ハナマルメール

配信日
2008/05/26
Subject
No.066 『不識』



ハナマルメール
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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.066 2008-05-26 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
  宮崎県日南市あがた東 桜歯科
  趣味 旅・茶・ワイン
  詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
  コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
   オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
   ハナ通信
   今月のひとこと(オープンカレンダーのユーザーの方へ)
◆ ヒロシの酒部屋(さけべや)
◆ 笑進日記
◆ ご案内・お知らせ

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No.066『不識』

 これは「ふしき」と読みます。字面の意味は「しらない」です。意味は?と聞かれた
ら「わからない」としか答えようがありません。というか、まさしく不立文字(ふり
ゅうもんじ)です。カルノの通うお寺での公案でした。

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◆ハナマルコラム No.055
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「ウニ・メシ・ダコ」   2008/05/24

 今月中旬に一週間フランスに行ってきました。ボルドー・ベルジュラック・サンテミ
リオンなどを回ってきました。ワイン生産者に会うためです。ひょんなことから2002
年から毎年この時期に足を運んでいます。もちろん毎回、いろいろな学びがあります。
今回はその中から「ウニ・メシ・ダコ」のお話。
  「雲丹・飯・蛸」ではありません(笑)。正確には「ウイ・メルシ・ダコ」、つまり
「ウイ=はい(肯定)」「メルシ=ありがとう(感謝)」「ダコ=賛成」の三語です。
旅行中にこの三語を良く耳にします。
  ご存じの通りフランス人は文化的プライドの高い人種です。彼らは決して付和雷同で
はありません、それどころか特にワイン生産者は自分の造るワインの違い(個性)を
自慢します。自分というものをはっきりとしっかりと持っています。ところが、彼ら
との会話の中でこちらの意見が頭ごなしに否定されることは皆無で「このワインの20
02年は強さがイマイチだった」といっても、まずは「ウイ(ハイと言うよりなるほど
の意味)」と相槌を打ちます。こちらの言い分を一区切り聞き終えてから、彼らの意
見、時には反論を始めます。自分自身をしっかりと持っているということは、相手の
こともきちんと持っている(認める)ということなのでしょう。いつもいつも見習い
たいものだと思いながら端で聞いています。
  フランス語は、よく耳に美しい言語と言われますが、彼らの相槌の打ち方、話の進め
方にも、心地よいものを感じます。「雲丹蛸飯」と書くと、どこかの漁師町の特製丼
のようですが、このような丼があったらじっくりと食べて咀嚼したい気がします(笑)。

ものづくり名手名言第23回
http://www.connote.co.jp/essay/mono/mono23.htm
ものづくり名手名言第24回
http://www.connote.co.jp/essay/mono/mono24.htm

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◆スターブックスカフェ No.082
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「人生生涯小僧のこころ」 塩沼亮潤 致知出版

 この著者の話はNHKラジオの「こころの時代」(朝四時過ぎから放送)で、聞いて知
っていました。また本の内容もその番組で聞いていました。本との出会いは宮崎空港
の本屋さん、今月三日(5/3)のことです。結構この本屋には興味を引く本があり、
最近では出張の際にあえて本は持たず、ここで物色するようにしています。 さて、こ
の本を手に中待ち合い室に入り、本文第一ページを開いてみてビックリ!そこに書い
てある日付が同じ五月三日でした。
「平成三年五月三日午前零時、死出の旅を意味する真っ白の死出装束に身をつつみ、
・・・」(9頁より)
  勝手にこれも何かの縁やと思い、一気に百日回峰行、千日回峰行、四無行と読み進み
ました。一カ所だけ紹介します。
「人間には自ずと限界がございます。限界を超えれば、そこにあるのはおそらく死で
あろうと思います。自分の限界を超えようと考えていたのではありません。ただ、そ
の限界を押し上げたいと考えておりました。自分の持つ力量の上限を押し上げること
ができれば、それが自分の成長につながると思っておりました。」(173頁より)
  人それぞれの器の大きさを超えるのではなく、器の大きさを広げる、と理解しました。
本当にこの本は大きな大きな本でした。

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◆ヒロシの酒部屋 No.013
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「ワインの試飲」
(写真はホームページアップ時に掲載します)

