ハナマルメール

配信日
2008/10/30
Subject
No.071『明月和水流』



ハナマルメール
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「奇跡のリンゴ」

「奇跡のリンゴ/帯1」

「奇跡のリンゴ/帯2」


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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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 ┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.071  2008-10-30  sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
  スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
◆ ハナ通信
◆ ヒロシの酒部屋(さけべや)
◆ 笑進日記
◆ ご案内・お知らせ

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No.071『明月和水流』

 2004/12/15にスタートしたこのハナマルメールも、いよいよ来月号で丸四年になり
ます。次号からはブログへ移行します。年内(10月11月12月号)は、今まで通りに配
信いたしますが、来年からはブログのみとなります。よろしくお願いいたします。
 「めいげつ水流に和す」と読みます。名月にあらず、明月です。一茶の「明月を取っ
てくれろと泣く子かな」には、明月と名月の両方の句があるそうです。名月の方が趣
があるように思えますが・・。


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◆ハナマルコラム No.060
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「元気ハツラツ予防歯科」--くちセレブになろう!

 今春の歯科医師国家試験の合格率に象徴されるように、歯科医療を取り巻く状況は、
近年きわめて厳しいものと言える。近く2011年にはレセプト等に関するオンライン化
も予定されており、開業医の置かれている環境はさらに厳しさを増すことは明白であ
る。目の前に立ちはだかるものは八方ふさがりの「壁」なのか、それとも次世代歯科
医療への「希望の扉」なのか。                                      
 以前、福岡予防歯科研究会(現Well-Being)のセミナーで「キュアからケアに,ケア
からヘルスプロモーションへ」というフレーズあがり、「C」にかけて「cureからcareへ、
careからcommunicationへ」というのが持論である。病気をキュア(治療)し、未病を
ケア(手当)するとなれば、健康を維持増進させるのがコミュニケーションである。
今回、さらにその先の「C」について述べてみたい。      
 病気、未病、健康、その次に来るもの、それは「ハツラツ」である。予防という言葉
は字面を見れば「病気になることへの抗い」という意味であり、今回の発表とは方向
性が逆である。しかし予防に替わる言葉が見いだせないため「元気ハツラツ予防歯科」
というタイトルとした。病気,未病の来院者は「患者さん」であるが、元気ハツラツ
な来院者は「お客さん」である。すなわち患者さんの来院理由には「ニーズ」があり、
かたやお客さんの来院理由にあるものは「デザイア(欲望)」である。            
     
 ニーズとデザイアは似ているようで非なるものである。ニーズとは「本来あるべきも
のがない状態」。言い換えれば、歯のトラブルなどで日常生活が営めない状態である。
デザイアは「(無いなら無いですますことができるが)欲しくて欲しくてたまらない
状態」である。現在の日本は周知のように、他の国に類を見ないほど高齢化の進んだ
社会である。高齢化の進んだ社会とは表現を換えれば成熟した社会である。成熟した
社会においては、ニーズよりデザイアを満たす商品やサービスなどがより多く求めら
れる。ここ数年、日本におけるスターバックスコーヒーの隆盛を見れば、それは明ら
かである。おなかの空腹を満たすハンバーガーよりも、こころの渇きを癒すコーヒー
の方が人々に求められる社会なのである。加えて、インターネットの普及により人々
は膨大な情報を自宅にいながらいとも簡単に手に入れることができる。いろいろな意
味において、現在の日本社会は質・量ともに成熟している。患者さんがひとたび健康
を取り戻したならば、轍を踏まないすべを求めるのは当然であろう。すなわち、ニー
ズをベースにした「後手後手医療」からデザイアに軸足を置いた「先手先手ケア」へ
の変換もしくは取り組みが急務であると言えよう。宮崎県歯科医師会が推進している
「パールリボン運動」も合わせて発表してみたい。

2008/10/19 九州歯科医学会にてポスターセッションにて発表


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◆ハナ通信 No.067
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「りんご箱りんごの隙の紅い闇」 日野口晃
医=奇跡のリンゴ
 日南ではみかんは日常ですが、リンゴは非日常です。とは言え、他の果物と違いリン
ゴはヒトと深くかかわっているような気がします。旧約聖書のアダムとイブのリンゴ、
ニュートンのリンゴ、コンピュータのアップル。この文章もアップルで書いています。

