no.46
2003/07
バナナ持ち洗濯機の中のぞきこむ

しらいししずみ


鳶と鷹

 毎年6月に、小学校の歯科検診に行きます。ご存じのように6月4日はその昔「ムシ歯予防デー」、今では「歯の衛生週間」になっています。始まりが1928年ということですから、75年も昔のことなんですね。さて今回は「鳶が鷹を生む」お話です。
 広辞苑によると「鳶が鷹を生む=平凡な親がすぐれた子供を生むことのたとえ」とあります。実は、この鳶と鷹は生物学的には親戚で、同じタカ目タカ科の鳥です。ちなみに鷹と鷲は同じ鳥で、大形のものをワシと称するそうです。この諺のカルノ流の勝手な解釈なんですが、生まれた時にはみんなタカなのではないでしょうか?そのタカの雛が成長する過程において、環境などによって、トビになったり、タカになったりするような気がするのです。検診していると、つくづくそう思います。皆さんの歯は、すべて生えてきた時は健康で立派な歯です。天然歯とも呼びます。その天然歯が、ムシ歯になり金属がかぶり、また悪くなって抜かざるを得なくなる。タカの子として生まれているのに、タカには育たずに、気が付いたらトビになっていた。勿体ないというより、残念でなりません。たかがムシ歯とおっしゃらずに、鷹の子は、やはり鷹か鷲となって、大空をはばたいて欲しいものです。



次世代

 掲句の解説には『作者は二十代前半の女性。「サザンオールスターズ」の曲に俳句を感じるという作者の感受性云々』とあります。まさしく、この作者は次世代なのでしょう。桜歯科は今夏13周年を迎えました(1990.7.20オープン)。
 今年のテーマがこの「次世代」です。「エッ次世代って何か変わったの?」
13年=12年(干支ひとまわり)+1年と考えての次世代!利休も云っています。
「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一」
ケータイのように、カメラが付いたり、スピードが速くなったわけではありません。原点に立ち返り、基本をしっかり踏まえての次世代です。今年もハガキを作りました。ご希望の方は、どうぞ。13年間に感謝!

参考文献
「増殖する俳句歳時記」  清水哲男 ナナ・コーポレート・コミュニケーション




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