 先日、福岡にてインポーター稲葉のワイン試飲会が行われました。
  (写真1)試飲会場
  ワインは、110種類ぐらいで、もちろん吐き捨てますが、より正確に把握するため
に試飲する順番もリストを見て判断します。ワインを選ぶにあたって、一番大事なの
は、良い造り手である事とワインの状態が良い事です。その最低限のところは、この
業者(稲葉)はクリアされているので、まずハズレはありません。
  ただそれを理解できている(舌で感じ取れる健全な味覚と申しますか)酒屋やインポ
ーターがかなり少ないのは事実です。日頃の食生活も大事でしょうし、健全な葡萄が
どんなものか、そしてまじめな、よりすぐれた生産者に会う事によって、美しい味の
流れのワインがどんなものか、からだ全体で理解し感じる事が大事だと思います。
  私にとって、この試飲の段階で一番難しく感じるのは、今売るべきかの判断です。吐
き捨てるだけの試飲では、繊細でレベルの高い味のものほど、その判断が難しいとこ
です。この110類の中に必ずすぐれたワインが何種類かあります。(写真2)
  今回のワインの中で選んだワイン(写真2)の一つで、ブルゴーニュの白です。限定
100本とありましたが、事前情報も得ていたし、早めに試飲した結果、すぐ60本
押さえました。とてもきめの細かいきれいな味筋で、その上、奥に樽からくる程よい
コクを感じ、私の考える価格設定にしたら、わかりやすいおいしさがあるので、すぐ
に売り切れると判断しました。全て買い占めてもよかったのですが、他の酒屋さんに
遠慮しました。
  赤よりも、良い白ワインを捜すのは結構大変なのです。ワインのチョイスは、そのワ
インのレベルの高さと価格とのバランスで判断しますので、たまに半年ぐらい経って
急激に売れだす事があります。チョイスは間違っていなかったのでしょうが、表に味
が出てきていなかったのでしょう!
  今売るべきかの判断は、改めて飲む必要があると考えます。よくソムリエがワインを
表現しますが、それはおいしいワインを選ぶのに際してあまり必要ではありません。
それよりもそのワインがどういうスタイルの味筋でどのくらいのレベルの高さのワイ
ンであるかを判断できる事がもっとも大事であると考えます。それから味が集まって
いるかどうかがわかる事も大事です。それは集まっていない味のワインを軽いと間違
った判断をしたり、集まっていないワインをいくらデキャンタしてもよくはならない
からです。もしデキャンタするんだったら、せめて味が集まった状態でさらに抜栓し
て2時間ぐらい経たないと開かないのであれば良いと思いますが、でもそこまでして
そのワインを飲みたいとは思いませんが!
  それから商売上、ワインを選ぶ時に大事な事はいろんな味覚を持って
おられるお客様の顔を思い浮かべる事です。わかりやすい味、きれいな味、ヘビーな
ワイルドな味、繊細な味、懐のある味等、いろんなスタイルの味を選ぶ必要がありま
す。もちろんバランスの良い造りのよさを感じられる事が前提ですが、懐のあるレベ
ルの高いワインの中に、その年の状態によって、何年も待たないといけないワインが
あります。酸が強い年、あるいはあまりにも良い年などに見られますが、その生産者
のスタイルを理解していれば、まだそのワインの味が出て来ていない事はわかるはず
です。そのワインを活かして売ろうと思えば、やっかいな事ですが、その片鱗がみえ
るまでは待つしかないし、そういうワインに限って自分の求める味が多くて、ただい
つまで待つかの問題もあるし、試飲しすぎると利益も出ません。
  ほんとにワインは、手強い!と思う。

筆者紹介 ヒロシとは?
岡山 宏 おかやま ひろし
1977年鹿児島県立甲南高校卒業。1982年熊本大学工学部合成化学科卒業後、三共株式
会社入社。1987年三共株式会社を退社し帰鹿。岡山酒店後継。1990年店舗新築後、デ
ィスカウント店としてスタート。1997年月酒専門店として再オープン。現在に至る。

岡山酒店 〒890-0054 鹿児島市荒田1-16-28 電話099-254-4784
http://www.connote.jp/essay/mono/mono25.htm

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◆笑進日記 No.018
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美味しい記憶のクスリメント       2008/05/08