 八月下旬でしょうか、朝日新聞広告で「奇跡のリンゴ」という本を知りました。その
表紙には「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録」とかNHK「プロフェッショナル
仕事の流儀」制作班=監修という文字が見て取れます。届いてしばらく経って、何か
の拍子に読み始めたところ止まりません。一気に最後まで読みました。142頁冒頭「不
可能を可能にすること。無農薬でリンゴを栽培することに、木村の全存在がかかって
いたのだ。」この二行はガーンと目に飛び込んできました。
 内容は、リンゴ農家に婿養子としてはいる→奥さんが農薬に弱い→たまたま買った無
農薬栽培の本→まだ誰もやったことのない「無農薬でのリンゴ栽培」に挑戦→失敗の
連続→挫折→挫折の繰り返し→自殺を計画→ヒントを得る→遂に成功!!
 本の中で、なぜ「歯が無い」かと言う話も出てきます。歯科医師としてこれは興味深
いことです。はっきり言うならば「歯も無いおじさん」が、なぜ絶対不可能を覆すこ
とができたのか。「不可能を可能にすること」=「make the impossible possible」
仕事中もこの言葉を反芻します。カルノは何を「可能にしたい」のか?ズバリ「ムシ
歯をなくすこと」です。木村さんが「奇跡のリンゴ」に挑戦し始めた時には、まった
くと言っていいほど成功する可能性は持っていませんでした。可能性やエビデンス
(証拠・根拠)を持たずに始め、途中で歯までなくした男性がやり遂げた。このような
事実を知ってしまうとカルノは燃えます。この本を読んでここ数年、もやもやしてい
たものがはっきりとビジョンとなって見えてきました。
 実は、約二年前にメルマガに10年プロジェクトと称して次のようなことを書いていま
す。
「「10年プロジェクト」 2006/08/08 歯科医師になって丸20年、開業して丸16年た
って今年前半頃からアメーバーのようなものが、頭の中をぐるぐると渦巻いていまし
た。丸20年がイモムシならば今はサナギのような気がしています。今ようやくそのア
メーバーが形として見えてきました。はてさて10年後に蝶となるか蛾となるか。」
 さて、まだ今もサナギです。しかし、何に羽化するか(したい)が見えてきました。
ここに宣言、いつしか「奇跡のハイシャ」という本を書きます!
「奇跡のリンゴ」石川拓治 幻冬舎 1300円+税

「10年プロジェクト」-The Decade Project
http://www.connote.jp/hanamaru/040.htm





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◆ヒロシの酒部屋 No.019
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「スタイルとレベル」(今回、写真無しです)
 感性や味覚の問題なので、言葉で伝えるのはかなり困難だと思いますが、二つの事例
で述べてみます。
 先日、関西から二人の焼酎バーの経営者が私と話がしたいと来られ、天文館で焼酎談
義となりました。世間では焼酎ブームも終焉し、その上、汚染米の問題や急速な経済
の悪化もあり、焼酎を取り巻く環境も厳しいものがある様に思います。ただ私は基本
的に焼酎バーという業態は、焼酎ブームがもたらした副産物と捉えていますし、焼酎
自体も良いものが少ないと思っていますので、焼酎バーに対してあまり価値観を感じ
ていません。もちろん焼酎の普及には貢献されたとは思っています。元来、焼酎にし
ろ、ワインや日本酒と同じ様に食中酒なので、おいしい食事があって存在しうるもの
で、食の素材と同じ様においしい焼酎を飲みたいとは思っています。
 間が長くなりました。話を戻しますと、そうは言っても、この二人の焼酎バーの方は、
焼酎が好きで、彼らのお客さんに焼酎に関していろんな事を伝えたいと思い、ブーム
が去っても関係なく、経営の危機感を持ち、この鹿児島に勉強にきています。少なく
とも地元の業務店よりずっと真剣だし、詳しいです。逆にもしかしたら、蔵元に行っ
て彼らお二人が日頃、疑問や感じてる事をぶつけても答えや共感もなく、刺激がない
かもしれません。今回、いろんな焼酎に関する話をしましたが、一番伝えたかった味
のレベルに関して、怪我の功名か、感じてもらう事ができました。
 怪我の功名、つまり、どのくらい焼酎を飲むかわからなかったので、最初に池の露の
白麹(黄金千貫)を飲んだ後ある有名銘柄を頼んでしまったのです。すると彼らの一
人が、この焼酎の状態がおかしい、つまり、いつもの優しい味がないと言い出したの
です。しかし、もちろん、その焼酎の味の状態は良く、結論は飲む順番を間違えたと
いう事です。これが味のレベルの高さの違い、味のきめの細かさの違いであると伝え
ました。彼は初めてこの事を身を以て感じたとの事でした。味の濃さではなく、レベ
ルの高さで飲む順番をお客さんに提案して満足度を上げる事が大事であると話しまし
た。一つでも具体的に感じてくれたので、今後の彼らの商売に繋がってくれればと思
います。
 さて、もう一つの事例は、すし蔵「大保」さんで10人限定のワイン会、それも赤ワ
インとの相性を見たくて、あるテーマを持って行ってみました。つまり料理との相性
ではなく、大保さんのスタイルに同じスタイルの赤ワインをぶつけてみようと思った
のです。大保さんは見事な程、優しく繊細な味のスタイルの料理です。それに次の3
つの、全くエリアは違うけど、きめの細かい繊細な赤ワインを準備しました。

1、2002 シャトーヌフ デュ パプ (サボン、南仏)
2、2002 シャトー メイネ (ボルドー)
3、1998 ニュイ サン ジョルジュ 1クリュ
       レ サン ジョルジュ (ミニュレ、ブルゴーニュ)

