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「消費が冷え込んでいるかどうか、というのは経済学の問題である。だが、このような現実をもたらしているのは何か突きつめていくと、「消費が冷え込んでいるのは、消費者に購買力がないからではなく、消費者の心理が冷え込んでいるからである」という真実が見えてくる。(中略)つまり、経済学ではなく、心理学が問題なのだ。」(3頁から) とあります。なるほどと読み進むうちに、心理学の意味と、セブン-イレブンの仕掛けが見えてきます。読みながら思いました。セブン-イレブンのお店の中でこの本を読んだら理解しやすいでしょうね。 「チャレンジ精神が旺盛という点では、ソニーとセブン-イレブンは似ている。ソニーでは研究開発で一回二回失敗しても、それで挫折したりしない。お客に喜んで迎えられる商品であるという確信があれば、成功するまで継続する。よくいう「成功するには成功するまで続ければいい」という体質が身についている。」(46頁から) 「日本人には、チャンスシンドロームと呼ぶべき性向を持っている人が多い。いつか必ずチャンスが向こうから自分のほうへ飛び込んでくると考えている。しかも、そのチャンスをつかみさえすれば、苦もなくすぐに良い結果が出るものだ、と信じて疑わない。チャンスが最初から完璧な形で、据え膳で出てくると思っている。だから、不況の時には、現状を嘆きつつチャンスが出てくるのを懐手をしながら待っている。」(225頁から) おかわりには、いつもお世話になっているクロネコヤマトさんに謝意を表しての一冊。いつも技工物の配達、ご苦労さんです。 |
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「少し時代遅れなのが何ともうれしいかのラテン諸国では、亭主は家でぶらぶらしたりテレビを観ていないで他の女とどんどん関係すべきとされているようだが、そうでない国の男にとって、あいにくと愛人は禁断の果実である。」(35頁から) これはおかわり本なのですが、オススメ本は、この愛人の学問と思って手に取りました。 口紅「口紅は女の短剣である」で、この本は始まります。 口「口という奴はまさに曲者だ。実に色んなことをする。食べる。飲む。舐める。味わう。噛む。かじる。くわえる。千切る。吐く。吸う。話す。歌う。笑う。微笑む。泣く。叫ぶ。呪う。吠える。咳き込む。舌打ちをする。唇をとがらす。口を歪める。唾や啖やゲロを吐く。涎をたらす。澄ましこむ。あくびをする。くしゃみをする。まだまだあるが、これらのことを全部口がやるのだ。」(143頁から) 口紅で始まり、結婚で終わります。最後まで読んで、やっとタイトルの真意がわかりました。この本は「愛人の学問書」ではなくて、「人を愛するための学問書」なのです。次の文章でこの本は終わります。 「あなたに素晴らしい恋と、幸福な結婚のあらんことを!」(262頁から) やはり「乾杯!」でシャンパンでしょう。 |
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