no.66
2008/07
「白玉と待たされてゐる四畳半」

鈴木鷹夫


あるシンデレラ物語

  或日の事でございます。六年生のKちゃん(女の子)がお母さんと一年半ぶりに来院されました。お母さんいわく「今回、学校検診の結果で初めてムシ歯なしにマルが付いていました!嬉しくて飾ってあります(喜)」。Kちゃんは三歳から来ています。九年前の初診時にお母さんが「私の責任でムシ歯だらけにしてしまいました、なんとかなるでしょうか?(泣)」『大丈夫ですよ!これから生える大人の歯(永久歯)は完璧ですから!』。それから、Kちゃんはお母さんに連れられて二、三か月毎に通うようになりました。六歳になって初めての永久歯が顔を出します。ムシ歯だった乳歯は一本、また一本と役割を終えます。そうして今12歳のKちゃんは、みごとパーフェクトな大人の歯を手に入れたのです。シンデレラになったKちゃんをスタッフみんなで「おめでとう!」と祝福しました。
  考えました。「歯科医が積極的にその子供に関与して、パーフェクト(ムシ歯も詰物もない)な永久歯をゲットする」これはひとつの歯科医療の理想のスタイルではないでしょうか。「歯科医が積極的に関与して、本人が気がついたら(時が経ったら)永久歯にメタルインレー(金属の詰物)がたくさん入っていた」ではなく!
  冒頭の句の「白玉」は和菓子のしらたまです。宮崎県北部出身の若山牧水は「白玉の歯に」と詠んでいます。今からでも遅くはありません、あなたも白玉の歯を手に入れましょうよ、いえいえ口にしましょう。あなたのシンデレラ計画、お手伝いさせて頂きます!



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