no.34
2000/07
「大き樹に大き空ある夏料理」
浅田 青篁[せいこう]

携帯電話でムシバ予防

 先日、ラジオでこんなことを話していました。「かなりの女子高生が携帯電話を持つようになったため、アイスクリームの消費量が落ちた」。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話ですが、要するに、これまでアイスクリーム消費の中心であった十代の女性が、携帯電話を持ち、電話代をお小遣いから捻出するためにアイスクリームを買えなくなった、とのことでした。ピピッときました。携帯電話でムシバが減る!アイスクリームを食べないということは、もちろんムシバになりにくいし、しゃべることで唾液の分泌を促しさらになりにくくなる。以前、電車内で大きな声で傍若無人に電話している女子高生を見ると、カチンときましたが、今は逆です。もっともっと話してムシバ予防。電話でおしゃべり気付かぬうちにムシバ予防。携帯電話で長電話ムシバにならずに歯が奇麗、できれば言葉も奇麗に使って!!





樹齢十年

 早いもので桜歯科がオープンして丸十年がたちました(1990/07/20開院)。今年のハガキのタイトルは「樹齢十年」。冒頭の句は、樹齢十年に合わせて選びました。こちらの樹は、まだまだ太い幹とはいきませんが、少しずつ年輪を重ねていきたいと思います。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。最後に句の解説を引用します。
 「春料理、秋料理あるいは冬料理はすべて語調語感が熟さぬ中で、この夏料理だけにリアリティがある。(中略)この句、上五中七までは表現にいくらでも類型があるが、下五でぴたりと決まった。ことのついでに作者の在所北海道を思い浮かべるなら、一段と食味を加えるだろう。」
 宮崎には「冷や汁」という夏料理があります。あなたの夏料理は何ですか?

参考文献
 「現代俳句歳時記」 飯田龍太 新潮選書






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