no.26
1998/7
「ところてん煙のごとく沈みをり」
日野草城(1901-1956 東京生まれ)

赤い明太子

七月になると博多ン街は山笠一色です。山笠ンあるけん博多たい。博多は辛子明太子も有名です。「うまいもの職人帖」に博多明太子純情というタイトルで『むかい』のからし明太子が載っていました。行きました、食べました、うまい。さすが赤手拭(山笠用語)の明太子は違う。お店の専務さん曰く「色のついとらん(無着色の)中辛より、赤ーか(着色の)中辛の方が辛かてお客さんは言いよんしゃる」。
そうです、色も味のひとつなのです。 食卓にもっと彩りを、もっと色けを。
冒頭の句の心太はテングサの加工途中で色が消えてしまい煙のごとくとなります。近頃台所でもスーパーの惣菜や加工された食材が増えて色がぼやけてきているのではないでしょうか。夏の赤と言えば、西瓜でした。タネの黒とのコントラストがいかにも夏でした。今年の夏バテ防止のポイントは色です。もっと美味しく、楽しく、イロっぽく。

参考文献 うまいもの職人帖 佐藤隆介 文藝春秋
むかい tel:092-281-0066 博多区中州2-6-16

仮性ムシバ

仮性近視は聞いたことあるけど、仮性ムシバは聞いたこと無いなあ。仮性ムシバ(カルノの造語)とは、確かに脱灰はしているけど削らずにフッソの応用によって再石灰化が期待できるムシバのこと。仮性近視のうちは眼鏡をかけずに星を見て視力回復をはかるように、仮性ムシバのあいだは削らない。その代わりこまめなフォローが必要です。学校検診の結果、ムシバ有りに○が付いていてこれから歯医者にゆこうとする貴方、診療台に座って口を開ける前に一言「削らずにすむ方法は有りませんか?」と聞いて下さい。その一言が貴方の歯を救うかもしれません。






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