オススメ.62







「かき氷の魔法」 藤井孝一著
幻冬舎 1300円+税
かき氷の魔法

 この夏、思い出に残った一冊です。主人公は小学2、3年生でしょうか。家にあったかき氷器を持ち出して、かき氷屋さんをするというひと夏の経験です。本のサブタイトルに「世界一短いサクセスストーリー」とあるように、アッという間に読み終わります。しかし読後には口の中で溶けてしまう氷とは違い、しっかりとした感動がお腹にズシンと残ります。

『そうか、ぼくがお父さんとの約束をどうしても守りたかったのは、信頼を失いたくなかったからなんだ。
 ぼくは思う。信頼、これはお金じゃ買えない。でもとても大事なものだ。この信頼があれば、なんでもできる気がする。お父さんに信頼してもらえて本当に良かった。』54ページから

 解説(親向けの文章)のなかに『一番困るのは、この本を読んで何もせずに終わりにしてしまうことです』とあります。起業家とは文字通り業を起こす人のことですが「起」から全てが始まるようですね。

 おかわりは、古典的な子ども向け起業家読本です。

「レモンをお金にかえる法」

アームストロング・ルイズ 河出書房




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