no.58
2006/07
「サンドイッチしづかに倒れ雲の峰」

金子 敦 [1959年 横浜市生まれ 俳人]


「早期発見・長期観察」

 冒頭の句の「雲の峰」とは入道雲のことです。今回は真っ白い入道雲のような白い歯を保つ方法についてのお話です。
 保険診療の話しで恐縮ですが、今年4月にかなり保険診療の内容が変わりました。今回の改正で一番困ったことは「普通処置」がなくなったことです。桜歯科では「普通処置」として来院時に歯面清掃(磨き残しや歯に付いた汚れの除去)を行ってきました。特に歯垢(しこう)がたくさん付いている子供さんの永久歯を見つけると、心の中でユーミンの「守ってあげたい」を口ずさみながら磨いていました。しかし今回の改正で「普通処置」がなくなったために、この「歯面清掃」ができなくなりました。スタッフみんなで頭をかかえました。「第三者(医療従事者)が歯をきれいに磨く→ムシ歯・歯周病予防」が「保険の改正でなくなりましたのでできません→ゴメンナサイ」でいいのか?良いはずがありません。大人の方にはPMTCというケアがすでにありますので、こちらをオススメします。問題は子供さんです。そこで新しいケアを考えました。名付けて「キッズエステ!」定期的来院の中で、私たちが必要と判断したらオススメいたします。詳しいパンフレットは受付にありますので、どうぞ。
 ところで、今回のテーマは「早期発見・長期観察」。読まれてアレッ?と思われた方もいらっしゃるのでは。従来よく聞かれた言葉は「早期発見・早期治療」。どうぞ、これを機に「早期発見・長期観察」にスタイルを変えてください。では具体的にどうすればよいのでしょうか。
 ムシ歯や歯周病など、口のトラブルの早期発見には定期的で継続的な来院をオススメします。PMTC(オーラルエステ・歯のクリーニング)・キッズエステ・口や歯のチェックなどを定期的(2,3ヶ月毎)に受けられることが一番確実で、簡単な方法です。もし早期発見でトラブル(特に初期のムシ歯)が見つかった場合は長期観察です。長期観察とは、ひと言でいうと「大人の歯(永久歯)を歯医者に削らせない!」ということです。歯医者が削らなければならない状態とは、ご存じムシ歯の状態ですがムシ歯にも軽症・中等度・重症があり、軽症であれば再石灰化が十分に期待できます。軽症で見つけるためには定期的な来院(早期発見)、軽症のムシ歯は削らずに再石灰化促進(長期観察)です。
 「早期発見・早期治療=すぐさま削る」から「早期発見・長期観察=見守る」へ。削るスタイルから守るスタイルへ。最近読んだ「帝国ホテル 伝統のおもてなし」のなかから「シューシャイン(靴磨き)の誇り」の一節を最後に紹介いたします。
 『磨くことは、ピカピカにするということより、やさしく保護してあげることです』

■スターブックスカフェNo.68 「帝国ホテル 伝統のおもてなし



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