オススメ.60







「一流の顔」 岡野宏
幻冬社 1300円+税
一流の顔

 著者の肩書きには「元NHK美粧師」とあります。化粧は聞くけど美粧は?と疑問に思い広辞苑を引いてみました。「化粧=紅・白粉(おしろい)などをつけて顔をよそおい飾ること。美しく見えるよう、表面を磨いたり飾ったりすること」かたや「美粧=美しくよそおうこと。美しい化粧」とありました。美粧のほうが、奥が深そうです。

 「化粧や服を着ることは自分のためだと考える人も多いが、相手を安心させてあげることもできる。カラヤンらしさ、八百屋らしさ、医者らしさ。自分の好みを抑えて演じる「?らしさ」は相手に安心を提供するサービスの一つなのだ」106頁から・カラヤンの楽屋裏

 「感じの良い笑顔とは初め意識してつくられ、やがて自分のものになっていく。一日でも早く自分の笑顔にしたい人は、鏡を見る回数を増やしてみてください。ガガーリンのように宇宙飛行士とまではいかなくても、笑顔で人生がかわるかもしれません」137頁から・ガガーリンの笑顔

 「若い頃は仕立ての良いスーツや時計など本物といわれるものを身につけて自分の株を上げたくなる。でもいつかは「この人がつけているから本物に違いない」そう言われてみたいものである」158頁から・山田五十鈴の文化勲章

 一流の顔とは、おそらく化粧を落とした素顔でも、一流なんでしょうね。そんな顔にはやくなりたいものです。おかわりは、好きな音楽家の葉加瀬太郎氏の本です。

「顔」

葉加瀬太郎 TOKYO FM出版 1600円+税




[スターブックスカフェ-Contents-]