ハナマルメール

配信日
2008/11/28
Subject
No.072『曹源一滴水』



ハナマルメール
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「干支セトラ、etc.」






(絵1)


(絵2)


(絵3)

絵4
(絵4)

絵4
(絵5)

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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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 ┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.072  2008-11-28  sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
  ハナ通信
◆ ヒロシの酒部屋(さけべや)
◆ 笑進日記
◆ ご案内・お知らせ

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No.072『曹源一滴水』

2004/12/15にスタートしたこのハナマルメールも、丸四年になります。新年からは
ブログへ移行しますので、今まで同様よろしくお願いいたします。
 「そうげんいってきすい」と読みます。これも深い意味があります。深い意味に合う、
味わい深いお軸でしたが、なかなか撮影するタイミングが掴めず、画像がありません。
もし、撮れたらご紹介します。意味は次のところを参考に。
http://www.rinnou.net/cont_04/zengo/070501.html

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◆ハナマルコラム No.061
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「来年は年男!」この時期になると、本屋さんには来年のカレンダーや手帳のコーナ
ーが、鬼が笑うのをよそにお目見えします。さて来年はわが干支の丑年。歯科医師会
の会報からは「干支にちなんで」というタイトルでの原稿依頼がきました。一足先に
ご紹介します。

「干支日南で」  2009/01  河野秀樹
 今、こうして書いているということは、前回から早くも12年の歳月が経ったというこ
と。牛の歩みは遅くとも、時が経つのは何と速いことか!クイント新聞の依頼(歯科
人新年の一言)には「本年年男、ウッシッシと笑えるのかギュウと唸る未来になるか
の正念年!」と投稿。
 さて、この12年間(1997-2008)を省みるに、一牛鳴地の診療所で鶏口牛後を目指し
て診療を行ってきたつもりでも、来院者の一言や返戻レセプトに呉牛喘月し、今まで
の我が人生、言い換えればこの仕事がひょっとすると人々にとっては牛溲馬勃であっ
たのではないかとの迷いを薄めるために、焼酎や葡萄酒を牛飲馬食しただけのような
気がする。しかしながらアマゾンにはよく足を運び、待ち合いや院長小屋は汗牛充棟
・・・。
 こんな牛頭馬頭のような文を見せられても、読む方にしてみればギュウと唸るしかな
く、書いた本人は密かにウッシッシとほくそ笑む。皆様、佳いお歳を!
 一牛鳴地(いちぎゅうめいち)→広くない
 鶏口牛後(けいこうぎゅうご)→ポリシーを持って
 呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)→不必要におびえ
 牛溲馬勃(ぎゅうしゅうばぼつ)→役に立たないこと
 牛飲馬食(ぎゅういんばしょく)→暴飲暴食
 汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)→大量の蔵書
 牛頭馬頭(ごずめず)      →妖怪変化
 *解釈に多少無理がありますが、こんな文章、蝸牛角上としてご容赦のほどを。


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◆スターブックスカフェ No.086 
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「干支セトラ、etc.」 奥本大三郎著 岩波書店 
 次の文章は、12年前に歯科医師会の依頼で書いた文章です。今、読み返すと文章が硬
い(笑)。この本の著者・奥本大三郎氏の「ファーブル昆虫記」をその後(2005年)
手にするとは、もちろんこの時には想像だにしませんでした。

