2000.08.22
「歩けば海路の日和あり」
 カルノは冬のスリップ事故以来、徒歩通勤が増えました。歩くといろいろなモノに出逢うものです。
 先日は、久しぶりに玉虫に出逢いました。歩道をエッチラオッチラ歩いていました。何年ぶりのことでしょうか。おそらく生きている玉虫に出逢ったのは、生まれてこの方二回目か三回目くらいですから、何十年ぶりでしょう。思わずあとをつけました。また、仕事場の近くの小川にかかる橋の上からは、スッポンを見つけました。よほど、捕まえてスッポン鍋をと考えましたが、殺生は殺生なと思 いやめました。同じ場所ではその数日後にカメも見かけました。ウシガエルのオタマジャクシ(おそらく)も見かけました。なぜか鵞鳥も居ました。
 ある時、歩きながらふと考えました。前向きという言葉があります。前向きに歩くことは出来ても、前向きに坐ることは出来ません。坐禅の時、カルノの場合、頭の中は前向きと言うよりは後ろ向きのことが多いようです、すなはち坐っていると後悔や反省することが多いような気がするのです。一方、歩いていると、いろいろとクリエイティブなことが頭に浮かびます。面白いことを思いつい てひとりニヤッとすることもしばしばです。
 カルノの勝手な理論として、坐ることは物事の分析に適している。歩くことは物事の創造に適している。何かが起きて、しっかり坐って分析・反省したあとは、きちっと切り替えて歩く。歩けば海路の日和あり。ただし、とぼとぼではなく、きちんと胸を張って歩いて下さいね。