ハナマルメール

配信日
2004/12/15
Subject
No.001
『ハナマルメール開花す!』

ハナマルメールとは・・・


 寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメールです。
 好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。
 「それともう一つ、気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もどすというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より) 
 コンテンツは「アントレプレナー的(起業家精神を持つ)な若き心を持つ歯科医が人生をより楽しむためのエナジーサプリ!」。もちろん歯科医でない方もOK!!
 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。







ハナマルメール
登録希望・解除の方は
ハナマルメールでは配信希望の方を募集しています。興味のある方は今すぐ登録!!
また、登録を解除したい方も下記のアドレスから送信してください。


●登録希望の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
subscription.php


●登録解除の方
http://open-cal.jp/hanamaru/
unsubscribe.php



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 人生をより楽しめる情報満載! NICHOLA CLUB メールマガジン

┃ハ┃ナ┃マ┃ル┃メ┃ー┃ル┃ No.001 2004/12/15 sacra@connote.jp

 発行人:カルノ(河野秀樹〈かわのひでき〉)1961年生まれ 歯科医師 
 宮崎県日南市あがた東 桜歯科
 趣味 旅・茶・ワイン
 詳しいことはこちらへ http://www.connote.jp/magazine/inter-v.htm

──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──…──

 いちにち、お疲れさまでした(朝、読んでいらっしゃる方もおられるとは思います
が)。寝る前の一杯のナイトキャップ、そのようなメールマガジンがハナマルメール
です。好きな作家・五木寛之の本に次のような文章があります。「それともう一つ、
気をつけていることは、龍頭を最後までギリギリ巻き切ってしまわないことだ。この
辺で一杯だな、というすこし前まで巻いて、そこで龍頭をすこしもどしておく。もど
すというか、何回転かゆるめるのだ」(五木寛之「知の休日」より) 
 あなたのリューズを少しゆるめるハナマルメールです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


C O N T E N T S (◆のついたタイトルが今号の内容です)
──────────────────────────────────────
◆ ハナマルコラム
  ハナ通信(1991年スタートの通信です)
◆ ハナ言葉(花メールユーザーの方、バースデイメールにどうぞ)
◆ スターブックスカフェ(オススメ本紹介のカフェです)
◆ オススメミッケ!(カルノが見つけたいろんなオススメ)
◆ ご案内・お知らせ
──────────────────────────────────────

No.001『ハナマルメール開花す!』

 皆さん、こんにちは。何かと慌ただしい年の瀬に少々恐縮ですが、ハナマル
メール開花です。来夏頃までは、お試し版としてご希望の方に無料にて配信させ
て頂きます。どうぞ、遠慮なくご意見・ご希望・リクエストなどをお寄せ下さい。


◆ハナマルコラム
……………………………………………………………………………………………………

「開化堂の茶筒」

 先日(2004/11/26)、京都六条の「開化堂」に行ってきました。知る人ぞ知る開化
堂。ご存じない方は、どうぞ読んでください。

 その日、京都駅裏八条口のホテルにチェックイン。夕方、ホテルを出て駅の横をぬ
けて、北へ歩くことしばし。目の前の五条通りの喧噪とは裏腹に一歩路地をはいると、
そこはまさしく京都。車社会を拒否すると言うよりも、人中心の路地や家並み、歩み
のテンポがぴったりのエリア。京都とは、やはり奥が深いと実感しながら酒屋さんで
道を聞くと「突きあたり左手」。ここらかなと思いながら歩んでいくと、ぱっと目に
入ったのが「Lancia Delta HF Integrale Giallo」つまりイタリアの車、ランチアの
黄色のスゴイヤツ、世界で220台の限定生産とか。

 こんなこだわりの車があるココだと思い角を曲がると、はたして、開化堂でした。
ドアを開けると、家の玄関風なので、違ったかなとドアを閉めると、すぐさま中から
「どうぞ」の声。開化堂の方がドアを開けて、にこやかに迎えてくださいました。