「干支にちなんで」    平成9年1月寄稿
 ご案内の通り、干支は十二年で一回りする。12歳の小学六年生、24歳の大学六年生、
そして今年歯医者12年生の36歳、そこで干支にちなんだ本、奥本大三郎著の「干支セ
トラ、etc.」を開いてみた。以下抜粋引用。
 「英国では十九世紀の前半までは大型晩熟な肉牛を飼育しており、若いうちは、低い
栄養水準で飼って5歳ぐらいから肥育し、厚い皮下脂肪をつけて出荷していた。この
脂肪には二つの意味があった。一つは薪や炭の直火であぶり焼きにするとき、肉が焦
げないように保護をする役目(protect fat)であり、もう一つはスコットランドの生
産地帯から消費地ロンドンまで牛を歩かせて移動させる長い旅行中のエネルギー源と
して必要なのであった。」なるほど小生も最近このprotect fatがかなり着きすぎて三
年前より歩き始めたところ、約10キロの減量に成功した。さらにこの本は次のように
続く。
 「ところが産業革命が起こり、鉄道網が発達した。家庭燃料もまた薪や炭から石炭と
なり、直火でなく、オーブンで焼くようになった。その結果大型晩熟な種から小型で
早熟早肥な種へ移行することとなった。さらにこの時代に義歯のすぐれたものができ
るようになり、それまで牛肉をあきらめていた老人たちが再び肉にかぶりつくように
なった。噛みしめて味があるよりとにかく柔らかい肉をということになり、結局科学
の発達が英国産牛肉の風味を落としたことになる。」干支のウシから義歯まで話が飛
ぶとはいささか驚いたが、さらにこう続く。
 「何であろうとゆっくり時間をかけてでき上がるものにはそれだけの複雑な味わいが
ある。」まさしく同感で、小生もこのような歳の取り方を心掛けたい。次のように締
めている。
 「そして今の日本の問題は、老人よりむしろ若者がひたすら風味よりも柔らかさを求
めていることにあるといえるであろう。」
 本年が噛み応えある味わい深い歳でありますように。


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◆ヒロシの酒部屋 No.020
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<ボルドー事情と見極め>
*写真は、ホームページ・ブログにアップします。

 今回のボルドー訪問で、いろんなスタイルのワイン生産者に出会う事によって、ボル
ドー事情を垣間見る事ができました。もちろん時代による環境の変化もあるでしょう
し、何度も訪問した事によってより感じる事ができたのかもしれません。

(絵1)
 絵1は、メドックの生産者ですが、このエリアのワインとしては、とてもリーズナブ
ルな価格で程よく洗練されたバランスの取れたワインを造っています。おいしさもわ
かりやすいのが特徴です。セカンドワインの存在を質問したところ、存在するどころ
か、セカンドを造ろうという意識は全くないようでした。裏を返せば、際立ったレベ
ルのワインは造れないという事です。それは話の中で感じる事ができました。
 要するに価格とのバランス次第のワインと言えるでしょう。ただこのエリアでこのぐ
らいの味わいのワインをこの価格帯で捜すのは大変な事なので、勘違いされない様、
がんばっていただきたい。
 お会いしなくてもワインの試飲だけで判断しようと思えば、できない事ではないけれ
ど、お会いすれば見極められると思います。

(絵2)
 絵2は、オーメドックのシャトーのオーナーで造り手ではありません。元銀行マンと
いう経歴からしても完全にビジネスマンで、ワインビジネスを展開しているという感
じでした。ワイン自体はとても洗練されたきれいな味という印象で、年によって味の
格差がでるような気がしています。彼自身は味を見れないようなので、あまりレベル
アップするとは私的には思えませんが、やはり価格とのバランスのワインでしょう。
レストラン的ワインという感じで、価格が高くなれば難しく、食事の中での位置づけ
が大事でしょう。
 醸造責任者の方は良い感じの方でしたが、オーナーの手前、ワインに関して突っ込ん
だ話が聞けなかったのが残念でした。

(絵3)
 絵3は、コート ド カスティヨンの個人の小さい生産者で、ワインの味もとても素朴
で優しい人間味を感じる味わいです。人生を謳歌しながら、まじめにワイン造りをし
ています。価格にも十分見合った味で、今後も受け継がれていってもらいたいなと思
います。このエリアは格付けがないため、大きなシャトーがどんどん投資をしてすぐ
れたワインを造って価格を跳ね上げてきていますが、素朴な人間味あふれるワイン農
家も是非生き残っていっていただきたい。

(絵4)
 絵4は、ある有名なシャトーの甥っ子さんですが、2006年からもう一人のサラブ
レッドと組んでワイン造りを始めました。すでにいきなり価格以上の味わいのワイン
となっていますが、これからのビジョンも描いている様です。今後、味のレベルアッ
プもしていくであろうし、価格も上がってくると予想されるので、まだまだ見守って
いく必要があるでしょう。ただまだ生産量も少なく、価格もリーズナブルなので、こ
こだけでは、生計が成り立ちません。

