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「食の一句」 |
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櫂未知子著 ふらんす堂 1714円+税 |
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食の一句 |
カルノの朝のネットアクセスは「増殖する俳句歳時記」から始まります。清水哲男氏によるサイトで、毎日一句ずつの紹介です。今年4月12日付の文章の中でこの本を知りました。六月を走り読みしてみましょう。
「後朝や冷しスープに浮くパセリ 小林貴子」
後朝(きぬぎぬ)というのが、かなり意味深な句です。
「鮨喰うて道を急がずなりにけり 石原八束」
かなり、美味しかったお鮨なのでしょう。大満足!
「水揚げの鯖が走れり鯖の上 石田勝彦」
鯖好きのカルノにとっては、読んだだけで唾がジワッ。
「俎板や青菜で拭う烏賊の墨 松瀬清々」
小料理屋のカウンターに座って、ふと覗くと・・。
「梅雨深く葱だくさんのぎようざかな 草間時彦」
梅雨と葱と餃子、またまた唾が・・。
「もつ焼いている白雨のはずれかな 永末恵子」
モツも大好きです。はくうは夕立・にわか雨のこと。
「食ひ物の名は限りなしつゆの雨 石川桂郎」
真実!食欲なのか煩悩なのか、限りなしです。
このように、1月1日から12月31日まで、365句紹介してあります。旅のお供に、おなか空いたら開きましょうか。 |
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