ハナマルメール

配信日
2008/12/30
Subject
No.073『無事』




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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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 ┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.073  2008-12-30  sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
  ハナ通信
  ヒロシの酒部屋(さけべや)
◆ 笑進日記
◆ ご案内・お知らせ

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No.073『無事』

 2004/12/15にスタートしたこのハナマルメールも、丸四年になります。新年からは
ブログへ移行しますが、今まで同様ブログもよろしくお願いいたします。ブログはこ
ちらへ。
 http://oceleb.jp/
 稽古納めの時に掛かっていた軸が「無事」でした。今年一年、終盤はいろいろと大変
な世の中になってしまいました。何をもって「無事」と言うのかは人それぞれでしょ
う。来年の無事を祈ります。
 また、今月(師走)によく目にする言葉が「看看尽臘月」(看よ看よ臘月つく)です。
こちらの画像は、南洲寺のものです。


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◆ハナマルコラム No.062
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「笑い療法士とは誰に、何を、どのようにすることか?」
 昨年2007年2月に笑い療法士三級に合格して早二年が経とうとしています。今回、次
なる二級を目指しての課題作文のテーマがタイトルです。申請書に必要事項を書き提
出。その中に、二級を希望する理由もありました。
「希望理由」
元気ハツラツ予防歯科(ポジティブな予防歯科)を実践するため、また普及させるた
めに、笑い療法士として更なる精進が必要であると思います。また、小学生の頃の夢
「落語家になること」に少しでも近づきたいからです。

課題作文?「笑い療法士とは誰に、何を、どのようにすることか?」
 三級合格以後、いろいろな場面で「笑い療法士として・・」という言葉が頭に浮かぶ。
また、行動するべく心掛けている。療法士のセミナーの中で、医師や看護士の方の実
例をよく耳にするが、セミナー後、いつもあるジレンマに陥る。それは日常、仕事の
中で会う人々、すなわち歯科診療所に来る人は、口の中を除けばほぼ問題のない人々
が多く、笑い療法士で学んだことを生かす場面が少ないということである。
 同期生の中にも様々な職業の方がいらっしゃる。そこで、今年春頃から次のようなこ
とを思い始めた。「職種、もしくは得意分野などによってのいろいろな療法士活動が
あってもいいのではないか?」「笑い療法士であるからと言って、金太郎飴的でなく
ても良いのではないか?」ということである。
 こう考えると非常に楽になり、歯科開業医の笑い療法士として自分自身の力や能力を
生かして、どのような活動ができるのかを、さらに深く考えるようになった。自分な
りのコンセプトは「笑い療法士とは、関係する人を、今以上に幸せにすること」であ
り「笑い療法士の根源は愛である」。
 具体的に述べてみたい。歯科における二大疾患「CとP」すなわち「ムシ歯とシソーノ
ーロー」は、今やほぼ完璧に予防できると言っても過言ではない。もちろん、CやPで
困っている患者さんを治療することは歯科医として当然であるが、「関係する人を今
以上に幸せにする」を日常臨床に投影するならば、ずばり「予防」である。予防と聞
くと、病気になるのが前提で、それにストップをかけるイメージだが、私の言う予防
とは、その人が人生を楽しむ(食べる・話す・歌う・笑う等々)ためのメンテナンス
のことで、言わば「元気ハツラツ予防歯科」である。
 いろいろな人に「病気を治す医者と、病気を予防してくれる医者がいたら、どちらが
いい?」と聞くと、おおかたしばし考え込む。質問を変えて「完全に予防できる病気、
例えばムシ歯。ムシ歯を治療する歯医者と、ムシ歯にならないようにしてくれる歯医
者なら、どちら?」と聞くと、すかさず「ならないようにしてくれる歯医者」と躊躇
なく答えが返ってくる。
 現実問題として、日本の医療制度が疾病を対象としているため、歯科における予防処
置は、完全には保険診療でカバーされていない。うがった見方をすれば、保険がカバ
ーしていないから、歯科医は病気になってからの治療、つまり後手後手の医療しかや
らない。しかし、歯科においては予防中心の先手先手の医療が可能である。ちなみに
先手(千手)は後手(五手)の二百倍の効果がある(笑)。
 「元気ハツラツ予防歯科」を行う歯科医療従事者(歯科医師・歯科衛生士・歯科助手
等々)に、笑顔は必須である。そうして来院者の方々を笑顔にすることはもちろんの
ことだが、加えて、健康な口の人がさらに人生を謳歌できるように、外からはあまり
見えない口の中の笑顔、歯の笑顔(治療跡がなく奥歯まで白い)、歯ぐきの笑顔(健
康なピンクの歯ぐき)をふやすことが、歯科従事者としての笑い療法士の使命ではな
いのだろうか。

