ハナマルメール

配信日
2006/2/20
Subject
No.030 『雨水』



ハナマルメール
登録希望・解除の方は
ハナマルメールでは配信希望の方を募集しています。興味のある方は今すぐ登録!!
また、登録を解除したい方も下記のアドレスから送信してください。


●登録希望の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
subscription.php


●登録解除の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
unsubscribe.php




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人生をより楽しむ情報満載!  CLUB NICHOLA メールマガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.030 2006-02-20 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/essay/mono/mono27.htm

──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──

 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より)
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が
人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!! 

 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
──────────────────────────────────────
◆ ハナマルコラム
  ハナ通信
◆ ハナ言葉(オープンカレンダーユーザーの方、バースデーメールにどうぞ)
◆ 今月のひとこと(オープンカレンダーのユーザーの方へ)
  スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
  オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
◆ ご案内・お知らせ

──────────────────────────────────────
No.030『雨水』

 昨日は雨水でした。うすいと読み、二十四節気のひとつで、肌に感じる降る雨の冷た
さが和らぎ、草木が芽ぐみはじめる頃だそうです。この日にあわせたかのように日南
は雨でした。

 春めきて沢庵うまき膳に坐す  前島長路

──────────────────────────────────────

◆ハナマルコラム No.023
……………………………………………………………………………………………………

「A LIFE-LONG SMILE」

A LIFE-LONG SMILE 1 「Window of opportunity」

 この言葉は成功への窓とも訳せましょうか。先日、英会話の先生との会話の中に出て
きた言葉です。毎年六月は担当小学校で歯科健診をします。その際、色々なことを感
じます。そのひとつが「Kid's Gap」です。洋服のGapではなく、まさしく子どもたち
にとってのギャップ(欠落)で、ここではもちろんムシ歯予防にかんするGapです。 
小学校に入学した子どもたちは、様々な教育を受けます。健康教育の中で天然歯につ
いても色々と学ぶことでしょう。しかし6歳の時点で天然歯の価値を100%理解してい
る、もしくは理解できる子どもさんが、はたしてどれくらいいるでしょうか?私自身、
歯科大学入学後、天然歯の価値を本当に自覚できたのは専門課程に進んだ20歳の時で
す。別の言い方をしますと「ひとたびムシ歯にしてしまうと、あとあと厄介だ」とい
うことをはっきりと認識したのは20歳の頃でした。歯科医師自身振り返ってみて、こ
うですから、歯科医師でない人においては、言うまでもありません。しかしながら、
大学の同級生の中にカリエスフリーの学生がいました。彼らのほとんどが、親は歯科
医でした。親御さん(しつけ・環境)が、結果的にKid's Gapをしっかりカバーして
いたのでしょうか。
 図1を参照してください。
http://www.connote.jp/essay/babyhustle/11.htm
 ご存じ「カイスの三つの輪」です。これに、時間を含めた環境の輪として四つ目の輪
を加えました。この四つ目の輪には、その子どもさんを取りまく環境、すなわち家族
や大人、食習慣なども含まれます。環境の輪がカイスの三つの輪を全て包み込みます。
 図2を見てください。
http://www.connote.jp/essay/babyhustle/12.htm
 それぞれの輪について行動をおこすと、砂糖の輪は、内向きに小さくなります。ムシ
歯菌の輪も内向きに小さくなります。歯の輪は、フッ化物の応用によって、外向きに
拡がります。この三つの輪を、全般的にアシストするのが環境の輪です。それぞれに
行動を起こし、環境整備、習慣化されれば、カリエスフリーな生活の実現となります。
そんなこと百も承知との声が聞こえてきそうです。では具体的に見ていきます。
 手前味噌で恐縮ですが桜歯科では「ハッスル隊」という名前のムシ歯予防クラブがあ
り、最初のハッスル隊卒業生は20代半ばになっています。ある卒業生が、就職試験の
面接で「君は何か自慢できることがありますか?」と試験官に質問されたところ、彼
は一本もムシ歯がありませんと答え、試験官が「どれ、見せてごらん」と言い、彼が
大きく口を開け、奥歯まで白い歯をみせると「うーん」と感心していたそうです。今
や完全に100%ムシ歯は予防できると言い切れると思います。その予防法のひとつが、
いかにその子どもさんのKid's Gapをまわりの大人がカバーしてあげるかではないで
しょうか。
 図3は、かなり勝手な意見として見てください。
http://www.connote.jp/hana/54/kidsgap.gif
 三本の棒グラフは、それぞれ「その時点での天然歯の価値」「その時点で、その子ど
もさんや親御さんが認識している天然歯への価値」「その認識された価値によるとこ
ろの評価=すなわち費やす時間とお金」です。
 まず6歳の子どもは、口腔内の自分の永久歯の価値をどの程度認識しているのでしょ
うか。6歳時で1/4の価値しか認識していないとしましょう。上の方(ニコラ・スパイ
ラル)から見ていきます。10歳時でも半分認識できるでしょうか。15歳で、やっと10
0%認識できます。20歳になると、就職の場面などで「奥歯まで白い(金属がはいって
いない)」の価値を再認識します。価値以上の認識を持ち始め、今まで以上に、口腔
内のケアに時間とお金を費やすようになります。40歳になると、アンチエイジングと
して、または若さの持続として、PMTCやホワイトニングなども含めさらに時間とお金
を掛けるようになります。また、この頃には人によっては、子どもさんのいらっしゃ
る方もおられるでしょう。カリエスフリーの親は、子どもの歯に対して、最初の永久
歯どころか乳歯の時から、高い認識を持っています。つまり、環境の輪が初めから作
用して、おそらくこの子どももカリエスフリーな人生、言い換えれば「一生ニコニコ
=A LIFE-LONG SMILE」の人生を送る可能性が大きいと言えるでしょう。
 一方、下の方(苦虫スパイラル)は、10歳時に軽度の脱灰が起きていても、まだまだ
間に合います(磨けば光る原石)。しかし、認識が上がらず修復不可能な状態(充填
などの処置が必要)となると、永久歯の価値そのものが減少します。その後、レジン
で修復してもプラスティックの指輪。認識が高くなって費用掛けてもガラスの指輪
(セラミック)です。
 仮に、6歳から15歳の10年間をKid's Gapとするならば、必ずやこのGapをカバーし、
成功への窓Window of opportunityを開ける方法はあると思います。次に具体策につい
てお話しします。