「この部屋に何用だつけ春の昼」 渡辺善夫 

 ここ数日、硫化水素による自殺のニュースが連日のようにラジオから流れてきます。
悲しいことです。平成十年より年間三万人以上の自殺者を生む我が国日本は自殺率世
界一だそうです。毎日百人近くの人が自殺していることになります。ますます悲しい
ことです。また自殺者増加の背景に鬱の問題があることを耳にするようになって久し
くなります。
  さて小学生であろうと、サラリーマンであろうと、はたまた悠々自適に見える高齢者
の方でも生きてる限り、悩みはつきものだし尽きないでしょう。また一方、悩みのみ
ならず、悲しみ、苦しみ、イヤな思い出を薄める、もしくは徐々に消してゆくひとつ
の作用として「忘却・忘れること」があるように思います。もちろん、戦争体験など
忘れようとしても忘れることのできない記憶もあるでしょう。考えるに、たとえ忘れ
ることができるとしても、その前段階、すなわち忘れたい記憶がたくさんあること自
体が大きな問題のような気がします。むかしむかしSACHIKOという歌に「幸せを数えた
ら片手にさえ余る 不幸せ数えたら両手でも足りない」「幸せを話したら五分あれば足
りる 不幸せ話したら一晩でも足りない」というフレーズがありました。
  そこで、今回のタイトル「美味しい記憶」です。先程述べた負の記憶に対して、プラ
スの記憶のひとつが「美味しい記憶」です。美味しい体験をして、嬉しくない人はい
ないでしょうし、美味しい時には皆、笑顔です。日常生活において、最も手軽な笑顔
を作るひとつの方法だと思います。日頃、スタッフ(歯科診療所)に言います、「意
識して美味しいものを食べるように!」。歯科診療所とは病んだ歯や口を治すところ
ではありません(二次的にはそうですが)、第一の存在理由は「人々に、美味しい!
人生は美味しい!」と実感して頂くための手助けをすることだと思います。人々の豊
かな人生実践のための黒衣(くろご)です。拙歯科診療所では、日南市のみならず近
隣の宮崎・鹿児島・福岡などのグルメ情報をも、折に触れ提供しています。このよう
な情報も、その人の笑顔・小笑(クスリ)を引き出すもの、名付けて「クスリメント」
と考えます。日々精進ならぬ笑進して「クスリの壺」(前回レポート詳述)にクスリ
メントを蓄えてゆきます(笑)。
   クスリを引き出すサプリメント→
   クスリ(小笑)+サプリメント=クスリメント
  最後に、本で見つけた英語のことわざを紹介します。

You don’t stop laughing because you grow old.
You grow old because you stop laughing.
歳をとるから、笑わなくなるのではない。
笑わなくなるから、歳をとるのだ。

「サプリメール卯月」

080403
おきよ おきよ ねぐらのすずめ
朝日のひかりの さしこねさきに
ねぐらをいでて こずえにとまり
あそべよすずめ うたえよすずめ
  「蝶々」二番歌詞 稲垣千頴(ちかい)
*何と二番は「すずめ」です!しかも作詞者も別の人なんです。

080405
里わの火影(ほかげ)も、森の色も、田中の小路(こみち)を たどる人も、蛙(かわ
ず)のなくねも、かねの音も、さながら霞める 朧月夜。「朧月夜」二番歌詞 高野辰

*さながら漢文のような格調高い詞です。

080407
「街の雨鶯餅がもう出たか」富安風生
*日南は結構な雨でした、今朝も鶯が上手に歌っています!

080409
「栄螺にもふんどしがありほろ苦し」津田清子
*今日の問題は「味」について。基本的な味は五つに分けられます。甘味、酸味、塩
味、苦味、残りのひとつは次のどれでしょう?1-風味 2-旨味 3-渋味 (ハッスルメー
ルより)

080411
「この部屋に何用だつけ春の昼」渡辺善夫
*春のみならず春夏秋冬、あります。健忘力強化中(笑)!

080414
山道を登りながら、こう考えた。?智に働けば角(かど)が立つ。情に棹させば流され
る。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。「草枕」夏目漱石

080416
野ゆき山ゆき海べゆき/
ま昼の丘べ花をしき/
つぶらひとみのきみゆえに
/うれいは青し空よりも。
(春のみ)「少年の日」佐藤春夫?

080418
落ちてきたら/今度は/もっと高く/もっともっと高く/何度でも/打ち上げよう?美
しい/願いごとのように 「紙風船」黒田三郎

080421
暮しは分が大事です/気楽が何より薬です/そねむ心は自分より/以外のものは傷つ
けぬ 「座右銘」堀口大学

080423
山なみ遠に春は来て/こぶしの花は天上に/雲はかなたにかへれども/かへるべしら
に越ゆる路(みち) 「山なみとほに」三好達治

080425
「いろは歌」
色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔
ひもせず

080428
「目には青葉山時鳥初鰹」山口素堂
やはりこの季節にはこれです。「は」をお忘れなく!日南市油津の太郎の初鰹は美味
でした。

080430
「鶯もこちらへござれお茶ひとつ」村上元三
自宅前の丘で朝から高らかに鳴いています!思うに「ホーホケキョ!」と表記したひ
とは偉い!

080430
「竹の子の力を誰にたとふべき」野沢凡兆
*今春は結構筍を食べました、パスタにも相性バッチリ、お陰で元気!?

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◆ご案内・お知らせ
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 ナビライブin福岡を開催中です。鹿児島市内での次回バーセミナーは6月7日(土)
開催予定です。興味のある方はメールを。

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