no.6
1993/7
「昨日来て 今日きて 夏の匂ひかな」
藤本半四郎 1934年大阪生まれ

「ごはんのスゴ技」

 孫悟飯の技もスゴイけど、ごはんもスゴ技をもっています。口中調味、口中創味と呼ばれる技です。ごはんを主食とする和食は、横型食事、三角食べといわれるように、白い味のごはんとあらゆる味のおかずを交互に口に運びます。このためおかずの味域は広がり薄味になります。ごはんが相手なら魚料理の場合、刺身、煮魚、焼魚、酢の物、天ぷら、ムニエルなど幅広いメニューが考えられます。和風ごはん食は、このように多種多様なおかずと相性が良いこと、年齢に応じた食事を豊かにすること、口中調味により栄養パランスを調整できることなど、健康性が高いと言えます。是非、今日の夕飯は、ごはんのスゴ技で、おふくろのスゴ技で、おふくろの味を噛みしめて下さい。きっとご飯がすすむでしょう。


「口の中の酸性雨」

 エコロジーもんだいの一つに酸性雨があります。強い酸性の雨水のため、森林、草花から、大理石の宮殿にいたるまでダメージをうけているというものです。ところで口の中の酸性雨のことを御存知でしょうか。砂糖を口に入れると、歯の表面のカルシウムが溶ける酸性度にまで下がり、食べ終わっても十数分間は続いていて歯の表面は少し溶けます(ミニ虫歯)。このミニ虫歯は唾液中のカルシウムで自然修復されますが、これには数時間かかります。ミニ虫歯ができる回数が増えて修復が追いつかないと、やがて目に見える虫歯になります。そこで傘マークの登場です。食べても虫歯をつくりにくい食品にこの傘マークがついています。まだ日本には導入されてはいませんが、近いうちにに目にすることと思います。口に中の酸性雨にご注意を。






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