2003.03.14
「なぜ、マナティに
ひかれるのか」
 なんと言っても、この名前にひかれた。腕時計の中で、動物の名を冠する時計が、他にあっただろうか。マナティは、人魚のモデルとなったジュゴンに似るという。マナティも、子どもを抱いて授乳するのであろうか。このマナティ・アイクポッドを身につけることは、あたかも、時に抱かれるイメージを連想させる。
裏蓋にマナティを描くことによって、直接金属が皮膚に触れず、肌に優しいのであろう。また、ワールドタイマーモデルは、世界に抱かれているという気にもさせる。時と世界、すなわち悠久の地球に抱かれる。マナティという名前から、悠久の時を歩む地球へと果てしなく想像が広がる。肌に優しい、悠久の時を抱くこの「マナティ」は、おそらく時を刻むというより、テンポを知らせてくれるのだろう。そのテンポは、もちろんファストではなくスローである。時に急かされるときに、マナティに目を移せば、きっとスローになれるのであろう。
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