クインテッセンス出版(株)
歯科衛生士 2002.vol.30
2002年11月10日発行

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ベリ子

ニコラ歯科勤務。雑誌「ベリィ」を愛読し、格好いい大人の女を目指す30歳。オシャレ同様、仕事にもひとひねりをプラスするのがルールだと思っている。
グラ子

ハナ歯科に勤務する歯科衛生士。ベリ子とは同級生で、学生時代からのつきあい。愛読誌は「グラチア」。仕事の愚痴や悩みをよくベリ子に相談している。


「あいててよかった」から「あ、いってよかった」へ。




ベリ子 「最近どう?」
グラ子 「患者さんがふえたのはいいんだけど・・残業も増えちゃって。」
ベリ子 「ちょっと、バテ気味?」
グラ子 「人気あるって嬉しいんだけど、帰りはグッタリ。」
ベリ子 「残業とか、心のグッタリって、肌に悪いわよ。」

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 思いがけない、急なお口のトラブルの場合は、「あいててよかった」でしょうけれど、やはり再び轍を踏まないためには、日頃からチェックアップを受けられるほうがベターでしょう。そこで「あ、いってよかった」へ、シフトを変えてみませんか。
 自分では気付かない小さなトラブルでも、専門家(歯科医師・歯科衛生士)にはけっこう見えるのです。早期発見・早期処置、備えあれば憂いなし。わかってはいるんだけど、なかなか足が向かない方は、日常生活の中にお口のチェックアップを組み込んでみてはいかがでしょう。床屋さんや美容室に通う感覚で、2ヶ月に1度はお口のチェックアップとクリーニング。習慣となる頃には「あ、行って良かった」ときっと思われるはずです。


 受付や電話口で、たまに「仕事しているんで、6時や7時でないと…」という患者さんの声が聞こえたりするけれど、「私たちだって朝から仕事してるのになぁ…」と、思う時もあるわよねぇ。
 「あ、いってよかった」へシフト変更していただくコツは、こちら側の予約の遵守。チェックアップに来られる方の多くは健康な方、すなわち「生活者」。患者さんが日常の時間を割いて来院していらっしゃるということは、ついつい忘れてしまいがちだけれど、まず私たち医療従事者が、「生活者」の方々を相手にしているという意識をしっかり持つことね。
 となると、予約を守ってこられた方を絶対に待たせられないわよね。お店が先か、お客が先か?歯科医療に関しては、お店が先に変わるべき。まず、私たちが意識を変えて「患者さんを相手にする」から「生活者を相手にする」へ。もちろん、急性の患者さんは別ですけど。





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