 中に通され「福岡の美美(びみ)のマスターに聞いてきました」「一保堂の缶を使っ
たことがあります」と、来店のきっかけを話しながら茶筒を見せて頂きました。奥様
の話とその茶筒の手品のような動き。この茶筒があれば、お茶菓子なくともお茶が楽
しめると思いながら、お話を聞いていました。閉めるとき、茶筒の蓋を筒に少しはめ
て卓に置くと、あとはまさしく空気圧で音もなく、スーッと閉まります。お見事!と
拍手したくなりそうなパフォーマンス。

 実はこの時「京都の値段」なる本を携えておりました。「サインしてください」と
ミーハーにもお願いしたところ「ええもちろん、ちょっと主人を呼びます」と、ご主
人が来られました。本にサインを頂き、墨が乾く間に茶話ならぬ茶筒話。「この商売、
そんな儲かるもんやないですけど、おマンマは食べられます」。この言葉が妙に引っ
掛かってしまいました。お店をあとに高台寺に足を運びながらも考えていました。数
年前に「ものづくり名手名言」というタイトルで取材・連載をしていましたが、取材
先の多くのものづくりの方々が腐心されていたのは、その仕事専業で生計を立ててい
くことと、いかに伝承していくかということでした。

 勝手にカルノは考えました「やはり京都だからだ」。すなわち茶筒-お茶-茶道-文
化・芸術という連想です。高度な文化があり、なおかつ住む人がその文化を享受・消
費している京都という都市であるからこそ明治八年の創業以来、連綿と続いているの
ではないだろうか。もちろん開化堂の茶筒そのものが、芸術文化というカテゴリーに
はいることは言うまでもありません。「ブランド・マネージャー」という本に「その
会社がマーケティング・カンパニーとしての尊敬出来るカルチャーを持っているかど
うか」という下りがあります。ベースに盤石なる文化があって、その土壌で開化堂の
茶筒がしっかり根付く。逆にいえば、平成の今、求められる商品やサービスには、文
化のトッピングというものがなければ、商品としての価値はないとも言えるのではな
いでしょうか。

 しかしながら、京都といえども時代は移ろいゆくもの、そのなかでしっかり根付き
花を咲かせ続けるためには、やはり陰の「進化」でしょう。看板は「開化堂」であっ
ても、おそらく中身は「進化堂」。そう言えば、黄色のランチアのフルネームには
「evoluzione=evolution:進化」の文字がはいっていました。

 ハナマルメールのスタート(開花)に、ふさわしい開化堂のお話でした。

開化堂 京都市下京区河原町六条東入  http://www.kaikado.jp
美美 福岡市今泉1丁目 http://www.cafebimi.com
ものづくり名手名言 http://www.connote.jp/magazine/mono/cont.htm
参考文献 京都の値段   柏井 寿 プレジデント社 1350円+税
     ブランド・マネージャー 水野与志朗 リュウ・ブックス 705円+税


……………………………………………………………………………………………………
◆ハナ言葉
……………………………………………………………………………………………………
(花メールユーザーの方に。バースデーメールにお役立て下さい)

12/15 オキザリス     輝く心、母親の優しさ
12/16 ブバルディア    夢、交友
12/17 ベゴニア      親切、幸福な日々
12/18 アングレカム    いつまでもあなたと一緒に
12/19 くろがねもち    魅力、寛容
12/20 アイビー      永遠の友情
12/21 プロテア      自由自在、栄光
12/22 セントポーリア   細やかな愛、親しみ深い
12/23 かんぎく      真の強さ、変わらぬ友情
12/24 やどりぎ      困難に打ち勝つ
12/25 ホーリー      先見、永遠の輝き
12/26 せんりょう     富貴、価値
12/27 やつで       大人の分別、健康
12/28 イベリス      あなたを慕っています
12/29 なんてん      愛情は増すばかり
12/30 やぶこうじ     明日の幸福、感謝
12/31 ゆず        健康、幸福


……………………………………………………………………………………………………
◆スターブックスカフェ
……………………………………………………………………………………………………
京都の値段  柏井 寿 プレジデント社

 堀口大学の詩に「そねむ心は自分より 以外のものは傷つけぬ」という下りがあり
ます。しかし、この著者には、妬んでしまいました。本業は同じ歯科医なのです。し
かも根っからの京都人。