 2008/12/21  三期生ふ組み 河野秀樹 かわのひでき

*来年春に、結果が出ます、また報告します。


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◆スターブックスカフェ No.087 
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「人生と仕事を成功に導く72の感動の言葉」浜口直太 Gakken
 この手の本は、結構題名に引かれて買ってしまいます。「感動の言葉」とか「成功に
導く」などに弱いのです(笑)。国際経営コンサルタントの肩書きを持つこの著者の
本は初めてでした。文章は読みやすく、72のどこからでも読めます。何か迷った時や、
少々へこんだ時にはオススメ、壁にぶち当たっている人にも良いでしょう。
24 笑顔が人生を変えるーサム・ウォルトン
  ある人がいいました。
 「笑顔になれば 言葉が変わる
  言葉が変われば 心が変わる
  心が変われば 行動が変わる
  行動が変われば 結果が変わる
  結果が変われば 人生が変わる
  人生が変われば 笑顔になる」(90頁より)

1 人と違う新しいことに挑戦  ービル・ゲイツ
2 自分から熱い挨拶を     ージョン・アダムス
10 動いた者勝ち        ーロス・ペロー
11 時間の使い方がすべてを決めるーハーブ・ケレハー
16 まず成功すると決める    ートラメル・クロウ
21 人知れず語学力をつける努力をーマイケル・アマコスト
28 命さえあれば何度でも    ーカーネル・サンダース
30 生涯、学び続ける      ーエドワード・デミング
32 成功者や運のいい人と付き合うーサミュエル・サピエンサ
34 一流に接する        ーピーター・ドラッカー
51 どんな時でも心に太陽を   ーノーマン・ブリンカー
61 使命を自覚する       ーポール・ウィバー
70 偉大な師を持つ       ーガーハート・ミューラー


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◆笑進日記 No.026
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「サプリメール霜月・師走」
サプリメールとは
http://www.connote.jp/hana/back61.htm
081104
「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。」「死ぬくらいなら、その前
に一回はバカになってみたらいい」(「奇跡のリンゴ」本の帯より)
081106
「人が生きていくために、経験や知識は欠かせない。何かをなすためには、経験や知
識を積み重ねる必要がある。だから経験や知識のない人を、世の中ではバカと言う。
けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識
なのだ。」(「奇跡のリンゴ」本の帯より)
081108
「経験や知識のない人を、世の中ではバカと言う。けれど人が真に新しい何かに挑む
とき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。木村はひとつ失敗をする
たびに、ひとつの常識を捨てた。そうして無垢の心でリンゴの木を眺めることが出来
るようになったのだ。」(「奇跡のリンゴ」本の帯より)
081110
忘れない 河野 進
わたしは 太陽を忘れても
太陽は わたしを忘れない
わたしは 神を忘れても
神は わたしを忘れない
わたしは 母を忘れても
母は わたしを忘れない
太陽よ 神よ 母よ
無限の慈しみよ 永遠の愛よ
081112「好日」岩佐東一郎
めざめると 今日も晴天
雀の声が花火のように美しい
はるかの茶の間で
ゆっくりと時計が鳴っている
ふと それは祖母の咳を想い出す
郵便をかかえて駈けてくる
子供の足音は、小兎そっくり
微笑を隠そうと
枕もとの 新聞をとりあげて
楽譜のように おおきく展いた
父親われは
(一期一詩より)
081114「ふるさと」  竹内てるよ
私は久しぶりに ふるさとへ 旅をした
花々の咲く野をゆき
丘を越え海鳴りを きいてねむった
そして私は知った
ふるさとは 断じて環境ではなく
ふるさとは 思想であることを
(一期一詩より)
081117 
「こころよく 
我にはたらく仕事あれ 
それを仕遂げて死なむと思ふ」 石川啄木
*この歌を知ったのはこの方との出会いでした。
インタビュー記事はこちら
081119
「雪」  三好達治
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
*日南でこのような雪にはお目にかかれませんが、雪の便りを聞くと思い出します。

