オススメ.78





「鈍感力」
渡辺淳一著 
集英社 1100円+税
鈍感力

  数年前から「力」のついた「○○力」と言う造語を良く目にします。元祖はおそらく1998年発行の赤瀬川原平著「老人力」でしょう。老人力の少々若手版がこの鈍感力であり、実は簡単にできるアンチエイジングかも?と読みながら思いました。其の壱「ある才能の喪失」には次のように書いてあります。

「それぞれの世界で、それなりの成功をおさめた人々は、
  才能はもちろん、その底に、必ずいい意味での
  鈍感力を秘めているものです。
  鈍感、それはまさしく本来の才能を大きく育み、
  花咲かせる、最大の力です。」(8ページから)

 我が意を得たりと思いつつ読んでいくと「よく眠れること、これもまた、紛れもなく才能なのです。」(64ページから)に膝を打ちました。そして「図にのる才能」でトドメです。

「才能のある人のまわりには、必ず褒める人がいて、
  次にその本人が、その褒め言葉に簡単にのる、
  この「図にのる、調子のよさ」は
  いわゆる、はしたないことではなく、その人を大きく、
  未来に向かって羽ばたかせる原動力となるのです。」(78ページから)

 皆さんも「鈍感力」でアンチエイジング!




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