no.14
1995/7
「梅雨深し 煮返すものに 生姜の香」
草間時彦(『朝粥』(昭和54)所収、1920年生まれ)

「ニオワナイトイレの怪」

 先日、我が家のトイレをウォッシュレットにかえたところ、脱臭機能付きでしして、早速心地良かろうとスイッチを入れました。確かに使用中もニオワナイトイレです。しかしなぜかキレが悪い。終わった後もまだ腸の中に残っているような気がするのです。トイレの中で考えました。結論、ウンコはニオワナイとだめ。おそらく自分の便臭(他人のはオナラであってもクサイが)は排便を促進させるのだと思います。
 最近、からだをはじめ蚊取線香にいたるまで、ニオワナイのがはやりとされていますが、これはキケンです。嗅覚は五感の中でもより原始的な感覚であり、ヒトのからだにとって自己防衛の役割も果たしています。英語に「Nature Calls」とあるように、ニオウのも自然。健康維持のためには、香りも臭いも必要なのです。この夏、便秘でお悩みの方は、どうぞニオウトイレで。

「大口辛味入汁掛飯」

 大口カレーのことです。甘口辛口は知ってるけど、大口は知らない? 大口カレーとは具が大きい(大きすぎる)カレーで、大きく口をあけて、よく噛まないと食べられません。歯ごたえのある食事が必要とよく聞きますが、火を使い始めてからこのかた、本当に歯ごたえのある食事はなくなってきています。大きな具を口を大きくあけて、数多く噛む。これが大口カレーです。
(作り方の注意:ジャガイモ、ニンジンなどの具をひと口大ではなく大口大に切ります)






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