ハナマルメール

配信日
2005/10/31
Subject
No.023 『冬隣』

ハナマルメールとは・・・


 寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメールです。
 好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。
 「それともう一つ、気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もどすというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より) 
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!!
 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。







ハナマルメール
登録希望・解除の方は
ハナマルメールでは配信希望の方を募集しています。興味のある方は今すぐ登録!!
また、登録を解除したい方も下記のアドレスから送信してください。


●登録希望の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
subscription.php


●登録解除の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
unsubscribe.php






「吉冨」寿し
(クリックすると大きな画像が見れます)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.023 2005-10-31 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/magazine/mono/mono27.htm

──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──

 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思い
ますが)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマ
ルメールです。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それ
ともう一つ、気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわ
ないことだ。この辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこ
しもどしておく。もどすというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休
日」より) 
 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
──────────────────────────────────────
◆ ハナマルコラム
◆ ハナ通信(1991年スタートの通信です)
◆ ハナ言葉(花メールユーザーの方、バースデーメールにどうぞ)
◆ 今月のひとこと(オープンカレンダーのユーザーの方へ)
  スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
◆ ご案内・お知らせ



──────────────────────────────────────
No.023『冬隣』

 ふゆどなりと読みます。広辞苑に「冬のきびしさや暗さがすぐ近
くに迫っている晩秋の候をいう」とありますが、読者の方の中には
「夏隣る」2005/05/14号を思い出された方もいらっしゃるのでは。
今年の秋は短い秋のような気がしますね。

 昼めしの精進揚や冬隣 川上梨屋

◆ハナマルコラム No.017
……………………………………………………………………………………………………

「昭和30年代の寿し屋」

初冬を思わせるしぐれのような雨 
福岡舞鶴「吉冨」寿し
正午過ぎ暖簾がでる
がらり戸をあけると時間が止まっていた
つぎの瞬間五感が昔に飛んだ
炭の香り柱時計のカタッコト障子越しのような軟らかい光

腰を落ち着けた一枚板のカウンタ
前には何もない
寿しネタのケース醤油差し
ともかく何もない

ご主人が大きな俎板の下からネタを取り出す
葉蘭が目の前に
大俎板の上で鮨が握られていく
葉蘭にのせられた鮨はそのまま口へ

醤油はご主人が刷毛でつけられる
大俎板の横の土ものの器がいくつか
醤油などはこの器の中
刷毛が差してある
山椒などの粉は小振りの竹筒

客は目の前の鮨を口に運ぶだけ
さきほどの時雨がぬる燗をすすめた
落ち着いてきて見回す
目に入るものは木と土の器と包丁の鉄

たしかに時間が止まっていた
美味かったのかどうなのか未だにはっきりしない
しかし また行きたい

……………………………………………………………………………………………………

◆ハナ通信
……………………………………………………………………………………………………

 「よろこべばしきりに落つる木の実かな」 富安風生 1885-1979 愛知県
生まれ 俳人

 [食] ベジョータ=団栗(どんぐり)

 句の解説に「しきりに落ちる木の実の雨を、喜んでいるので、逆叙法を取
っている。軽妙な表現で、子供が手を拍って喜んでいるような気味がある。
晩秋には、熟した木の実がひとりで落ち、ことに風の日などは、雨のように
地上を打って、しきりに降りしきる。時雨にたとえて木の実の時雨とも言う」
とあります。今回はドングリのお話です。

 常々「インプットしたものしかアウトプットできない」「食べたものしか
ウンコにならない」と思います。まさにこのことを、この夏体験しました。


 場所は福岡西中洲「トラットリア フィオーレ」。その料理というか食材
は、ブームになっているイベリコ豚の生ハム、初めて食べました。口に運ぶ
前に、今まで食べたイタリアの生ハムなどとは、なんか違うなという予感。
ロードのような光沢でツヤツヤ光っています。口に入れ、噛むとジワッとに
じみ出るナッツオイルのような・・。

