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「寅さんの来さうな午後のわらび餅」 小室善弘
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45作目「寅次郎の青春」の舞台となったのが日南市油津です。寅さんとくれば、失恋、皮のトランク、腹巻き、列車での旅です。この春、列車で旅された方も多いことでしょう。私はタバコを吸わぬため禁煙車輛に乗ります。駅弁とボルヴィックを手に。さて動き始めて、弁当をたいらげゆっくり本でも読もうとすると、突然ピコピコガーの音。ふりむくと後ろの席でゲーム開始。なぜ禁煙車輛があるのか。けむりはただよい広がってゆくから。ただよい広がるものとしては、他にオナラなどの匂いとこのピコピコの雑音があります。そこで提案、禁ゲーム車を。といっても雑音を発する物はゲームだけではありません。ケータイデンワ、大きなボリュームのウォークマン、etc。いずれも寅さんのトランクには入っていない物ばかりでしょう。マナーをふまえて楽しむ。節度のある便利さ。スポーツにおいてはルールを守らなければ競技になりません。 インターネットに象徴される情報量の爆発、それにともなう物流の洪水。今後さらに大都市と田舎、海外と日本などにおいて風通しは良くなります。しかし風の方向性をきちんと見極めないと風に吹き飛ばされるだけです。冒頭の句の解説文に、「寅さんはある意味で私たち日本人の心の故郷だったのでしょう。」とありました。最後にもう一文、寅さんからのせておきます。 でもだけどね、 参考文献 |