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「一年の計は元旦にあり」と申します。今年こそは、活字にもっと親しみたいと思うあなたへ、まずはすぐ読み終える、薄めの本をオススメします。 この本に付いている帯紙には、「60分で読めるけど一生あなたを離さない本」とあります。カルノにとっても、まさにこの帯紙のとおりでした。さらに2回目、3回目と繰り返し読めば味わいが深まり、読後感も違ったものになってくるから不思議です。 「ヤングはアイデアのつくり方を五つの段階に分けている。@データ(資料)集め、Aデータの咀嚼、Bデータの組み合わせ、Cユーレカ(発見した!)の瞬間、Dアイデアのチェックの五段階である。」(71〜72頁。「解説」から) 60分でも長いと感じる方は、この数行を10秒で読むだけでも、人生において価値あるヒントとなることでしょう。 文字どおり60分で読めますので、エスプレッソ※はいかがでしょうか。 ※エスプレッソ=espresso(イタリア語) (「速い」の意から)ごく細かく挽いた深炒りのコーヒー豆に、圧搾蒸気を通して一気に入れた濃いコーヒー |
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年が明けて、ラジオやテレビからは「年の始めの……」が流れてきて、着物姿や書き初めなどの和の文化をよく目にします。お正月とカフェオープンを祝っての一冊に、『声に出して読みたい日本語』をどうぞ。 中学校や高校で習ったけれど、文のさわりしか覚えていないというような日本の古典文学や詩、能や文楽などの古典芸能から、暗誦や朗誦に適した「日本語」が目白押し。日本文化を身につけるよいチャンスです。これから一年かけて「寿限無」を覚えて年末の忘年会の一芸にでも。まずは大きな声で「おっと合点承知之助」。 「母国語の強い顎をつくる。強い顎があれば、硬いものも柔らかいものもかみ砕くことができるが、弱い顎では硬いものに含まれる栄養分を吸収することはできない。子ども時代は栄養摂取の面だけでなく、強い顎を形成すること自体が主なねらいとされるべきだ」。また、厳選して本書に採録された言葉を指して、「こうしたものを暗唱するということは、母国語の強い顎をつくることになる。この本に採った文章は、かめばかむほど味が出る。しかも、顎を鍛えてくれる。つまり、『するめ』である。」(204〜205頁。「おわりに」から) 『学問のすすめ』ならぬ、『学問の“するめ”』。お茶と一緒におひとつどうぞ。 |
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