![]() |
![]() |
クインテッセンス出版(株) 歯科衛生士 2002.vol.27 2002年8月10日発行 |
|
|||||
|
|
![]()
ということで、今月は「辛目甘口」。 ムシ歯の原因に、砂糖が関係していることはご存じだと思います。最近では、キシリトールのヒットで、今まで以上に、お菓子に含まれる甘味料に関心が集まっています。でも、砂糖が原因だから、すぐに甘いものをダメと言うのは、考えもの。子どもたちにとって、むかし駄菓子屋、今はコンビニで、お菓子を買うことは楽しみのひとつなのです。もちろん、食べるのはさらなる喜び。頭ごなしに禁止・制限するのは、かえって悪影響にもなりかねません。そこで、「辛目甘口」。辛目=厳しい目で選んで、甘口=食べるとスウィート。子どもたちに、選ぶルールをしっかり伝授しましょう。 おじいちゃん、おばあちゃんを含めて、子どもさんと一緒にお菓子を買う機会はたくさんあると思います。そんなときにぜひ、選ぶコツを教えてあげて下さい。コツは、@甘味料のチェックと、Aそのお菓子の性状のチェックです。砂糖よりはキシリトールなどの甘みの方がベター。また、パリパリ、サクサク、グニュグニュ、ネバネバなど、お菓子の性状によって、口の中に留まる時間が違います。長い時間口に残るお菓子を食べたあとは、水やお茶での、うがいがポイント。 選ぶ目は辛く厳しいけど、口にいれるとスウィート。辛目甘口、ちょっとしたコツです。 |
![]() |
注意点として、お菓子の性状はある程度わかるとしても、問題なのは甘味料のチェックよね。ポイントは、砂糖の有無。砂糖が少しでも入っていれば、ムシ歯をつくりやすいと考えて。わかりにくいのが、砂糖の名前。砂糖、蔗糖(しょとう)、シュガー、サッカロース、スクロースは、みな同じ砂糖のことなのよ。さらに、フリーシュガー、ノンシュガー、シュガーゼロなど、言葉もいろいろ。 それに、キシリトール入りと表示してあっても、よく見ると、砂糖も入っていたりすることがあるわよ。キシリトール入りと、キシリトール100%は意味が違うの。言葉に惑わされることなく、きちんと、大人の目で、お菓子の裏書きを読んで判断することがポイントね。 |