 イベリコ豚について。スペイン南西部のエストレマドゥーラ州バダホス県
で放牧されている豚です。雑誌「料理王国」に次のような文章を見つけまし
た。『樫の木の森に放されたイベリコ豚は、早朝の6時、早起きの豚なら5
時にはエサのドングリを食べるために目を覚ます。辺りはまだ暗く、明け方
の温度は氷点下に下がることも多い。

 自然に落ちたドングリと下草だけで過ごす3ヶ月。これがモンタネーラと
呼ばれるスペインならではの豚の放牧システムである。この期間、豚はグル
ープ単位で樫の木の森を移動しながら、野宿生活者となる。3ヶ月食べ続け
たドングリは、豚の脂にナッツのような独特の風味をもたらす。

 ドングリで体重を増やしたイベリコ豚には、さらにその希少価値を示すた
めスペイン語でドングリを意味する「ベジョータ」という呼び名が与えられ
る。しかしベジョータの割合はとても低く、イベリコ豚の全体の1割にしか
満たない。』「料理王国」2005/4月号から

 味わいながら、この文章が頭によみがえりました。ナッツのような風味は、
ナッツのようなではなく、まさしくナッツの風味なのです。生ハムに加工す
る時にオイルに浸したのではなく、生きている時に食べたドングリのオイル
がカラダ全体、肉全体にしみ込んでいる。そんな感じを受けました。

 知り合いの画家の方が、見たものしか描けないとおっしゃっていました。
今回、ベジョータを食べて、つくづく「インプットしたものしかアウトプッ
トできない」を確信しました。日日精進(自分自身に!)!

 「トラットリア フィオーレ」福岡市中央区西中洲2-9 tel092-738-0858


……………………………………………………………………………………………………
◆ハナ言葉
……………………………………………………………………………………………………
(花メールユーザーの方に。バースデーメールにお役立て下さい)
 花メールとは http://www.connote.jp/essay/nichola-sys/08/n08.htm


++  10/31 ばら(白)      秘密、約束を守る
++  11/1 カンガルーポー     不思議、驚き
++  11/2 せいたかあわだちそう  生命力、元気
++  11/3 そば          喜びも悲しみも共に
++  11/4 サフラン        節度ある態度
++  11/5 コルチカム       華美、幸福
++  11/6 さねかずら       再会、きっといつかは・・・
++  11/7 むべ          愛嬌、楽しい日々
++  11/8 うめもどき       明朗、知恵
++  11/9 るりまつり       いつも明るい
++  11/10 もみじ        美しい変化
++  11/11 からすうり      よき便り
++  11/12 だいもんじそう    自由、好意
++  11/13 さるとりいばら    元気、不屈の精神
++  11/14 のじぎく       真実、忘れられぬ人
++  11/15 からたちばな     富、財産
++  11/16 ふゆさんご      あなたを信じる、愛情
++  11/17 ペンタス       誠実、博愛心
++  11/18 こなら        勇気、快活
++  11/19 われもこう      変化、明日への期待
++  11/20 つわぶき       困難に負けない
++  11/21 かりん        唯一の恋、努力
++  11/22 カラタチ       思い出、心にしみる
++  11/23 みかん        花嫁の喜び、清純
++  11/24 がまずみ       結合、未来
++  11/25 パンパスグラス    光輝、寛大な愛
++  
……………………………………………………………………………………………………
◆今月のひと言
……………………………………………………………………………………………………
(オープンカレンダーのユーザーの方へ)

オープンカレンダーとは http://open-cal.jp/cal/

11月のひと言
「黄色いゾウさんイチョウの葉」
「いちまいの皮の包める熟柿かな 野見山朱鳥」

12月のひと言
「気が付けば暦もさいごの一葉」
「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり 久保田万太郎」

1月のひと言
「鬼が笑うというけれど-笑」
「買初にかふや七色唐辛子 石川桂郎」



……………………………………………………………………………………………………
◆ご案内・お知らせ
……………………………………………………………………………………………………

 お読み頂き有り難うございます。感想・ご意見待ってます。第24号
は11月15日頃です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
C L U B N I C H O L A M a i l M a g a z i n e  H A N A M A R U M a i l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C)2004 O F F I C E H