 伊藤伊那男」

8月のひと言
「朝顔 西瓜 宿題帳」
「顔中の肉動かして西瓜食ふ 石平周蛙」

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◆ご案内・お知らせ
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 お読み頂き有り難うございます。感想・ご意見待ってます。第37号は6月22日頃です。


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