● |
さいとう たかを 著 |
|
小学館/1,800円+税 |
|
|
リーダーズ・チョイス
BEST 13 of ゴルゴ13 |
カルノが師匠と仰ぐ人に、ふたり。「ゴルゴ13」と「007」です。その生き方、仕事っぷり、色気……。すべてにおいて脱帽です。007の最新作はイマイチでしたけど。
ゴルゴ13の、自分の目で見たものしか信じないという哲学が、特に好きです。卒後まもなく入局したときに、先輩の先生に「君も科学者の端くれである。研究においては、ありのままを記せ。決して、データの捏造をしてはいけない」と、諭されました。
おかわり本はゴルゴ13のオフィシャル・ブックです。ゴルゴ13クラスになると「ゴルゴ学」と、学問になってしまうのですね。まえがきには「ゴルゴ学は現代の神学である」とタイトルされ「この作品には、ありとあらゆる学問の成果が結集されていることをご存じだろう。(中略)―ゴルゴ13という一人の男の生き方には、人類が到達し得る究極の理想像を見ることができるのである。(中略)―既存のあらゆる思想にとらわれることのない生き方は、それ自体すでに哲学である」(一部抜粋)と、学問、いな神学としてのゴルゴ13の定義が書いてあります。好みもありますので、気が向いた方はどうぞ。もちろん、カフェには全巻そろえてあります。 |