ハナマルメール

配信日
2007/9/6
Subject
No.058 『朝顔』



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朝顔

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人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
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┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.058 2007-09-06 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
  宮崎県日南市あがた東 桜歯科
  趣味 旅・茶・ワイン
  詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

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 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
  コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

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C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
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◆ ハナマルコラム
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
   オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
   ハナ通信
◆ 今月のひとこと(オープンカレンダーのユーザーの方へ)
◆ ヒロシの酒部屋(さけべや)
◆ 笑進日記
◆ ご案内・お知らせ

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No.058『朝顔』

今年の夏は記録的な猛暑でした。さすがに九月の声を聞くと朝夕の風に秋を感じます。

新涼や生命線の伸びるごと 野瀬久嘉

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◆ハナマルコラム No.048
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「グルメ入れ歯」
 今年の夏は記録的な猛暑でした。その反動か今秋はよけいに秋を強く感じます。さて秋と
いえば「食欲の秋」「グルメの秋」です。今回は欲張りな「グルメ入れ歯」のお話です。
「グルメ」という言葉が巷で聞かれるようになって、かなり久しくなりますが、哲学的グルメの
バイブルとも言える「美味礼賛」をひもとくと「グルマンディーズ」として次のように定義してあ
ります。『グルマンディーズとは、特に味覚を喜ばすものを情熱的に理知的にまたは常習的
に愛する心である』。(「美味礼賛」ブリア・サヴァラン著 岩波文庫より) 
  情熱的に理知的にまたは常習的に愛する心といわれてもピンときませんが、単に「美味し
いものが大好き」ということです。食べ物についていろいろと言うのは良くないような風潮があ
ったのは昔のこと。弘兼憲史の書いた本「熟性」に、次のような下りがあります。『これは若い
世代にもいえることだが、僕は、人生はすべてエンターテイメントで生きるべきだと思っている。
言ってみれば、恋愛や美食もそうだろう。おいしいものを食べるためにお金を稼ぐということは、
人間しかやらないことだ。人間以外の動物というのは、本能だけで生きている。昆虫や魚は、
人生の中に楽しみを見いだして生きているわけではないのだ。高等動物、猿などは別かもし
れないが、牛なんて何が楽しくて生きてるんだろう?と思ってしまう。人間だけは、楽しむため
に生きている動物なのである。だからこそ、人生は楽しく生きないと損なのだ。』(「熟性」 弘兼
憲史著 角川書店より)
  そこで「グルメ入れ歯」の登場です。まず患者さんに、入れ歯を作り始める前に「これから作
る新しい入れ歯で、あなたは何を食べてみたいですか?」と、その方のご希望を必ず聞きます。
お鮨入れ歯、トンカツ入れ歯、焼き肉入れ歯、タケノコ入れ歯、沢庵入れ歯なんてのもありまし
た。これは、患者さんの新義歯に対する、希望の大きさを明確にするためには、非情に重要な
ことです。極端な事を言えば「何を食べたいか」で、その患者さんの新しい入れ歯の制作方法
・治療法がおおかた決まります。新しい入れ歯に対する要求度が高ければ高いほど、手間暇
がかかる製作法が必要となります。また、身近な食べ物を入れ歯の名前につけることによって、
患者さんと術者(歯科医師)のゴールが明確にお互い認識できます。加えて、新しい入れ歯が
完成するまでにある程度の期間が必要となりますが、ともにワクワクできる目標を共有するこ
とによって、入れ歯の治療効果が上がります。
  具体的には、完成入れ歯を作る前に治療用入れ歯が必要となります。
新しく治療用入れ歯を作ることもあれば、今お使いの入れ歯を改造して治療用入れ歯として使
うこともあります。この治療用入れ歯で、いろいろなご希望の食べ物・食事を試して頂きながら
治療・調整していきます。おおかた食べられるようになったら、この治療用入れ歯をもとに最終
的な完成の入れ歯を作ります。(このため保険適用外の入れ歯となります)
  入れ歯(特に総入れ歯)を新調しようと思っていらっしゃる方で、この話に興味を持たれた方
は、どうぞ歯科医院の窓口でご希望をおっしゃってください。結構歯科医師は食通が多いです
から、グルメ談義に花が咲く、いえいえ、口角沫(あわ)を飛ばしての話になると思います。

