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クインテッセンス出版「歯医者さんの待合室」
2003年11月号に掲載
月日のたつのは速いもの。このシリーズも、いよいよ来月でオシマイです。そこで、今月は1月号から振り返ってみました。
もう一度、ムシ歯の成り立ちをおさらいします。ムシ歯の成り立ちに不可欠なものは、まずは「歯」です。その歯の表面に、「ミュータンス菌」が付いて、さらに「砂糖」があると、グルカンというものを作ってベッタリはりついてしまいます。そのベッタリの「時間」が長くなると、ムシ歯ができるわけです。これら「歯」「ミュータンス菌」「砂糖」の三つの輪(要素)に、今では「時間」を加えて、四つの要素でムシ歯の成り立ちを考えます。ここでは、この「時間」を、もっと広い意味でとらえ「環境」として考えてみましょう。1月号から10月号までをこの四つの要素にまとめてみたのが、左の図です。四つの輪は、それぞれの四つの要素を示しています。「環境」という大きな土俵の上に、「歯・菌・砂糖」の三つの輪がのっていると考えてください。
1月号から10月号までのまとめた表を見てください。大ざっぱな分析ですが「環境」が7回登場、続いて「砂糖・食べ物」が4回登場。「歯」と「菌」が2回ずつの登場です。そこでカルノのちょっと大胆な考えです。「ベイビーハッスル・ママリラックス」すなわち、赤ちゃんや小さな子どもさんにとって、最小限の努力で最大限の効果を生むコツは「環境の整備」ではないのでしょうか。歯磨きの方法や、歯にやさしい、ムシ歯を作りにくいお菓子の情報は、ほぼゆき渡っていても、今まだまだ足りないのは「環境整備」だと思います。皆さんのご家庭での「環境整備」、その子どもさんを取りまく「環境整備」を、今一度じっくり考えてみてください。いよいよ締めくくりの来月は、「環境整備実現可能」のヒントをお話しいたします。
「Baby hustle Mama relax」
さあ、肩の力を抜いて、まずはママ・リラックス!!
「ベジタブルスティックはベイビーのオツマミ」
シュガーフリーで、もちろんヘルシー!
「セーターとデンワ」
予防はエコロジカルな医療
「ワインとチーズ」
チーズでムシ歯予防、
PMTCでバイオフィルムの除去
「おべんとうの味」
自然の味こそ、安全な味
「お稽古のテンポ」
発育・発達のテンポは、千差万別
「好きな味はどれ?」
長続きのコツは、美味しい・楽しい
「みっけ!─犯人探し」
子どもを取りまく環境整備
「ミッケ!2─理由さがし」
嫌がることには理由があります
「蛙の子はカエル?」
傘マークのお菓子と親の悪知恵
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