A LIFE-LONG SMILE 2 「Happy First!」
 Window of opportunity(成功への窓)について先号でお話をしました。今回は具体
策についての話です。
 まず図3をご覧下さい。
http://www.connote.jp/hana/54/kidsgap.gif
 前編で御紹介した「天然歯の価値とその価値への認識とその認識に基づく手間暇」の
私見の図です。具体策は明白です。下の方の苦虫スパイラルに陥らないようにしてあ
げればいいのではないでしょうか。
 ご存じのように、ヒトの永久歯はおおかた6歳頃から子どもたちの口の中に顔を出し
ます。生えてきた永久歯はその子どもにとっての「初めての大人」です。最初の大人
の臓器なのです。ところが、ほとんどの子どもはこのことに気が付いていません。言
い換えれば、口の中に顔を出した「初めての大人」の価値を充分には認識できていな
いのです。乳歯が抜けて永久歯に生え替わるという子ども自身の実体験が、あたかも
永久歯においても「また新しい歯が生える」という錯覚を持たせているのかも知れま
せん。生えてきた時にはみなダイヤモンドの原石、そのダイヤモンドの原石は、しだ
いに歯の表面が成熟しダイヤモンドとなって光り輝くのです。ところがダイヤモンド
の原石のまま、ダイヤモンドの原石を持っていることに気が付かないまま、ムシ歯に
してしまっているのです。ひとたびムシ歯にしてしまうと軽度のものは別としても、
完全に元に戻すのは不可能です。元に戻すことは不可能ですが、完全にムシ歯から天
然歯を守ることは可能です。
 そこで、子どもたちに初めての大人が口の中に芽生えたことを教えてあげましょう。
名付けて「Happy First!」。美味しい御馳走を用意して、初めての大人をみんなでお
祝いしてあげましょうよ。Happy First! Second! Third!三回お祝いしてあげたら、
子どもさんにもかなり理解できるのではないでしょうか。第一大臼歯が最初の子ども
さんには、大臼歯の形のケーキでお祝い。二番目が下顎前歯ならば下顎前歯をあしら
ったケーキで、三番目が上顎前歯であれば上顎前歯型のケーキでお祝いしてあげたら
いかがでしょうか?
 さて、もうひとつは携帯電話を使う方法です。今年(2006年)には携帯電話において
ポータビリティ(番号持ち越し制度)のサービスが開始されます。そうなると携帯電
話会社間の価格競争が激化して通話料の低下に拍車がかかります。となると、二、三
年しないうちにかなりの小学生が携帯電話を手にすることでしょう。そこで携帯電話
を使ったムシ歯予防「e-Hustle」イーハッスルの登場です。
 図4を見てください。
http://www.connote.jp/office-h/nichola-sys/08/n08.htm
 まず、子どもたちはイーハッスルに登録します(子どもさんが使っている携帯電話の
メールアドレスの登録)。診療所から週に1通か10日に1通、イーハッスルメンバー
にハッスルメールを出します。メンバーからの返事をマイレージとしてカウントしま
す。マイレージ10ポイントでプレゼント進呈(来院行動の誘発)。二、三ヶ月に一度、
メンバーは来院し、口腔内チェックと予防処置を受けます。「歯を磨きましょう!」
だけでは面白くないと言うより、子どもさんはすぐに飽きますので、図3のような各種
メールを考えました。バースデーメールなどの「もらってうれしい!ハッピーメール」
遊びの情報満載の「もらって遊ぼう!アソボメール」「もらって元気!サプリメール」
「もらって楽しむ!ジョイメール」「もらってナットク!インフォメール」「はは大
切!ハッスルメール」等々です。

