1999.08.29
月の色
月の色は何色?と聞かれたらなんと答えますか。学生の頃北九州は小倉にいました。ラグビーやってまして大学のグラウンドが手狭なため、週に一度は夕方から若松の市営グラウンドでの練習でした。若松といえば工場たくさんのところです。スクラムの練習中ふと顔をあげると真っ赤な夕日。あれっ、さっき沈んだはずなのに、しかも方角が・・。それは月でした。真っ赤な夕日に見えたのは月だったんです。工場からの煙や何かでめらめらと燃えるような真っ赤な月でした。 またあるとき、小倉から熊本に帰省した際、車窓から見える月の色が変わっていったのには驚きました。小倉の月はオレンジ色、博多の月はやまぶき色、久留米の月はレモンイエロー、そして熊本に来てやっと蒼い月。桑田佳祐の唄に「月」があります。蒼い月が旅路を照らし・・・・。白でも、銀でもない月の色。やはり蒼い月。昨夜の月がその色でした。真珠を絵の具にして塗ったような色でした。月を見ながらのドライブでした。まん丸大きな蒼い月でした。日南の月は奇麗です。


1999.08.15
自然と天然
先日神奈川でキャンプ中の人が増水した川に飲み込まれるという事故がありました。これを聞いてふと次のようなことを思いました。天然という言葉があります。「美しき天然」という歌もあります。天然を広辞苑で引いてみると「人為の加わらない自然のままの状態。また、人力では如何ともすることのできない状態。自然。」とあります。錦江湾横断のことは先日ニッキにも書きましたが、実は昨年のレースでは制限時間の3時間を越えてしまいあえなくリタイア。4人一組のチーム編成、4人中3人は昨年と同じメンバーで臨んだ今年は半分以下の1時間15分。昨年と何が違ったか、海が違いました、潮の流れが違いました。泳いでいると海はいきもの、海は生きていると心底感じます。スタート地点に向かうフェリーから眺める桜島と錦江湾は美しい大自然、絵はがき、まさしく美しき天然。スタート前の開会式ではあたかもこれから楽しいディズニーランドに入場するかのような興奮。スタートして泳ぎ始めは少しスリリングなスペースマウンテン。順調に泳いで今年のように好タイムでゴールインすると少々きつかったけど楽しい夏の思い出。ところが昨年のように一度潮に流されはじめると楽しいディズニーランドがお化け屋敷に、そうしてしだいしだいにホラー館へ。気がつくと生きた海に翻弄されている小さな自分が・・・・。やはり自然は生きています。広辞苑にあるように人力では如何ともすることのできないものが自然であり天然なのです。生きている自然は容赦なく動いてゆきます。あらためて天然の凄さを思い知りました。