no.49
2004/04
衰ひや歯に喰あてし海苔の砂

松尾芭蕉(江戸中期の俳人 1644-1694)


アンチエイジング

 アンチエイジングという言葉を、最近耳にするようになりました。抗加齢医学とも訳されています。「アンチエイジングのすすめ」という本を繙いてみましょう。
 本の冒頭に「抗加齢医学」が次のように定義してあります。『年齢を重ねても質の高いライフスタイルを送りたいと願う患者さんに対し、気力も体力も充実した「30歳の心とカラダ」キープしていくためには今から何をすればいいのか、適切な食事・運動・精神療法を指導し、場合によってはビタミンやホルモンを処方するというものなのです』 加齢・老化はひとつの病気。だから治るし予防もできる、と続きます。加齢・老化の原因は大きくわけて、次の四つ。遺伝的な要因・ホルモン分泌の低下・細胞の酸化・肥満であり、遺伝的要因以外の三つに関しては、充分な対応策があるとして、30のルールをあげています。その中から、いくつか拾い上げてみます。
01-「30歳の心とカラダをキープする」と誓う
07-万能選手のブロッコリーを食べる 09-美食の翌日は粗食にもどす
21-化粧を楽しんで、心美人に 23-真っ暗にして6時間以上眠る
28-腹が立ったらしっかり怒れ! 30-あきらめない
『そして最後に。自分がやりたいこと、欲しいものは、決してあきらめないで。前向きな気持ちは、アンチエイジングのなによりの特効薬ですから』
 冒頭の句の解説文に「人間の衰えの兆しは、まず歯に来ると昔から言われてきた」とありますが、それは昔、今は違います。シソーノーローは定期的なPMTC(オーラルエステ)と、必要に応じての抗生物質の服用によって、かなり予防できます。じつは歯は、生えてしまうと成熟はしますが、あまり歳をとりません、とも言えます。歯ぐきと歯を支える顎の骨が、歳をとるのです。PMTCは誰にでも、すぐに始められるアンチエイジングのひとつです。
参考文献 「アンチエイジングのすすめ」 米井嘉一 新潮社
「増殖する俳句歳時記」 清水哲男 ナナ・コーポレート




高塚

 文章を書く時は、今ではほとんどパソコンです。時々、ジョークのような入力ミスがあります。原因は「げんいん」で「げいいん」ではありません。「げいいん」は鯨飲と変換されます。先日、ある小料理屋さんで鯨飲しました。そのお店で、ひと晩で三年分の魚を食べました。鯨まで頂きました。もう満足大満足!焼酎と魚を鯨飲馬食ならぬ、鯨飲鯨食。カルノにとってはこれもアンチエイジング!
 高塚 小倉北区片野 093-951-5125



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