オススメ.66







「ウェブ進化論」
梅田望夫著 ちくま新書 740円+税
ウェブ進化論

 この本を読んでまず強く感じたことは、タイトルにある「進化」です。ヒトは西暦2006年の今、100年前いや1000年前いいえ2000年前と比較しても、外見上さほど変化(進化)はないでしょう。しかし、この本を読むと「ヒトはヒトによって作られた道具を使い、明らかに進化している」ことを実感します。外見上は同じでも、外からは見えない頭の中、すなわち頭の使い方において進化している、否、すでに進化したヒトビトが地球上に存在しているということを確信します。
 これを読んで「IT企業」と「IT関連企業」の違いが明確に理解できました。また彼岸(ひがん)と此岸(しがん)にも匹敵するほど大きく異なる、ネットの「あちら側」と「こちら側」が存在することも知りました。
 『本書はネット世界の最先端で何が起きているのかに焦点を当てる。情報技術(IT)ではなく「情報そのものに関する革命的変化」が今起ころうとしているのだということを、何とか伝えたいと思う。しかし今、その大変化は、ネットの「あちら側」で起きている。見ようという意志を持たなければ見えない場所で起きている変化だから、これが厄介なのである。』(23頁から)

「チープ革命」「オープンソース」「ロングテール」「ウェブ2.0」「ウィキペディア」などのキーワードを交えて、まったく今までにない変化が起きている今を解説していきます。仕事や仕事上の考え方において、この大きなウェブ(クモの巣)の進化であるウエーブ(波)に乗り損なったら、あなたは彼岸(あちら側ならぬあの世)行きです。と言ってもウソではないと思わせるほど、インパクトのある本です。オススメです!

柿山幹雄氏のサイト

http://open-cal.jp/wcg/blog/7




[スターブックスカフェ-Contents-]