 「一生ニコニコ=A LIFE-LONG SMILE」と題して述べてきましたが、ムシ歯予防に王
道はなく「あの手この手」、使える手段はなんでもやってみようというのが素直な気
持ちです。子どもさんを取りまく大人がお祝いをしてあげて、認識を高めさせ、あの
手この手を使ってカリエスフリーな人生へと導くことによって、その子どもさんにカ
リエスフリーのDNAをインプットすることが可能になると確信しています。その子ども
さんが親になった時に、同じように「Happy First!」のお祝いをしてあげるでしょう
から。

図1
http://www.connote.jp/essay/babyhustle/11.htm

図2
http://www.connote.jp/essay/babyhustle/12.htm

図3
http://www.connote.jp/hana/54/kidsgap.gif

図4
http://www.connote.jp/office-h/nichola-sys/08/n08.htm

オリジナルはWell-Being NEWS 2005年11月号・12月号に掲載させて頂きました。
Well-Beingのホームページ
http://www.well-being.or.jp/

……………………………………………………………………………………………………

◆ハナ言葉
……………………………………………………………………………………………………
(オープンカレンダーユーザーの方に。バースデーメールにお役立て下さい)
 バースデーメールとは http://www.connote.jp/essay/nichola-sys/08/n08.htm


++  2/20 おうばい       恩恵、優美
++  2/21 ひがんざくら     精神美、優れた美人
++  2/22 らっぱずいせん    復活、再生
++  2/23 じんちょうげ     よい前兆、栄光
++  2/24 クロッカス      私を信じてください
++  2/25 カランコエ      幸せを告げる
++  2/26 ムスカリ       通じ合う心
++  2/27 サクシフラガ     活力、自信
++  2/28 みすみそう      信頼、期待
++  2/29 えんれいそう     長寿、生命力
++  3/1  れんげそう      苦痛を和らげる
++  3/2  アイスランド・ポピー 慰め、やすらぎ
++  3/3  はなもも       恋のとりこ
++  3/4  カンパニュラ     感謝の音色
++  3/5  くんしらん      気高さ、端正
++  3/6  木立性ベゴニア    親切、丁寧
++  3/7  アザレア       節制、愛の喜び
++  3/8  ニゲラ        深い愛、本当の私
++  3/9  あせび        いつもあなたと一緒
++  3/10 ルピナス       想像力、いつも幸せ
++  3/11 ゆきやなぎ      殊勝、恥じらい
++  3/12 エリカ        不滅、独立心
++  3/13 ベロペロネ      可憐な人
++  3/14 カミツレ       逆境の中の活力
++  3/15 さんたんか      謹厳、張り切る
++  
……………………………………………………………………………………………………

◆今月のひと言
……………………………………………………………………………………………………
(オープンカレンダーのユーザーの方へ)

オープンカレンダーについて http://open-cal.jp/cal/

3月のひと言
「弥生三月花便り」
「菜の花や月は東に日は西に 与謝蕪村」

4月のひと言
「のびる春、そだつ春」
「春の海終日のたりのたりかな 蕪村」

5月のひと言
「風薫る、風翔る」
「そら豆はまことに青き味したり 細見綾子」

……………………………………………………………………………………………………

◆ご案内・お知らせ
……………………………………………………………………………………………………

 お読み頂き有り難うございます。感想・ご意見待ってます。第31号は3月6日頃です。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
C L U B N I C H O L A M a i l M a g a z i n e  H A N A M A R U M a i l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C)2004 O F F I C E H