クインテッセンス出版(株)
歯科衛生士 2002.vol.29
2002年10月10日発行

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ベリ子

ニコラ歯科勤務。雑誌「ベリィ」を愛読し、格好いい大人の女を目指す30歳。オシャレ同様、仕事にもひとひねりをプラスするのがルールだと思っている。
グラ子

ハナ歯科に勤務する歯科衛生士。ベリ子とは同級生で、学生時代からのつきあい。愛読誌は「グラチア」。仕事の愚痴や悩みをよくベリ子に相談している。


オーラルエステ 歯は白く 歯グキピンクに吐息は甘く




ベリ子 「最近映画観た?」
グラ子 「近頃は家でDVDにはまってるわ」
ベリ子 「なに観てるの?」
グラ子 「大体、MGMの昔のものよ」
ベリ子 「ああ、『雨に唄えば』とか『ローマの休日』とかね?“君の吐息はローズの香り”みたいなセリフ出てくるわよねえ?」
グラ子 「うーん、ローズの吐息ねえ…」
ベリ子 「うちで『オーラルエステ』っていうの、今、やってるんだけど…」
グラ子 「えっ。わたし、うける!」

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 今月のテーマは、皆さんもすでにご存じ、PMTCです。PMTC…日本語で表現するなら専門家による機械的歯面清掃とでも言えるでしょうか。
 天然歯を思う存分使うこと、すなわち食べる、飲む、話す、唄う、笑う、微笑む、噛む、食いしばる、スポーツなどが患者さんの仕事なら、その歯を守り、その歯の健康を維持することが歯科医院の仕事です。そこでPMTC。なにやらムズカシそうな名前ですが、簡単に言えば、茶シブ取り、ヤニ取り、つまりオーラルエステです。北欧で開発された、今までとは違う感覚での方法で、痛くなく、キキキとひびかず、歯の表面を傷つけることもなく、ステイン(ヤニ、茶シブ、コーヒーシブなどの外来性の付着物)を取り除き、歯のくすみを取ってツルツルにします。歯の汚れを取り除きながら、同時にフッ素塗布もおこないますので、ムシバ予防、歯ソーノーロー予防効果もバッチリです。
 歯を白く ハグキピンクに 吐息は甘く
 あなたはおいしいキスしてますか?


 お肌と違って、歯って磨けば磨くほど光るのよね。ただし、きちんと正しく磨くことと、継続がポイント。そのために、私たちが必要なのよ。専門知識と専門技術、安心なペーストと安全な器具。オーラルエステ(PMTC)を受けている人は、このことを肌じゃなく舌でしっかり感じているみたい、“エステのあとのツルツル感が、気持ちいい”って。しかも続けていると、歯がテリをもって輝いてくるのよね。
 オーラルエステ(PMTC)は、受けた人はもちろん気持ちいいけど、エステをしている私たちも、エステシャンになったみたいで、気持ちいいのよね。きれいになっていく歯を見るのって気持ちいいわよぉ。お客さんも、私たちも気分いいってことは、継続にはとても必要なことだと思うの。
 継続は健康の秘訣、継続は美しさなり。





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