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◆スターブックスカフェ No.080
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「頭のうちどころが悪かった熊の話」 安東みきえ 理論社 1500円+税

 久しぶりに、大人の童話を読みました。読み終わったあとの清涼感・安堵感・幸福感
などは、ドイツのモーゼルワインを飲んだあとの後味に似ています。(モーゼルワイ
ンについてはヒロシの酒部屋をどうぞ)
「いただきます」この世の、人間を含めた動物界の食物連鎖を題材に、その連鎖にお
ける「心の連鎖」とでも言いましょうか。ホッとします。
「ないものねだりのカラス」物事を見るのは、目でしょうか、心でしょうか?ホロッ
ときます。
「池の中の王様」究極の愛とは?心にズンときます。
  大人の絵本ですけど、もちろん子供さんの心にも響く本です。ぜひ、モーゼルワイン
を飲みながらどうぞ。

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◆今月のひと言
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(オープンカレンダーのユーザーの方へ)

オープンカレンダーについて http://open-cal.jp/cal/

9月のひと言
「秋風 青空 赤とんぼ」
「大空の雲はちぎれて秋祭り 前田普羅」
10月のひと言
「紅葉 夕暮れ 秋深」
「秋深き隣は何をする人ぞ 松尾芭蕉」

ハナ言葉アーカイブ
http://www.connote.jp/hanamaru/back/hanakotoba/index.htm

 

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◆ヒロシの酒部屋 No.004
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「テロワール以上の造り手の思い」
(写真はホームページにアップします)http://www.connote.co.jp/hanamaru/new.htm

 ここにとても興味深い事例があるので、ご紹介します。
ドイツモーゼルワインの生産者ステファン エーレン(右側)とステファン ユステン
(左側)の二人のワインについてです。
  エーレンのワインはとても洗練されているわけではないが、素朴で優しさに溢れた気
持ちの安らぐワインである。これはこれで彼のスタイルであり、彼なりの最大限にテ
ロワールを活かした葡萄から造られたワインであろう。
  それに比べてユステンのワインは、レベルの高いかなり洗練された造りからくる圧倒
的なボリュームと切れがあり、最近の味わいの向上には目を見張るものがある。
2002年にエーレンが高齢のため、ユステンにワイン造りを引き継ぐ事になった。

すると不思議な事に今までのエーレンの味筋のワインも全てユステンの味筋のワイン
に変わるのである。同じ畑の同じはずの葡萄から違うスタイルの味に変わったのであ
る。
造り手の思いの強さであろうか!
  この二人のスタイルの違いの優越を言うべきではないだろうが、ユステンのすべての
ワインを試飲していくと  その全てのワインが完璧で選ぶ事ができない。
  その出来のすばらしさに圧倒されてしまった。
  彼は2006年が今までにない特別な年であり、この味を目安にしてもらいたくない
と言っていたが、彼のワインに対する奥の部分を聞き出すことは残念ながら出来なか
った。ただ彼の目から伝わる謙虚さと優しさとは裏腹に、ワインに対する信念の強さ
は感じる事は出来た。
  テロワール以上の味になる理由は、次回の訪問時にお聞きしたい。

 他にもう一人、聞きそびれた造り手がいる。
  左のトーマスのワインに対する思いを直接聞きたいと思っていたが、
父親の登場のため残念ながら彼のワイン造りへのスタイルや情熱、さらには人間くさ
さを感じる事はできなかった。
  彼は早くから偉大な父親への反発なのか、父親から独立し、自分スタイルのワインを
目指してきたが、今回の試飲の中でまざまざとその実力を見せつけてくれた。代表す
るのは、ニーダーベルグ ヘルデンという畑であるが、父親の軽やかなタイプのワイン
に比べて力強く、味に厚みがある。テロワールの違いであろうが、父親の味をしのぐ
感じさえする迫力を持っている。すばらしいワインである。
  最大限にテロワールを活かしきり、その原動力となる彼の思いや目指すものを聞けな
かったのがなおさら悔いが残る。
  最初のユステンと2番目のトーマスに共通して感じる味は、切れからくる力強さと艶
っぽい厚みであろうか! 全然違うテロワールから近い味を感じるというのは、テロワ
ール以上の彼らのワインに対する思いの強さと、もしかしたら目指すところが近いの
かもしれない。私の味から感じる推測にすぎないが、次回訪問時に確認したい。

