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「いいえ、これは戸隠さまに納める ありの実でございます」 『佃祭』
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ありの実=梨(なし) はなし家は縁起を担ぎます。梨は無しに通ずるゆえにありの実と言ったとか。『佃祭』は情けは人の為ならずの人情噺。ストーリーはさておき、このありの実であります。当時、戸隠さんはムシバの神様として有名で、梨に生年月日と上下何枚目の歯が悪いかを書き、川に流して梨断ちして願を掛ける。 |
ABRACADABRA=アブラカダブラ この呪文を書き、首にかけると癇癪や歯痛を防ぐものと信じられていたそうで、古今東西歯の痛みはすごいようです。この呪文も今では恋のおまじないとして、米米クラブは「ア・ブラ・カダ・ブラ」『HERVEST』、サザンオールスターズは「アブラ・カ・ダブラ」『10ナンバーズ・からっと』と唄っています。それほど恋も痛いものなのでしょうか。 参考文献 |