 「お茶の時間。まずはお湯を沸かす。しゅんしゅんと沸いてきたら、ブリキの茶筒
をすぽんと開け、さらさらと急須にお茶っぱを入れ、やかんの湯をしゅわーっと注ぐ。
待つことしばし。葉っぱが開いたら、家族それぞれに決まった湯呑にお茶を入れる。
一杯のお茶を飲むまでにいろんな音がした。他愛もない噂話のこともあれば、深刻な
家族の悩みもある。このわずかの時間に交わす会話が家族を結びつけていたのであっ
て、その様子をじっと見守ってきたのが茶筒である。」104ページより

 先日、この本を携えて京都に行って来ました。夕方、京都駅裏のホテルを出発して、
まず、この「開化堂」。そのあとに「はれま」のじゃこ山椒。「ひさご」に並ぶ人を
横目に見ながら予約した料理屋に足を運び、三次会で「BAR K6」のカクテルまで。そ
の時はすでに、日付は変わっていました。翌朝、「いづう」の鯖姿寿司をみやげに。
次なる京都出張の際には「鳥岩楼」の親子丼に、夕食は「忘吾」かな・・と、この本
を開いては今から計画を練っています。

 けど、いつ行っても「やっぱ、京都はいいなあ」

●おかわり 京都の値段 その二  1350円+税

STARBOOKS CAFE http://www.connote.jp/essay/starbooks/top2003.htm


……………………………………………………………………………………………………
◆オススメミッケ!
……………………………………………………………………………………………………
 
 このサイト(増殖する俳句歳時記)から、カルノの一日は始まります。「お歳暮」
の本当の意味に、なるほどと納得!本来の意味に近いのは、なんと忘年会であった!


『物少し状ながながと歳暮かな』  島田雅山

                「俳句歳時記・冬」(1955年角川文庫)所載


 まずは、本来の「歳暮」の定義を紹介されています。
 (『  』内は「増殖する俳句歳時記」からの引用文です)

 『この句が載っていた歳時記より「歳暮」の定義を。「年中行事の一。歳末に際し
既往の好誼を相互に感謝し合ふため贈物を交換したり、無異息災を祝ふために年忘れ
と称し親戚・知己・同僚間に酒宴を設けることをいふのだが、後に転じて物を贈るこ
とのみを歳暮といふやうになつた。正しくは歳暮の礼である。酒・煙草・砂糖・新巻
その他デパートの商品券などが用ゐられる」』

 なるほど、これを読むとテレビコマーシャルなどで見られる、ハムやお酒を風呂敷
に包み、玄関口に立つシーンはきわめてオーソドックスなスタイルであると言えます。

 『したがって忘年会などのほうが、歳暮の本義に適っている。ところで物を贈るに
しても、昔は掲句のように必ず「(書)状」を添えるのが礼儀であった。あくまでも、
歳暮は「交流」を感謝するしるしだからである』

 ここまで読んで、ふと思いました。本来は「親戚・知己・同僚間」でとあります。
職場の忘年会は例外として、気の合う仲間同士の忘年会が、昔ながらのスタイルであ
り、「歳暮」の定義にかなっていると言えるのならば、皆さん、どうです、来年から
は義理で上司に贈るのをやめて、そのお金で仲間内の忘年会をパーッとやるのは?

 本文では、「状」や「時代背景」へと話は続きます。本文へジャンプ!

 出典:増殖する俳句歳時記2004年11月19日
 トップページ http://www02.so-net.ne.jp/~fmmitaka
 2004年11月  http://www.longtail.co.jp/%7Efmmitaka/200411.html
 11月19日へ。


◆ご案内・お知らせ
……………………………………………………………………………………………………
 最後まで読んで頂き、有り難うございました。どうぞ、遠慮なくご意見・感想
をお寄せ下さい。
知り合いの方に、すすめたいと思われたときには、御紹介下さい。次回の配信は
12月27日の予定です。お楽しみに!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
C L U B N I C H O L A M a i l M a g a z i n e  H A N A M A R U M a i l
──────────────────────────────────────
Copyright(C)2004 O F F I C E H