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ONとOFF |
「私にとってワインは、美味しい飲み物であると同時に、『知的アペタイザー』でもあるのです」(218頁から)
「そう考えてゆくと、非連続の改革を妨げている抵抗勢力とは、実は自分自身だということに気付かざるを得ません。固定観念から脱却した発想で日々の『人生』をリ・ジェネレートしてゆかなければ、われわれに未来はない」(222頁から)
この本を読みながら、ひとつの驚きというか発見がありました。ソニーのトップ出井さんの書かれる文章が、非常にやさしく、わかりやすいということです。ソニーに漂う優しさの一因は、やはりこの社長さんのお人柄のようです。
ソニーに敬意を表して、おかわりにはCDを選びました。あるソニー社員の方の話ですが、ソニーという会社は「ソニーらしさ」を特に重視するそうです。新しいアイデアが、いかに奇抜で目新しくても、ソニーらしさがなければダメなんだ、とのことでした。ソニーらしさ、すなわちソニースタイル。このソニースタイルを垣間見ることのできる一枚です。このアルバムの最後に収めてある、ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」は、大好きな曲です。
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アペタイザー(appetizer)「西洋料理で、食欲増進のための食前酒または前菜のこと」
(広辞苑第五版から) |
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リ・ジェネレート(regenerate)「再生する、再建する」 |
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