もちろん厳密に言えば、ボルドーが一番相性は良いのでしょうが、見事なほどに相性
がすばらしく、興味深い結果となりました。ただレベルという観点から見ると、予想
していた事ですが、3番のブルゴーニュは、「ルネ レクレール」レベルのワインをも
ってきた方が完璧だったと思います。ミニュレさんのワインの状態もすばらしく、繊
細で同じスタイルではあるのですが、もう少し味のレベルの高さというか、きめの細
かさがあると、大保さんの味にしっくり馴染んだ様に思います。ワイン会としては、
お寿司なのに食前酒と食後酒にシェリー酒を準備し、今までにないスタイリッシュな
会となりました。

ミニュレさん、レクレールさんの参考に、こちらも
http://www.connote.jp/essay/mono/mono23.htm

筆者紹介 ヒロシとは?岡山 宏 おかやま ひろし1977年鹿児島県立甲南高校卒業。19
82年熊本大学工学部合成化学科卒業後、三共株式会社入社。1987年三共株式会社を退
社し帰鹿。岡山酒店後継。1990年店舗新築後、デ?ィスカウント店としてスタート。1
997年月酒専門店として再オープン。現在に至る。
岡山酒店 鹿児島市荒田
ヒロシへのメールはこちら
bonbon@ml.satsuma.ne.jp
参考までに
http://www.connote.jp/essay/mono/mono25.htm


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◆笑進日記 No.024
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「サプリメール長月」
サプリメールとは
http://www.connote.jp/hana/back61.htm

080901
「今生のいまが倖せ衣被」鈴木真砂女こんじょうのいまがしあわせきぬかつぎです。
或秋、お鮨屋のカウンターに座った時、目の前の鉢に衣被が盛ってありました。衣被
=里芋の子を皮のままゆでたもの。

080903
「朝夕がどかとよろしき残暑かな」阿波野青畝*八月終盤は秋風が吹き始めたと思い
きや、九月に入り再び昼間は・・汗。それでも朝夕は確かに、秋!

080905
「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」飯田蛇笏*「風鈴」は夏ですが、秋の風鈴で秋。
風鈴と言えば「明珍さんの火箸風鈴」に尽きます! 

080908
「花野」はなの*春のイメージですが秋の季語で、秋の七草や八千草の咲き乱れた野
原のことです。春と大きく違うことは、花野には虫の声があることでしょうかね。
「ひといきに日の沈みたる花野かな」鷲谷七菜子

080910
「案山子」かかし*古くは古事記に「そほど」として登場。以後転じて「そほづ」
「かがし」となって「かかし」だそうです。南仏での話をひとつ。ペンションでの晩御
飯時「あそこの畑主は知恵が足りない。なぜなら畑に来るのはウサギなので、ウサギ
の目に案山子は入らない(大笑)」

080912
「鵙の贄」もずのにえ*日南では百舌をよく目にします。仕事場の桜の枝にも早贄
(はやにえ)をたまにみつけます。よく見ると雀の雛や蛙でドキッとしますが、モズの
高音に秋を実感!

080916
 私はよく人から成功する秘訣を教えてほしいとか、どうすれば夢を実現することがで
きるかと尋ねられます。その答えは「自分でやってみる」ことです。(ウォルト・デ
ィズニー夢をかなえる100の言葉)より

080918
 私は夢を見て、夢を信念とし、あえてリスクを背負い、夢をかなえるためにビジョン
を実行してきた。(ウォルト・ディズニー夢をかなえる100の言葉)より

080920
 夢を実現させる秘訣を知っている人にでも、越せない壁があるなどとは、どうにも信
じられない。私が思うに、その秘中の秘は4つの"C"で要約される。つまり、好奇心
(Curiosity)、自信(Confidence)、勇気(Courage)、そして不変性(Constancy)
だ。(ウォルト・ディズニー夢をかなえる100の言葉)より

080924
「素朴な琴」八木重吉この明るさのなかへひとつの素朴な琴をおけば秋の美しさに耐
えかねて琴はしずかに鳴りいだすだろう

080926
「水のこころ」 高田敏子水は つかめません水は すくうのです指をぴったりつけてそ
おっと 大切に−水は つかめません水は つつむのです二つの手の中にそおっと 大切
に−水のこころ も人のこころ も

080929
「嘉辰令月」(読みは次回!)めでたい日と、よい月のこと。嘉・令はよいの意。辰
は休日のこと。


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◆ご案内・お知らせ
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**お知らせ 冒頭でお知らせしたように、このハナマルメールはブログに移行します。
年内は今までのようにメルマガとしてお送りいたしますが、年内をもってメルマガと
しての配信は終了いたします。どうぞご了承ください。ブログの名称は「ブログカノ
ート」でアドレスはhttp://oceleb.jp/です。

 また、来年一月より宮崎市にてナビライブ(総義歯のセミナー)を開催いたします。
詳しいことはこちらへ
http://www.connote.jp/zemi/index.htm



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