no.54
2005/07
「風呂敷のうすくて西瓜まんまるし」

右城暮石うしろぼせき[高知生まれ 俳人


Window of opportunity

 成功への窓と訳せましょうか。これは先日、英会話の先生との会話の中に出てきた言葉です。毎年六月は担当小学校の歯科健診で色々なことを感じます。そのひとつが「Kid's Gap」です。洋服のGapではなく、まさしく子どもたちのギャップ(欠落)です。6歳で小学校に入学し16歳は高校2年生として、Kid's Gapとは6歳から16歳の10年間のことと考えます。
 小学校に入学した子どもたちは、様々な教育を受けます。健康教育の中で歯(天然歯=ムシ歯になったことのない歯)のことについても色々と学ぶことでしょう。しかし6歳の時点で歯の価値を100%理解している、もしくは理解できる子どもさんがいるでしょうか?カルノ自身、大学は歯学部ですが歯の価値を本当に自覚できたのは専門課程に進んだ20歳の時です。別の表現をしますと「ひとたびムシ歯にしてしまうと、あとあと厄介だ」ということをはっきりと認識したのは20歳の頃だったわけです。歯科医師自身振り返ってみて、こうですから、歯科医師でない人においては、言うまでもありません。しかしながら、同級生の中にカリエスフリーの学生がいました。彼らのほとんどが、親は歯科医でした。親御さん(しつけ・環境)が、結果的にKid's Gapをしっかりカバーしていたのでしょう。手前味噌で恐縮ですが桜歯科では「ハッスル隊」という名前のムシ歯予防クラブがあります。最初のハッスル隊卒業生は20代半ばになっています。ある卒業生が、就職試験の面接で「君は何か自慢できることがありますか?」と試験官に質問されたところ、彼は一本もムシ歯がありませんと答え、試験官が「どれ、見せてごらん」と言い、彼が大きく口を開け、奥歯まで白い歯をみせると「うーん」と感心していたそうです。今や100%完全にムシ歯は予防できると言い切っても過言ではありません。その予防法のひとつが、いかにその子どもさんのKid's Gapを周りの大人がカバーしてあげるかだと思います。いろいろ分析しますと、ひとつのターゲットとしては幼稚園児(保育園児)のママです。6歳からでも遅すぎることはありませんが、可能ならばその前の3歳から5歳の時に手を打つことが、双方にとってさらに楽々でしょう。3歳児の方が、まだママの言うことを聞いてくれるでしょうから(笑)。
 Kid's Gapをカバーし、成功への窓Window of opportunityを開ける方法は必ずあると信じ、さらなる具体策を模索中です。何か良い方法があれば、是非お知らせ下さいませ。メール sacra@connote.jp




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