081121
山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとと尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。
カール・ブッセ作 上田敏訳
081125
「枕草子」 清少納言 
 冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず、霜のいとしろきも、またさらで
もいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし。昼になりて、
ゆるくゆるびもていけば、火桶の火もしろき灰がちになりてわろし。
081128
「球根」 北川冬彦
葉が枯れたから
掘つてみると
球根は、しつとりと肥えてゐる。
まはりに、幾つも子をつけて。
081201
師走を更に気忙しく(笑)
驚き桃の木山椒の木
あたりき車力(しゃりき)よ車曵(ひ)き
蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨
「声に出して読みたい日本語」より
081203
師走を更に気忙しく(笑)運転はゆっくり!
嘘を築地の御門跡(ごもんぜき)
恐れ入谷の鬼子母神(きしぼじん)
おっと合点承知之助
「声に出して読みたい日本語」より
081205
師走なれど、心はゆっくり!
その手は桑名の焼蛤(やきはまぐり)
何か用か九日十日(ここのかとおか)
何がなんきん唐茄子かぼちゃ
「声に出して読みたい日本語」より
081208
たれもかれもが力いっぱいに
のびのびと生きてゆける世の中
たれもかれも「生まれて来てよかった」
と思えるような世の中
じぶんを大切にすることが
同時にひとを大切にすることになる世の中
そういう世の中を来させる仕事が
きみたちの行くてにまっている
大きな大きな仕事
生きがいのある仕事  
吉野源三郎
081210
「むすめに与ふ」吉川英治
倖せ何と ひと問はば
むすめは なにと答ふらん
珠になれとは いのらねど
あくたになるな 町なかの
よしや三坪の庭とても
たのしみもてば 草々に
人生 植えるものは多かり
081212
「四規七則」千利休
四規 和敬清寂
七則 茶は服のよきように点(た)て、   
   炭は湯のわくように置き、   
   冬は暖(あたたか)に夏は涼しく、   
   花は野の花のように生け、   
   刻限は早めに、   
   降らずとも雨の用意、   
   相客(あいきゃく)に心せよ
081215
「利休百首」
その道に入らんと思ふ心こそ 
我身ながらの師匠なりけれ
*裏千家より茶名「宗秀」を頂戴いたしました。
 一層、精進いたします。
081217
「利休百首」
はぢをすて人に物とひ習ふべし 是ぞ上手の基なりける
上手にはすきと器用と功積むと 
この三つそろふ人ぞ能くしる
*茶名「宗秀」を頂きました、精進いたします(誓)。
081219
「利休百首」
稽古とは一より習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一
茶の湯とはただ湯をわかし茶をたてて 
のむばかりなる事と知るべし
*茶名「宗秀」を頂きました、一生稽古(誓)。
081222
*年の暮れに合った俳句を二つ
「おでん煮る玉子の数と頭数」奥村せいち
*おでんとは煮込み田楽の略だそうです。
「賀状書く心東奔西走す」嶋田摩耶子
*カルノはいつも正月に賀状書きです!
081224
「流れ行く大根の葉の早さかな」高浜虚子
*まさしく、時の流れですね!
「粕汁にあたたまりゆく命あり」石川桂郎
*この季節は、お茶一杯でも、まさしく!
081224
* 年の暮れに合った俳句を二つ
「流れ行く大根の葉の早さかな」高浜虚子
まさしく、時の流れですね!
「粕汁にあたたまりゆく命あり」石川桂郎
*この季節は、お茶一杯でも、まさしく! 
081226
*歳の瀬に合った句を二つ
「美しく耕しありぬ冬菜畑」高浜虚子
*畑も正月準備!(冬菜=ふゆな)
「去年今年貫く棒の如きもの」虚子
*こぞことしと読みます、
いよいよ来年は活躍の歳(年男)です!
081229
*箱根を走る知り合いの彼へエール!
「君ならできる」葉祥明
今どんなに苦しくても
今日 いち日
我慢できれば
それでいい
次の日は次の日で
また我慢をすればいい
そうやって一日一日
我慢していけば
いつか もう
我慢しなくてもいい日が
必ず来る
その日まで
大丈夫 君なら
きっと耐えていける!


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◆ご案内・お知らせ
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**お知らせ 冒頭でお知らせしたように、このハナマルメールは今号で最終回となり
ます。次号からブログに移行します。長い間、有り難うございました。なおブログの
名称は「ブログカノート」で次のアドレスです。
http://oceleb.jp/



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