1999.07.13
元気になる焼き鳥
東京出張の際に銀座で焼き鳥を食べました。「鳥政」です。王子製紙本社ビルの横にあります。日南には王子製紙の工場があり、工場の煙突はかなりの高さです。しかし本社ビルもこの煙突に負けず劣らずの高さです。高さはともかくもビルの横にこの焼鳥屋さんはあります。夕方五時開店で五時十分頃はいりました。カウンター十二席のみの店内は半分埋まっていました。五時二十分にはもう満席。さて焼き鳥を食べ始めました。食べていると不思議なことに元気になってくるのです、別にドリンク剤を飲んだ時のような身体がカァーと熱くなるのではなくて、心が元気になってくるのです。美味しいものを食べて幸せになることはありますが、ここは少々違います。幸せと言うより元気になるのです。その昔、うちのじいさんが鶏を飼っていました。僕らが帰省するとつぶしてくれました。翌朝のじいさんの味噌汁にはなんと鶏の頭がはいっているのです、遠目に見ながらなぜと聞くと、早起きになると言って食べていました。印象深かったのはお店に入ったとき奥の方でご主人がさも宝物でも扱うかのように鶏の肉を扱っていらっしゃいました。元気の秘密はご主人の鶏の肉に注ぐ愛情なのかも知れません。

追伸 実はこのお店は雑誌『dancyuダンチュウ』の8月号で知りました。出張前にチェックして行きました。帰南して再度読み返してみるとあのご主人、なんと86歳。お店で見た感じはどう見ても70歳前後。やはりここの焼き鳥には何かが有る。食べて元気がでるのみならず、若返りの焼き鳥なるかな。