(絵5)
 そこで絵5の様にネゴシアンビジネスも兼ねてやっています。血筋の良さはとても感
じるので、たぶん恵まれた環境の中でうまく機能しているのでしょう。今回、もう少
し時間があれば彼の感性を深く感じる事ができたのに、それが残念で仕方ありません。
また何年かして訪問したいと思っていますが、どちらにしても才能が開花するのを見
届けたいと思っています。

このように見ていくと、いろんな事情があり、スタイルがあり、ボルドーで生き残っ
ていく事は大変だろうと思います。ただやはり、ワインの味の深さとレベルアップは、
そこにいる人間とイコールなので、お会いする事によって試飲以上に確実にワインも
見極められる様な気がします。
 ボルドー事情に関しては、まだ書きたい事がたくさんありますが、今回の事例ではこ
のぐらいでお許し願いたい。また書きますので!

筆者紹介 ヒロシとは?岡山 宏 おかやま ひろし
1977年鹿児島県立甲南高校卒業。1982年熊本大学工学部合成化学科卒業後、三共株式
?会社入社。1987年三共株式会社を退社し帰鹿。岡山酒店後継。1990年店舗新築後、デ
?ィスカウント店としてスタート。1997年月酒専門店として再オープン。現在に至る。

岡山酒店 鹿児島市荒田
ヒロシへのメールはこちら
bonbon@ml.satsuma.ne.jp
参考までに
http://www.connote.jp/essay/mono/mono25.htm


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◆笑進日記 No.025
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「サプリメール神無月」
サプリメールとは
http://www.connote.jp/hana/back61.htm

081001
寛仁大度=思いやりがあり、度量の大きいこと。読みは次回!「嘉辰令月」は「かし
んれいげつ」でした。

081003
「漱石枕流」=誤りを指摘されても直そうとしない、強情で負け惜しみが強い。夏目
漱石の号はこれに由来。読みは次回!「寛仁大度」は「かんじんたいど」でした。

081006
「みずから楽しめ」
みずから楽しみ、
人を楽しませて、
人の道を行うことこそ、
人として生まれた甲斐
(貝原益軒「楽訓」より)
漱石枕流は「そうせきちんりゅう」でした。

081008
「想像力は知識より大切」
想像力は知識より大切だ。知識は限界がある。想像力は世界をも包み込む。アインシ
ュタイン 1879-1955

081010
「まず、はじめる」荀子(じゅんし)
道は近しといえども、行かざれば至らず。
事は小なりといえども、為さざれば成らず。

081014
「宴もたけなわ」のタケナワとは?
*そろそろ忘年会の予定が入ってきています。突然ですが、ラムネの語源は?なんと、
レモンエード→レモネード→ラムネ、らしいです。実は「たけなわ」も同様で、「う
たげなかば」が縮まったのが「たけなわ」とのこと。忘年会の話のネタにどうぞ!
(笑)「常識として知っておきたい日本語」より

081016
「たらふく」は鱈腹?
*宴もたけなわの頃には「たらふく食べた」でしょうか(笑)。鱈腹は単なる当て字
で、その語源は「足らい脹(ふ)くるる」だそうです。足らうとは「足りる、満足す
る」の意。「常識として知っておきたい日本語」より

081020
人生を勝ち負けで考えると、数多く笑った方が勝ちなんだ!「中年入門」松尾スズキ
より*同感です、今日一日も同じ!

081022
つねづね思うのは、飽きてからが「仕事」なんだなあ、ということ「中年入門」松尾
スズキより*賛成したいけど・・・

081027
「巡礼」北原白秋
真実、諦め、ただひとり
真実一路の旅をゆく、
真実一路の旅なれど
真実、鈴ふり、思ひ出す。

081029
「人生、道草もまた楽し」加藤錦(にしき)
道草もして人生深くなる生きている間に何が観えるかだ(「一期一詩」より)

081031
「蜂と神さま」金子みすゞ
蜂は花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに、
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂のなかに。
(「一期一詩」より)

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◆ご案内・お知らせ
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冒頭でお知らせしたように、このハナマルメールはブログに移行します。年内は今ま
でのようにメルマガとしてお送りいたしますが、年内をもってメルマガとしての配信
は終了いたします。どうぞご了承ください。ブログの名称は「ブログカノート」でア
ドレスはhttp://oceleb.jp/です。


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