筆者紹介 ヒロシとは?
岡山 宏 おかやま ひろし
1977年鹿児島県立甲南高校卒業。1982年熊本大学工学部合成化学科卒業後、三共
株式会社入社。1987年三共株式会社を退社し帰鹿。岡山酒店後継。1990年店舗新
築後、ディスカウント店としてスタート。1997年月酒専門店として再オープン。
現在に至る。岡山酒店
〒890-0054 鹿児島市荒田1-16-28 電話099-254-4784
http://www.connote.jp/essay/mono/mono25.htm

 1996年に初めてフランスボルドーのワイン生産者に触れてから、毎年のようにい
ろんな産地に赴き、今年は、9年振りにドイツを訪問してきました。よりワインの味
だけでなく、文化や食生活、人を通してワインに関わる奥行きをこの10年余り感じ
てきた事もあり、9年振りの訪問は、あまりにもいろんな事が深く理解でき、見えな
くてもよいところまで感じてしまい、整理する必要があると思 い、文章としました。

 

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◆笑進日記 No.010
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「寅さんは笑い療法士たるか?」
  「心の笑み」という日記を書きながらこの命題のことを考えていました。「心の笑み」
は、命題を解く上でのひとつのヒントになるような気がします。寅さんは旅の先々で
出会うマドンナから好かれます。しかし恋愛の一歩手前の「恋」、この恋のさらに一
歩手前の「好意」の段階で必ずと言っていいほど寅さんは次の旅に出てしまいます。
(好意が恋に昇華するのを恐れるかのように・・)。
  ではなぜ、寅さんは好かれるのか?寅さんが心の笑みをあの腹巻きの中にたくさん貯
えているとは思えません。どう考えても腹巻きの中にあるのは、風来坊であるが故の
寂しさです。おそらく、この寂しさが寅さんの、時にニヒルな笑いとなって現れた瞬
間にマドンナはフッと引かれるのでしょう。
  ということは、相手に「心の笑み」を与えることが出来るのは、自分自身の中に「心
の笑み」をたくさん持つ正統派と、心の笑みは少ないけれど、裏返って心の笑みにな
る「心の泣き」を持つ寅さん派のふた通りが考えられます。
  前置きが長くなりましたが結論。笑い療法士は、他人(ひと)に心の笑みを与えるた
めに、自分自身が受けた優しさ、感じた喜びなどの「心の笑み」そのものを、しっか
りと蓄積すること。一方で寂しさ・悲しさなどの「心の笑み」の糧となるもの「心の
泣き・心の痛み」も、しっかりと受け止め、心の笑みの原料として蓄積する。表現を
変えれば、この「心の笑み」の作り方を習得することで、日常のいろいろな場面で笑
い療法士として笑進(精進)できると言えるのではないでしょうか。豊かな感受性・
鋭い感受性が、我々笑い療法士に必須たる所以でしょう。

「心の笑み」は笑進日記009を参照
http://www.connote.co.jp/hanamaru/back/syoujin/002.htm

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◆ご案内・お知らせ
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 お知らせ:
1-ナビデンチャーライブコースを熊本市で開催いたします。
日程は9/29-30・11/3-4 ・11/24-25です。興味ある方はメールください。

2-イケメンセミナin福岡のフォローアップと第二期の説明会を兼ねたセミナーを今秋
10/28日曜日に福岡天神ビルで開催いたします。内容は第一期(2007.01-07)の総括
的な内容に若干のC2.0に関する新しい内容を加味いたします。対象は第一期受講生の
方々と第二期に興味を持っていらっしゃる方です。会場の都合で30名がリミットとな
ります。先着順ですのでお早めにどうぞ。予定では10時から14時頃までで、途中お昼
を食べながらの雑談・ディスカッションも面白企画です。

イケメンセミナー「New Dentist's Style」
2007/10/28 日曜日 10:00-14:00(予定)昼食あり
場所:福岡市中央区天神2丁目12-1 天神ビル(一階にJTB、レンガのビル)
受講料 既受講生3000円 未受講生5000円
参加ご希望の方はsacra@connote.jpにメール下さい。

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