オススメ.75





「一日のことば」
三和銀行広報部編 
学生社 850円
一日のことば

 この本は文章を書く時の種本のひとつです。三和銀行が毎月一日(ついたち)各新聞の題字下に掲載してきた短文の広告と行内向けに配布された解説をまとめた本です。

『「初日に誓う一月です」
  日本人にとっては、お正月は形(かたち)というより心(こころ)の行事。さまざまなお正月のきめ事が姿を消していっても、やはり、一年の計は元旦にあり。年頭を期して、人は今年の誓いをたてます。ましてや、成人を迎える人にとっては、その年の初めは格別。一月という月は、日本人には、なかなか重みのある月ではあります。』
17ページより
  昨今、嘆かわしいほどに季節感が薄らいできました。真冬なのに西瓜が出てきたり、真夏にミカンが出たり・・。カルノは昭和の末からお茶(裏千家)を学んでいますが、お茶の中には今なお、しっかりと季節が言うなれば月毎の季節として感じられますし、大事にされています。毎月一日(ついたち)に、この本を開くだけでも忘れかけてたその月の季節を思い出させてくれますよ。


平成の今、季節がしっかりと残るのは
お茶と俳句かもしれませんね。

「新編 折々のうた」


大岡信 朝日新聞社




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