edition-20
ONとOFF 旅の絵本


オススメ.39


出井伸之 著
新潮社/1,400円+税
ONとOFF

 「私にとってワインは、美味しい飲み物であると同時に、『知的アペタイザー』でもあるのです」(218頁から)
 「そう考えてゆくと、非連続の改革を妨げている抵抗勢力とは、実は自分自身だということに気付かざるを得ません。固定観念から脱却した発想で日々の『人生』をリ・ジェネレートしてゆかなければ、われわれに未来はない」(222頁から)
 この本を読みながら、ひとつの驚きというか発見がありました。ソニーのトップ出井さんの書かれる文章が、非常にやさしく、わかりやすいということです。ソニーに漂う優しさの一因は、やはりこの社長さんのお人柄のようです。
 ソニーに敬意を表して、おかわりにはCDを選びました。あるソニー社員の方の話ですが、ソニーという会社は「ソニーらしさ」を特に重視するそうです。新しいアイデアが、いかに奇抜で目新しくても、ソニーらしさがなければダメなんだ、とのことでした。ソニーらしさ、すなわちソニースタイル。このソニースタイルを垣間見ることのできる一枚です。このアルバムの最後に収めてある、ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」は、大好きな曲です。

アペタイザー(appetizer)「西洋料理で、食欲増進のための食前酒または前菜のこと」
(広辞苑第五版から)
リ・ジェネレート(regenerate)「再生する、再建する」

CM STYLE
―Sony CM Tracks―


●Sony Records/2,400円+税



オススメ.40


安野光雅 著
福音館書店/1,300円+税
旅の絵本

 「街道を外れたところに、人家が固まり、集落ができておりました。このような市(まち)へ入るときは、きまって市の門をくぐるのです。そこには、いくつかの店が軒を並べ、必ず広場や教会があり、城があるか、もしなかったとしても、市全体が一つの城でした。だから、そこは、私にとって一つの国のように思えました。
 そのような、市から市、国から国へ、迷いながら、はるばる旅をしました。あまり困ったときなどは、旅に出たことを後悔するほどでありました。しかし、人間は迷ったとき必ず何かを見つけることができるものです。私は、見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出たのでした。そして、私は、この絵本のような、一つの世界を見つけました。」(あとがきから)
 旅に出て道に迷うのではなく、迷うための旅。なんとも羨ましい旅です。このような旅こそ、本当のオフなのでしょう。
 この絵本は、第四巻まで出ています。何度も見返すたびに、新たなる発見があります。森の中にピーターパンがいたり、イソップ童話に出てくるイヌがいたり。この絵本の頁をめくることは、まさしく旅そのもので、時空を超えての旅を堪能することができます。

旅の絵本(U)〜(W)

●安野光雅 著
  福音館書店/1,300円+税




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