立木義浩 写真
毎日新聞社/3,107円+税
親と子の情景

 唐突ですが、人の心には、小悪魔が棲んでいると思います。ときに、その小悪魔がわるさをします。人の不幸を喜んだり、人の幸せをねたんだり、はたまた、他人のプライベートを覗こうとしたり。そんな小悪魔が喜びそうな写真集です。二枚目俳優の息子がハンサムだと、カエルの子はカエルと納得。そうでないと、変に安心したり。
 仕事柄、人の顔をまじまじと見ます。つい、口元に目がいきます。仕事の延長のつもりで手にした本でしたが、小悪魔の絵本となり、はまってしまいました。著名人100組の写真集です。カフェの待合いにオススメの1冊。
 「2冊目の『親と子』を編むに当たって、何より嬉しいのは、昔も今も、家族こそが人間の生きる基本的な単位であることを実感できたことだった。」(『親と子の情景2』の前書きから)

『親と子の情景2』

●立木義浩 写真 毎日新聞社/2,858円+税





河北秀也 文
ビジネス社/1,942円+税
風景の中の思想
いいちこポスター物語

 サブタイトルにあるように、焼酎いいちこのポスター写真集です。その中の「舌の力」を読んで、目から鱗でした。
 「舌は味を感じるようにできている。そして、かなり強い力を持っている。口の中に入れた物が毒を含んでいると感じたとき、勢いよくはじき出すためである。」(本文96頁から)
 これ以来、特に総義歯の咬合床に対する認識が変わりました。舌が力強い筋肉で構成されていることにも、合点がいきました。毒はなくとも、ざらつきやガサガサ、鋭縁があっては、たまりません。舌は、その強い力で、拒絶しようとするはずです。
 「自然の微妙なバランスが崩れだしてきた」と、文章は続きます。
もう一度、舌本来の力と働きを、じっくり考えてみませんか。

『風景からの手紙
 いいちこポスター物語2』


●河北秀也 文 ビジネス社/1,942円+税




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