no.12
1995/1
「たくあんの波利と音して梅ひらく」
加藤楸邨『吹越』(昭和51)所収。1905年東京生まれ

凧揚げ 羽根つき 福笑い

 三つとも昔(から)の正月に遊びですが、医ではなく遊ではと思えたかも知れません。これらには色々な願いがこめられているようです。凧揚げは、風を使って大空を相手にする。羽根つきは空見上げる。そして福笑いは文字どおり大声で笑う。大空をかけ登ってゆく凧のように大きく育ってほしい。一年中、笑いの絶えないほがらかな子であってほしい。
 笑いが体に良いと言われていますが、見上げること、背すじを伸ばす、胸を張ることも非常に良いらしいのです。うつむいてばかりいると背が曲がるだけでなく、ホルモンの流れ、血のめぐりが悪くなるようです。言いかえれば冬眠中のクマのようになるわけです。ですから空を見上げて大声で笑う。上を向いて笑おう。どこかで聞いたようなフレース゜ですね。年のはじめの遊びに秘められた健康への願い。昔の人の知恵にはいつもながら驚かされます。是非、大声で唄ってみて下さい。
 ♪上を向いて笑おう。

トイレで読書

  一年の計は元旦に有りと申しますが、なかなか実行にうつせません。実は軽脳、昨年6月からダイエットに取り組みましたがみごと失敗。ただし一つだけわかったことは、日常生活の中にしっかり組み込まないと何事もムリ。そこで提案します。読書はトイレで。まずトイレに照明を明るめにし、読みたい本を置いておきます(できれば便座はウォシュレットに)。人の体の容量は常に一定で、何かを出さないと新しく入れることはできないように思われます。ですから出しながら本を読むと、頭にはいることはいること。一度やってみてはいかがですか。トイレで読書。







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