1999.06.09
あっさ一番早いのは
このところサマータイム制導入が話題になってきています。じつは私カルノの体内時計は自動的に五月頃からサマータイムになり、朝五時頃目覚めるようになります。秋冬は朝六時頃です。朝食後たまに散歩通勤。途中色々なものを目にします。この季節ツバメはもちろんの事、なぜか百舌、ここ数年増えた斑鳩。鳥のみならず人々の朝の活動も垣間見ます。そのひとつ、とある診療所の順番取り。早いときは朝六時前から玄関前に数人の方が待っていらっしゃいます。早朝よりご苦労さまと思いながらも、ふと考えます、病気の人がなぜこんなに早く来れるのか。もちろん患者さんの代理として来られた方もいらっしゃるでしょう。しかし観察していると大方の人が患者さんご自身のようです。あるハナシとして週刊誌に載っていました。病院の待合い室での会話。
 「おはようさん、トメさんは来てないみたいね」
 『あの人は病気になったそうよ』
 「昨日までは元気だったのにね」
もちろん病気になる前に病院に行く方が良いに決まっています(可能ならば)。しかし時として待合い室が社交場になっている、毎日のように通院することが目的になっている、そこでの知り合いとのおしゃべりが目的、これは如何なものか。悪いと言う気はないけれど、もしこのことが医療費増大の一因になっているとしたら、いささか。これからは病院と喫茶店、寄り合い所をミックスしたよう な空間が生まれるかも。そこで思う存分おしゃべりし、持ち寄った漬け物を肴にお茶を飲み、最後に血圧を測って帰る。そうなると早朝の順番取りも無くなるのではないでしょうか。


1999.06.06
新陳代謝する都市
五月大阪、先日東京の出張で感じたこと。先ずは大阪市、地下鉄のベンチや御堂筋沿いの屋外のベンチにクッションが付いているのです。また地下街のトイレにはいると、出入口のところで「ここは男性用トイレです」とアナウンス。都市の高齢化とでも申しましょうか。このことは博多にできた新しいデパートでも感じました。新しいデパートほど通路が広く歩きやすいし、エスカレーターが四つ並んでおり必ず乗りたいエスカレーターがそこにある。数年前京都駅では逆のことを感じました。新駅舎で非常に感じはよいのですが、外国人を意識してか日本語の表示よりマークによる案内が多く色々なマークに不慣れな日本人高齢者の方にはそれこそ「?」。
さて先日の東京。いつも銀座のはずれのホテルに宿を取ります。早朝散歩がてら並木通りを8丁目から1丁目まで往復しました。カラスの多いこと多いこと、残飯をあさりながらギャーギャーとわめいています。カラスの次に多いのが人間、日曜日早朝にもかかわらず結構働くおじさんが労働していらっしゃいます。次に多いのがネコ。場所がら夜になると黒服のおにいさんと、ネコなで声のお姉さんが多いからというわけでもないでしょうに。さて驚いたことにポストが緑なのです。郵便ポストとお猿のお尻は赤と決まっていたものですが、なぜか緑なのです。並木通りの名に合わせこの季節はポストも緑、秋になったら紅くなる?1丁目のお稲荷さんでお賽銭、すぐ裏の「卯波」で折り返して復路。途中、赤い膨らんだゴミ袋が二つ、近づいてみると何やら動いています。なんと鰻、その日の蒲焼き用でしょうか。カラス対策で赤い袋になっているのでしょうか。
新陳代謝があまり無いまちがカルノ愛する日南市、新陳代謝が少ないということはそれだけまちも歳をとらないかも。まちの新陳代謝が激しいと住む人もよけいに歳を取り、新陳代謝が緩慢なまちでは住む人もゆっくり歳を取る。その証拠に宮崎には日向時間というのがあります。